1. リンゴの基本の切り方「くし切り・うさぎ」

最初に紹介するのはリンゴの基本の切り方だ。
リンゴの基本の切り方【くし切り】
まずリンゴの基本の切り方といわれている、くし切りを紹介する。包丁でリンゴを縦半分に切り、ツルを取って皮を下にする。半分に切ったリンゴをさらに半分に切る。あとは好みの大きさに等分すればOK。最後に切り込みを入れ、芯を取り除けばくし切りの完成だ。皮をむくときは、リンゴを2~3回くらい動かしながら皮をむくとよい。
くし切りリンゴをアレンジした【うさぎ飾り切り】
くし切りにしたリンゴの皮に、包丁で山型に切り込みを入れる。次にお尻のほうから、山型の切り込みが交差している部分まで皮をむく。あとは親指で皮を軽く押さえて引けばOK。ポイントは耳を切り落としてしまわないように注意することだ。昔ながらの切り方だが、小さな子どもには、大うけするにちがいない。
2. お弁当にぴったりのおしゃれなリンゴの切り方

次にお弁当に入れるのにぴったりのおしゃれな飾り切りや、かわいい切り方の名前と方法を紹介しよう。
木の葉切り
お弁当向きのおしゃれな飾り切りのひとつが木の葉切りだ。切り方は、まずリンゴを6等分し芯をまっすぐに切り落とし、両側からV字に切り込みを入れて切り離す。切り込みを入れるとき、リンゴの手前と奥に割り箸を1本ずつ横にして置くと、切り落とさずに切ることができる。同じように数回繰り返し、切り離したリンゴをずらせば木の葉切りの完成だ。
ストライプの飾り切り
リンゴのかわいい切り方のひとつが、ストライプの飾り切りだ。方法はくし切りにしたリンゴの皮に、斜めに切り込みを入れる。幅は好みで調整してOK。切り込みの間の皮をむき、ストライプに仕上げれば完成だ。
ちなみにリンゴをお弁当に入れるときは、レモン果汁入りの水につけると変色を防げる。リンゴにはポリフェノール酸化酵素が含まれており、タンニンを空気中の酸素と結ぶ働きがある。リンゴを切ると変色するのは、空気にふれてポリフェノール酸化酵素が作用し、酸素とタンニンを結びつけ、化学反応を起こすからだ。
3. リンゴの栄養をまるごといただく切り方

リンゴの栄養をまるごと味わう切り方の名前がスターカットだ。切り方はリンゴを横におき、皮付きのまま好みの幅にカットするだけでOK。ちなみに切るとき、リンゴの下にふきんを敷くと安定して切りやすい。スターカットが完成したら、芯の部分を小さめのクッキー型や野菜の抜き型でくり抜くと、見ためがかわいくなる。
ではなぜスターカットだと栄養をまるごと堪能できるのだろうか。それはリンゴの皮や皮の近くに多く含まれるビタミン類や食物繊維などをムダなく摂取できるからだ。 皮が付いたリンゴと皮をむいたリンゴに含まれる栄養素を比較すると、皮付きのほうが数値が高い。とくにビタミンEは皮付きのほうが4倍も多いのだ。
また同じサイズのリンゴをスターカットにしたものと、くし切りにしたものの廃棄量を比較すると一目瞭然だ。スターカットが食べられないのは芯とツルで、生ゴミが減りエコにもつながる。しかも果肉に対し皮の面積が少ないので、皮付きでも食べやすい。噛む力が弱い小さな子どもや年配の方にもおすすめだ。
4. お菓子や料理向きのリンゴの切り方

次にお菓子や料理向きのリンゴの切り方を紹介する。ホットサンドにおすすめの切り方がスライス切りだ。くし切りにしたリンゴを皮ごと薄くスライスすればOK。軽く火が通ったリンゴの食感や、ハム、チーズの組み合わせがクセになる美味しさだ。お菓子のタルトに使用するならホットサンドと同じく、くし切りのリンゴを薄くスライスするのがおすすめ。リンゴを甘く煮てタルト型の上にびっしり並べると、見ためが美しく食欲をそそられるだろう。
輪切りにしたリンゴを縦・横それぞれ1cm幅に切り、芯を取り除き大きさを揃える切り方が角切りだ。食感が楽しい角切りリンゴを料理に使用するなら、アップルパイ・フルーツサラダ・ケーキがおすすめ。フルーツサラダに使用するときは、ほかのフルーツや野菜の大きさに揃えて切ると美しく美味しそうに見えるだろう。
結論
リンゴのさまざまな切り方を紹介した。ちなみに切ったリンゴは賞味期限が短く、冷蔵庫に保存しても2日ほどしかもたない。もし切ったリンゴが余ったら、ジッパー付きの保存袋に入れ、空気をしっかり抜き冷凍保存すること。そのとき、リンゴ同士が重ならないようにするとよい。
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