1. 沖縄ではもずくの天ぷらが定番!

生産量も消費量も沖縄が日本一のもずく。もずく酢で食べる人も多いが、沖縄ではもずくを天ぷらにしておやつとして食べる人もいるという。琉球文化において天ぷらは、祝い事や法事の席で豚肉・大根・かまぼこ・昆布の煮しめ・カステラ・揚げ豆腐などとともに、重箱に詰めてふるまわれていた。しかし最近は行事やおもてなしのみならず、家庭料理でよく食べられている。もずくも天ぷらの定番料理のひとつで、しっかり味が付いていて、ふわふわサクサクで美味しいのが特徴だ。
沖縄では天ぷらの食材となる魚や野菜のことを「芯」と呼ぶ。この芯に衣をつけて揚げ、天ぷらを作るのだが、沖縄の天ぷらの衣は本州の衣よりも固く粘り気があるという特徴をもつ。衣を「つける」というよりも「絡める」というほうが適切かもしれない。もずくの天ぷらは沖縄の固く粘り気のある衣だからこそ作ることができる。本州で使われるようなさらさらとした衣につけても、もずくに衣がうまくつかないのだ。ちなみに沖縄では天ぷらをごはんにのせて天丼にしたり、うどんやそばにのせて食べたりすることはほぼないという。
2. もずくの天ぷらの作り方とコツを紹介!

次にもずくの天ぷらの作り方を紹介しよう。美味しく仕上げるコツは、もずくに天ぷら粉をまぶしてから衣をつけることだ。具体的な作り方を紹介すると、もずくの水気をキッチンペーパーで拭き取り、ボウルに天ぷら粉と一緒に入れて粉をよくまぶす。別のボウルに天ぷら粉と水を入れて混ぜ衣を作る。粉をつけておいたもずくを天ぷら粉のボウルに入れて絡める。次にフライパンに油を入れて180℃に熱し、もずくをお玉ですくい入れて揚げ、きつね色になればOK。
あとは器に盛り付けて塩をふれば、もずくの天ぷらの完成だ。よりサクッとした食感を楽しみたいなら二度揚げすること。形がうまくまとまらないときは、オーブンペーパーを正方形にカットし、その上にもずくをのせて形を整え、ペーパーごと揚げてもよい。市販の天ぷら粉を使用すれば卵なしでも天ぷらが揚げられる。ちなみにマヨネーズを使用して作るもずくの天ぷらのカロリーは1人前あたり127kcalだ(※1)。皆さんの中には料理を作るときには料理サイトを参考にしている人もいるだろう。沖縄出身の人の直伝の作り方が掲載されている場合もあるのでチェックしてみよう。
3. もっちりさくさく!片栗粉を使ったもずくの天ぷらの作り方

もずくの天ぷらは天ぷら粉を使わずに片栗粉と小麦粉をまぶしても作れる。作り方を紹介すると、もずくの水気をキッチンペーパーで拭く。卵・片栗粉・小麦粉・水を混ぜて衣を作る。そのとき水加減はもずくの水分に合わせて調節すること。フライパンに揚げ油を入れ180℃に熱する。衣にもずくを入れてよく混ぜたら、スプーンで形を整えて油に入れカリッとするまで揚げる。揚がったら器に盛り付け、塩をふり味を調えれば、もずくの天ぷらの完成だ。
ちなみに米粉を使用して天ぷらを揚げると、冷めてもカリカリとした食感を楽しめる。ちなみに米粉には、もち米とうるち米から作られるものがある。うるち米を原料にした米粉は上新粉と呼ばれ、もち米の粉と比較すると粘りが少なく独特の歯ごたえがあるのが特徴だ。
4. もずくの天ぷらは揚げ焼きでも!

最後にもずくの天ぷらを揚げ焼きで作る方法を紹介しよう。揚げ焼きで作ると油が少なくて済むので楽だ。もずくの水気をキッチンペーパーでよく拭き取る。ボウルに卵を割りほぐし、卵・薄力粉・片栗粉・かつお顆粒出汁・水を入れて混ぜ、もずくも加えてさらに混ぜる。フライパンにサラダ油を1cmくらい入れて170℃に熱し、衣をつけたもずくをゆっくり入れてカラッとなるまで揚げ焼きすればOK。器に盛り付けて塩をふれば、もずくの天ぷらの完成だ。
ちなみに水の代わりに炭酸水を使用して作るとサクッとした食感を楽しめ、酢を少量入れるとサクッとした食感が長持ちする。
結論
外はカリッと中はしっとりとした食感を楽しめるもずくの天ぷら。衣にサッと絡めて揚げるだけ......と意外と簡単に作れるので、あと一品ほしいときやアルコールのつまみがほしくなったら、作ってみてはいかがだろうか。さらに、いろいろな食材をプラスして作り、自分好みの味を追求してもらいたい。
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