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お茶はそれぞれ効能や特徴が違う!さまざまな種類を紹介!

お茶はそれぞれ効能や特徴が違う!さまざまな種類を紹介!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

鉛筆アイコン 2020年11月13日

日常生活の中で身近な存在であるお茶は、中国が発祥だといわれている。お茶には数多くの種類があり、茶葉の見た目や香りなどでも分類が可能だが、お茶を取り扱うプロでなければ種類を見分けるのは難しいだろう。お茶の分類は、茶葉の発酵の度合いで大まかに決められている。発酵度合いの基準や特徴を知っていれば、聞き慣れない名前のお茶も楽しむことができるだろう。今回はお茶の種類をいくつか紹介する。

  

1. お茶の種類と名前その1:不発酵茶

不発酵茶とは、茶葉を収穫後、蒸したり天日干しにしたりして発酵させていないお茶のことである。加熱することで酵素の働きがストップし発酵度合いが浅くなる不発酵茶は、茶葉にお湯を注ぐと鮮やかな緑色になるのが特徴だ。そのため不発酵茶は緑茶(リョクチャ)といい、以下のような種類がある。

煎茶

新茶を摘んですぐに蒸し、茶葉をもむなどして作られた種類のお茶である。日光を遮らずに栽培された茶葉、もしくは遮光期間が1週間未満の茶葉が使用され、光合成によって抗酸化作用などの効能があるといわれるカテキンが多く生成されるのが特徴だ。渋みや甘みなど全体のバランスがとれたお茶である。

かぶせ茶

藁や化学繊維で遮光して育てられた茶葉を使用し、旨みなどを感じやすいのが特徴である。お茶の木を日光から遮ると光合成が行われず、アミノ酸が渋みの原因であるカテキンに変わるのを防げるため、煎茶とは違う味わいになる。

玉露

かぶせ茶と同様に、日光を遮断した状態で栽培したお茶の木から、葉を採取して作る種類のお茶だ。お茶の木と遮光用の布の間に隙間を作り、かぶせ茶よりも長くしっかりと日光を遮るため、より味わい深く濃い緑色のお茶ができる。

龍井茶(ロンジンチャ)

中国を代表するといわれる緑茶である。杭州市の龍井村が産地で、日本茶とは違い茶葉を高温に熱した釜で炒って作られる種類が多い。平たい茶葉とさわやかな渋みが特徴で、蘭の花のような香りを楽しめる。

2. お茶の種類と名前その2:半発酵茶

茶葉の発酵を抑えた不発酵茶と異なり、茶葉を摘んだ後に、酸化酵素の働きを途中で停止させたお茶が半発酵茶だ。半発酵茶の幅は広く種類がたくさんある。お茶を種類別に一覧にしてみたので、特徴や効能を確認してみよう。中国茶は漢字の読み方が日本と異なるため、カタカナ表記も記載しておく。

白茶(パイチャ)

茶葉が芽吹いたばかりの頃に摘み取り、発酵が浅いうちに自然乾燥して完成するお茶のことだ。茶葉に新芽特有の白い毛がついたままであるため白茶と呼ばれている。福建省で生産されることが多く、白牡丹(パイムータン)などの種類がある。軽い味わいやふくよかな甘みが特徴で、抗酸化作用に優れているのがポイントだ。

黄茶(ファンチャ)

白茶よりも発酵が進んでいるお茶で、茶葉を加熱して6割程度水分が蒸発したら、高温多湿の場所で自然に温度を下げる、後発酵という工程で作られる。加熱により茶葉の酵素が失われ、酵素ではなくポリフェノールの発酵により茶葉が黄色に変化するのが特徴だ。君山銀針(クンザンギンシン)などの種類があり、緑茶のような味わいでありながら複雑な風味を感じられるお茶で、精神安定などの効能が期待される。

青茶(チンチャ)

茶葉を発酵させた後に加熱処理するお茶で、日本でも比較的人気のある烏龍茶は青茶に分類される。発酵した褐色の茶葉と不発酵の緑色をした茶葉が混ざり、青色に見えることや、茶葉を日に当てる工程で青みがかることなどが名前の由来である。福建省や台湾が主な産地で、凍頂烏龍(トウチョウウーロン)や鉄観音(テツカンノン)などが主な銘柄だ。さわやかな風味と濃厚な味わいが特徴で、肥満予防や血圧上昇を抑える効能があるといわれている。

