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【中国茶】の種類と選び方・飲み方

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

2019年10月30日

茶の発祥地ともいわれ、悠久の歴史の中で様々な茶文化が発達してきた中国。「中国茶」の魅力は、知れば知るほどはまっていく奥深さにある。ペットボトルの烏龍茶では感じられない、深遠なる世界への入門を手ほどきしよう。

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1. 中国茶の種類

4000年の歴史と広大な大地を有す中国。時代ごと、地域ごとに奥深い茶文化を育んできた国土には、星の数ほど中国茶の種類が存在する。分類においても多岐にわたり、茶葉の色や形、香りなどで分ける方法など多種多彩。その中からごく一般的な、発酵の度合いによって異なってくる茶葉の6つの色別分類(+花茶)を紹介しよう。

■緑茶(リュウ・ツァー)

お茶発祥の国・中国で最も飲まれている。不発酵茶ゆえに摘みたてのフレッシュな香りと味が身上。釜炒りし、揉みながら乾燥するなど、丁寧に作られている。

◎龍井茶(ろんじんちゃ)
偏平な茶葉が開く様も見事。爽やかな香りが魅力。

◎緑牡丹(りょくぼたん)
牡丹の形に束ねたもの。湯を注ぐとゆっくり花開く。

◎黄山毛峰(こうざんもうほう)
仙人が住むという山で育った茶。黄金色の産毛に包まれ、清涼感と気品ある香り。

■白茶(パイ・ツァー)

芽が大きく育つ特殊な茶樹の新芽を摘み、シンプルに日干しし水分を蒸発させたもの。微発酵ゆえのナチュラルでほのかな甘さが優しい。福建省で多く生産。

◎白毫銀針(はくごうぎんしん)
白い産毛に覆われた新芽を集めた茶葉。湯を注ぐと針のような茶葉がふわふわ動く。

◎白牡丹(はくぼたん)
冷たい山の霧から身を守るため、産毛をまとった新芽と若葉をミックス。優しい口当たり。

■青茶(チン・ツァー)

烏龍茶に代表されるお茶。茶葉のフレッシュ感と少し熟した香りの両方を楽しめる。発酵部分の褐色と不発酵部分の緑色が混じり、見た目が青く見えるからこの名がついた。大陸産と台湾産がある。

◎凍頂烏龍茶(とうちょううーろんちゃ)
台湾の凍頂山で作られる。少しカールした茶葉に湯を注ぐと黄金色の輝きと華やかな香りが漂う。

◎中国烏龍茶(ちゅうごくうーろんちゃ)
発酵の度合いが強くややパンチがある大陸産。

◎鉄観音(てっかんのん)
茶葉は肉厚で色が濃い。ほろ苦さの後にほんのり甘さが広がる。

■紅茶(ホン・ツァー)

紅茶も実は中国生まれ。英国の紅茶文化を受け発達した、全発酵のお茶ならではの渋味や果実のような香りを楽しめる。

◎祁門(キームン)
世界三大紅茶の一つ。蘭にも例えられる気品ある香りで、欧米諸国でも人気の銘茶。キーマン、キーモンとも呼ばれる。

◎正山小種(ラプサンスーチョン)
仕上げに松の木で燻ってスモーキーな匂いを付ける。個性的な香りがクセになる。

■黒茶(ヘイ・ツァー)

完成したお茶を高温多湿の場所で寝かせ、麹菌で発酵させた後発酵茶。原産地は雲南省。長期保存でき、年代物は高額に。入れる際は必ず洗茶をしてから湯を注ぎ、濃厚な色合いと熟成香を、ワインを飲むように楽しもう。

◎普洱茶(ぷーあーるちゃ)
リーフ状のほか、山から運搬するために板状や餅状に固められたものも。食事の脂肪分を洗い流す効果が期待できるといわれている。

◎六堡茶(ろっぽちゃ)
赤味を帯びた透明感ある水色(すいしょく)が美しい。陳香と呼ばれる深い香りを堪能できる。

■黄茶(ファン・ツァー)

上級者向けの高級茶。弱後発酵茶である茶葉の色も水色も黄色。緑茶の爽快さと軽く発酵させた香気を併せ持つ。この繊細な味わいがわかれば、中国茶通に。

◎君山銀針茶(くんざんぎんしんちゃ)
湖南省にある洞庭湖に浮かぶ君山という小島で採れたことからこの名に。皇帝への献上品としても有名で希少。茶葉が小さく、白い産毛に覆われている。

■花茶(ファー・ツァー)

清の時代に上流階級の女性たちに流行した。花の香りをまとった優雅なお茶は香しく身も心も癒してくれる。

◎茉莉花茶(じゃすみんちゃ)
ジャスミンが花開く季節、咲きかけの花を手で摘み、茶葉にその香りを移す。この薫花という作業が多いほど高級に。

◎菊花茶(きっかちゃ)
菊の花そのものをドライにしてお茶にしたハーブティー。体調管理に普洱茶とのブレンドを飲む人も。

2. 中国茶の旬と特産地

中国茶の産地は中国全土にある。烏龍茶の故郷であり多彩なお茶を産出する福建省。希少な黄茶をはじめさまざまなお茶を産す湖南省。恵まれた自然条件が銘茶の産地にふさわしい広東省。黒茶の産地として名高い雲南省。伝統ある緑茶を生み出す浙江省など、大河・長江を挟み南北に茶の名産地が広く点在している。

そして忘れてはならないのが、高品質な茶葉を作り出す台湾。かつて福建省からの移民が作り出したという台湾の烏龍茶は、発酵を控えめにして香り高く品格ある味わい。阿里山や梨山など海抜1000m以上の土地で作られるお茶は名茶揃い。中でも阿里山高山茶は逸品だといわれている。

中国茶には一般的に春摘み、夏摘み、秋摘みがあり、春が一番の旬といえる。日本茶でいえば新茶の季節の烏龍茶や緑茶は、得もいわれぬ味わいだ。

3. 中国茶の選び方&美味しい飲み方

中国茶の基礎的な選び方としては、まずは日本人も馴染みやすい緑茶の龍井茶や烏龍茶あたりからだろうか。脂っこい食事には普洱茶がオススメ。ジャスミン茶は香りがよくさっぱりしているので、万人向けだ。迷ったら、中国茶専門店を訪れて指南を受けよう。選び方はもちろん、美味しい入れ方をレクチャーしてくれる店もある。

中国茶の美味しい飲み方は、まさに星の数ほどあるお茶の種類ごとにあって、入れ方も適する茶器も何通りもありここでは紹介しきれない。だが、「聞香(ウェンシャン)」という言葉もあるように、中国茶は香りを楽しむお茶。上質な茶葉は何煎でも楽しめるので、味と香りの移り変わりを楽しむことができる。ワインのテイスティングのように茶器に鼻を付けて、ゆっくり香りを吸い込むうちに、五感は解き放たれ、時間の流れはゆるやかになっていくだろう。

結論

味だけでなく香りも味わいの重要な要素になる中国茶。その道を究めるのはなかなか難しいが、まずは茶葉を手に入れて、自宅にある急須や、蓋付きの湯飲みで入れてみよう。食事の際に家族のためにお茶を入れれば、食も進み、会話も弾むかもしれない。

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