1. りんご「陽光」の特徴や味

まずは、りんご「陽光」の特徴について見ていこう。陽光は、ゴールデンデリシャスが自然交配して生まれた品種だ。サイズは、300~350gと大きめ。サビが発生しやすく、収穫期には黄金色のサビがつくのも特徴だが食味に問題はない。陽光は、成熟するにつれて光沢のある濃紅色に変わる。果肉がややかためで歯触りがよく、パリッとした食感が陽光の特徴といえるだろう。
また、糖度は14~15%と高く、甘みと酸味のバランスもよいのが魅力だ。お歳暮やギフトなどの贈り物にも人気である。皮部分に食物繊維とポリフェノールが多く含まれるため、自宅で食べる場合はまるごと食べるとよいだろう。陽光のシャキシャキ感を存分に楽しめる食べ方だ。また、陽光は加熱しても崩れにくいので、焼き菓子に取り入れたり、砂糖を加えて加熱し、コンポートにして食べたりするのもおすすめだ。バナナと一緒にスムージーにするのもよいだろう。そのまま食べるのとは、またひと味違う美味しさが味わえるはずだ。
2. りんご「陽光」の産地や収穫時期・旬

ここでは、陽光の産地や収穫時期について紹介しよう。陽光は、日本各地で栽培されているが、中でも栽培面積が広いのは、陽光の発祥地でもある群馬県である。群馬県以外では、福島県や長野県、山形県などでも収穫される。収穫時期は、10~11月。陽光は日持ちしやすいという特徴があるが、旬の時期である10月下旬~11月下旬が食べごろだ。陽光は、スーパーや通販でも購入することができる。採れたてを食べたい場合は、直売所やりんご狩りに行くとよいだろう。陽光の価格は、5kgで3,000円ほどである。皮が赤く染まっており、持ったときに重みを感じるものを選ぶとよいだろう。尻の部分が黄色くなっているものが熟しており食べごろ。おすすめの保存方法は、1つずつ新聞紙で包み、ビニール袋などに入れておくこと。直射日光を避け、野菜室で保存しておくとよいだろう。1~3ヶ月日持ちするといわれているが、生ものなのでなるべく早めに食べるようにしよう。
3. りんご「陽光」の苗木や栽培方法

陽光の苗木は、ホームセンターや通販で購入できる。ポット入りの接木苗も販売されているため、自宅でも育てやすい。陽光の苗木の価格は約2,000円だ。ここでは、陽光の育て方について紹介しよう。
陽光は、日当たりがよく、排水のよい場所に植えるのがポイントだ。夏の暑さに弱いため、西日のあたる場所は避ける必要がある。鉢植えで育てる場合は、雨に濡れないところに置いておこう。大きめの植え穴を掘り、堆肥と土を混ぜ入れる。接木部分を地上に出し、植え付けるのがポイントだ。肥料は、5月下旬と7月下旬、12月の3回根元に与える。陽光を含めりんごは、病虫害に弱いため薬剤を散布しよう。収穫までは、3~5年かかる。実の落下が少ないのも、陽光の特徴だ。また、陽光は花粉が多いため、1品種でも実をつけることができるが、受粉樹として「ふじ」や「つがる」があるとよいだろう。
結論
陽光の特徴や収穫時期、栽培方法などについて紹介した。甘みと酸味のバランスがよい陽光は、りんごの中でも人気の高い品種だ。食感を楽しむために、そのまま食べるのもおすすめだが、ややかための陽光は型崩れしにくいので、お菓子にアレンジしてみるのもよいだろう。また、陽光は花粉が多く受粉しやすいため、家庭菜園にもおすすめだ。ぜひ、苗木を購入して育ててみてほしい。きっと美味しい実をつけてくれるだろう。
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