1. サムゲタンとは?

サムゲタン(参鶏湯)とは、もち米・高麗人参・なつめ・松の実などを詰めた鶏肉(特に若鶏)を長時間煮込んで作る韓国料理の一つである。箸でホロリと簡単に崩れるほどよく煮込まれていて、鶏肉のうま味が溶け出したスープも非常に美味しい。日本人にとっては韓国グルメとして人気があり、韓国では寒い冬の時期や土用の丑の日に相当する「伏日(ポンナル)」などによく食べられている。
韓国料理の「薬膳料理」とは?
薬膳料理とは「医食同源」という考え方に基づいた、健康維持・健康増進などを目的とした中国発祥の料理のことである。韓国では「韓方(ハンバン)」と呼ばれており、漢方の材料を韓国の食文化に合わせて取り入れていることが特徴となっている。具体的な食材には高麗人参・なつめ・松の実などがあり、これらを使うサムゲタンは本場韓国でも「薬膳料理」として親しまれている。
2. 本場のサムゲタンの作り方

本場のサムゲタンでは、生後数10日の若鶏を丸ごと使うのが一般的だ。また、もち米・松の実・なつめ・栗・ニンニク・生姜などが使われることが多い。そしてこれらを使い以下のような手順で作る。
本場のサムゲタンの作り方・手順
1.若鶏の内臓を取り除きよく水洗いする
2.下ごしらえしたもち米などを腹の中に入れる
3.腹を竹串で縫い合わせるようにして止める
4.足をクロスさせてからタコ糸で縛っておく
5.鍋に若鶏・香味野菜・水などを入れて火にかける
6.適宜アクを取り除きながら2~3時間程度煮続ける
7.土鍋に若鶏を移してスープを注いだら完成
2.下ごしらえしたもち米などを腹の中に入れる
3.腹を竹串で縫い合わせるようにして止める
4.足をクロスさせてからタコ糸で縛っておく
5.鍋に若鶏・香味野菜・水などを入れて火にかける
6.適宜アクを取り除きながら2~3時間程度煮続ける
7.土鍋に若鶏を移してスープを注いだら完成
3. お手軽サムゲタン風の作り方

一般的な家庭でサムゲタンを楽しみたいなら、丸鶏をモモ肉や手羽元に変えたり、もち米を普通の米に変えたりするのがおすすめ。また、高麗人参・なつめ・栗・クコの実などは無理して用意しないでも問題ない。鶏肉と長ネギ、ニンニク・生姜(チューブ)を用意したら以下の手順で作ってみよう。
お手軽サムゲタンの作り方・手順
1.鍋に下処理した鶏肉と野菜類、水を入れて火にかける
2.沸騰したらもち米と酒・鶏ガラスープの素・塩を加える
3.調味料を加えたらフタをして20~40分程度じっくり煮込む
4ゴマ油や塩コショウで味を調えたらサムゲタン風の完成
2.沸騰したらもち米と酒・鶏ガラスープの素・塩を加える
3.調味料を加えたらフタをして20~40分程度じっくり煮込む
4ゴマ油や塩コショウで味を調えたらサムゲタン風の完成
4. 市販のサムゲタン用スープ2選

サムゲタンは一般的な調味料でも作れるが、本格的な味わいを楽しみたいなら市販の「サムゲタン用スープ」を使うのもよい。ここでは市販のおすすめサムゲタン用スープを2種類紹介する。
その1.モランボン「韓の食菜 サムゲタン用スープ」
「韓の食菜 サムゲタン用スープ」は、モランボンのサムゲタン用のスープである。鶏コラーゲンがたっぷりと入っており、鶏肉のうま味と高麗人参の味わいが楽しめるスープとなっている。使い方は、鍋に注いでから一煮立ちさせて、そこに下ごしらえした鶏肉と長ネギを入ればOKとなっている。家にいながら本格的なサムゲタンを楽しむことが可能だ。
その2.エスビー食品「菜館 参鶏湯の素」
「菜館 参鶏湯の素」は、エスビー食品のサムゲタン用スープである。鶏肉・高麗人参・生姜など本場のサムゲタンと同じ食材を使っており、豊かな風味と優しい甘みが楽しめるスープとなっている。使い方は「韓の食菜 サムゲタン用スープ」と同じで、鍋に注いでから一煮立ちさせて、そこに下ごしらえした鶏肉と長ネギを入れればOKだ。ご飯やうどんなどを入れても美味しく食べられる。
結論
サムゲタンとは、韓国発祥の若鶏を丸ごと使ったスープ料理のことである。長時間煮込んでいるため肉はホロホロと柔らかく、中からは身体にいいとされる高麗人参やなつめ、松の実といった食材がたくさんが出てくる。そんなサムゲタンは本格的なものは難しくても、モモ肉や手羽元などを使えば家で作ることも可能だ。市販のスープなどもあるので、家でも美味しいサムゲタンに挑戦してみよう。
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