3. お茶の種類と名前その3:発酵茶

発酵茶とは一般的に紅茶のことである。酸化酵素の働きを活用し完全に茶葉を発酵させているお茶で、ポリフェノールやカテキンが含まれているのが特徴だ。冠動脈疾患のリスク軽減や虫歯予防などの効能があるとされている。紅茶は世界で最も多く飲用されているお茶だそうだ。なかでも世界三大銘茶といわれるお茶の種類について調べてみた。

ダージリン

薄い色のお茶であるが格別な香りをもち、紅茶のシャンパンともいわれているダージリン。インドの標高が高い山岳地帯で主に生産されており、日中と夜間の寒暖差で発生する霧によって独特の香りが作られるそうだ。ファーストフラッシュやオータムナルなどの種類があり、摘まれる時期により違う風味が楽しめるのが特徴だ。

ウバ

スリランカ(セイロン)産の代表的なお茶で、力強い風味とミントのようなさわやかな香りが特徴である。乾季である7月頃からが茶葉の収穫時期で、旨みの凝縮されたお茶ができるそうだ。

キームン

キーマンまたはキーモンとも呼ばれている中国産のお茶である。独特なスモーキーフレーバーが特徴で、イギリスなどで人気のある種類だ。渋みが少なく、ストレートで楽しむ以外にも、濃く抽出してミルクなどと合わせるのもおすすめだ。

4. まだまだある!世界で人気のお茶の種類

世界中で飲まれているお茶には、発酵度合いで分けられた茶葉にさまざまな香りをつけたフレーバーティーと呼ばれる種類がある。ベースの茶葉に花や果実などを混ぜてあり、普通のお茶とは異なる華やかな風味が魅力だ。いくつか人気のあるフレーバーティーを紹介しよう。

ジャスミン茶

中国茶の種類のひとつに花茶という、緑茶などの茶葉に花や果実を混ぜ、華やかな香りを楽しむお茶がある。ジャスミン茶は、ジャスミンの花で着香した花茶のクイーンともいわれる人気のあるお茶だ。かつては日本にも烏龍茶を上回る量が輸入されていたそうだ。

アールグレイ

ベルガモットという、柑橘の皮から抽出したオイルを使って香りをつけた紅茶がアールグレイだ。イギリスが発祥とされているが、詳細な歴史は分かっていない。ベースに使用される紅茶の種類は決まっておらず、市販のアールグレイも各社さまざまな紅茶で作っている。

玄米茶

日本人には親しみのある玄米茶は、緑茶に炒った玄米を混ぜて作られており、香ばしい香りが特徴だ。玄米が入っているため緑茶の分量が少なく、渋みが少なく感じられる。玄米に含まれる、ストレスなどを和らげる効能があるとされるGABAや、緑茶に含まれるカテキンなど、複数の栄養を摂取できるのもポイントだ。

5. お茶の種類とカフェインの関係

カフェインには血管収縮作用や胃酸分泌を促す作用があり、頭痛や胃痛の原因になるといわれている。カフェインはいくつかの飲み物に含まれているため、意識せず過剰摂取になる場合があり気をつける必要がある。ほとんどのお茶にはカフェインが含まれているが、カフェインレスのお茶もある。マメ科の植物を原料としたルイボスティーや、麦茶などがその代表で、カフェイン摂取を控えたい妊娠中や就寝前などにも飲めるのがポイントだ。お茶100mlあたりの種類別カフェイン量は、煎茶20mg、玉露160mg、烏龍茶20mg、玄米茶10mg、紅茶30mgとされている。コーヒー100mlあたりのカフェインは40~60mgといわれているため、お茶の種類によってはコーヒーよりも多くカフェインを含んでいる。カフェインを摂りすぎていると感じたら、飲むお茶の種類を変更するのもよいだろう。

結論

お茶の世界は奥が深く、種類によって風味や味わいもさまざまである。自分の飲んでいるお茶の種類について少し知識を増やしておくと、いつもより楽しいティータイムが過ごせるだろう。自宅に数種類のお茶をストックして、気分によって飲み分けるのもおすすめだ。
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  • 更新日:

    2020年11月13日

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