1. ケトダイエットとは?

ケトダイエットとはケトジェニックダイエットの略称で、糖質を制限し脂質を多く摂取することで、体脂肪を減らしたり、燃えやすくしたりする身体に変換するダイエット方法のこと。ケトンダイエット、ケトン体ダイエットとも呼ばれている。
ケトダイエットを実践すると、エネルギー源である糖質(ブドウ糖)が枯渇するため、身体は、体脂肪から作られるケトン体をエネルギー源にするようになる。その結果、体脂肪が減りやすくなり、痩せやすくなるそうだ。
糖質さえ制限すれば、カロリーは制限する必要がないため、空腹を我慢することなく、短期間で効果が得られる点がケトダイエットの最大のメリットといえる。従来のダイエット法では、高カロリーである脂質を制限する場合も多かったが、ケトダイエットでは、脂質はむしろ積極的に摂取する必要がある。
ケトダイエットは、元々は、難治性てんかんの治療に用いられていた食事療法でもあり、実践するためには、正しい知識が必要だ。見よう見まねで実践すると、体調を壊すおそれもあるので、その点はくれぐれも気をつけたい。
2. ケトダイエットの基本ルール

ケトダイエットを実践するには、正しい方法として以下のポイントをおさえておこう。
まずは身体を慣らす
ウォーミングアップのつもりで、ケトダイエットを本格的に始める前に、少しずつ糖質を減らし、その代わりにタンパク質と脂質を増やすなどして、身体を慣らしておこう。その際、ビタミンや食物繊維が不足することのないよう、糖質の低い野菜なども積極的に取り入れよう。
例:ごはんの量をいつもより減らし、その代わり、肉や魚、卵、豆腐やナッツ類などを多めに摂取する。
三大栄養素のバランスをキープ
いよいよケトダイエットを本格的に始めたら、1日に摂取する三大栄養素である炭水化物(糖質)、タンパク質、脂質のバランスをキープすることが重要になる。1日の糖質の摂取量は、60g程度が一応の目安となっている。
タンパク質は、1日あたり体重×1.5gが目安となる。ただ、タンパク質は、必要以上に摂りすぎると、ケトン体をエネルギー源にしづらくなるので、その点は注意が必要だ。
脂質の摂取量は、医師やトレーナーによって、1日の総摂取カロリー60〜90%と、バラツキがあるが、いずれにせよ、なるべく多めに摂取することが推奨されているようだ。
3. ケトダイエットの注意点

ケトダイエットを実践するうえでの注意点としては、以下のポイントをおさえておこう。
いきなり糖質を極端に減らさない
身体を慣らす前に、いきなり極端に糖質を減らすと、肝臓に多大な負担がかかったり、体調を崩したりするリスクが生じる。
脂質は良質のものを選ぶ
ケトダイエットでは、脂質の積極的な摂取が推奨されているが、脂質ならなんでもよいというわけではなく、良質なものを選ぶことが重要になる。
たとえば、ベーコンやソーセージ、ハムなどの加工食品や揚げ物から脂質を摂取するのは、なるべく避け、青魚、ナッツ類、アマニ油、えごま油、エクストラバージンオリーブオイルなどから摂取することが望ましい。
長く続けない
ケトダイエットは短い期間で行うのに適したダイエット法になる。長期間続けると、体脂肪だけでなく筋肉量も減ってしまうおそれが出てくるからだ。2週間を一応の目安に期間を決めて行おう。ケトダイエットを終えたあとも、一気に糖質を摂取せず、徐々に増やしていくことも重要になる。
このほか、持病や体調に不安のある人は行わない、ケトン体合成に伴う吐き気や身体のだるさなどの副作用が出る場合がある、などの注意点も付け加えておこう。さらに、ケトダイエットは専門家の中でも賛否両論が分かれるダイエット方法だ。自己流で行わない、体調に異変を感じた場合は無理をしないことをおすすめする。
結論
ケトダイエットがいったいどんなダイエット法なのか、正しい方法や注意点についてお伝えした。ご理解いただけただろうか?ケトダイエットに限らず、どのようなダイエットにもあてはまることだが、健康を損なうことなく理想の体型を手に入れるためには、やはり正しい方法を実践することが重要だ。
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