1. おすすめのりんご品種

りんごの品種は日本国内だけでも、約2,000種類あるといわれている。品種改良によってさまざまなりんごがあるが、その中でもおすすめの品種を紹介しよう。
ジョナゴールド
甘みのなかに酸味が際立つのがジョナゴールドの特徴。そのため、そのまま食べるだけでなく料理にもおすすめである。
シナノスイート
鮮やかな赤色の見た目と、強い甘さが特徴のシナノスイート。「ふじ」と「つがる」をかけ合わせて生まれた品種だ。食感はやや柔らかめで、果汁は多い。2つの人気品種から生まれただけあって、風味や糖度もバツグンである。
王林
青りんごのなかで生産量トップの王林。バツグンの香りと独特の風味が特徴だ。さわやかな口当たりで、クセがなく後味もすっきりしている。噛みごたえのよいしっかりとした食感が好きな人におすすめしたい。
つがる
つがるは酸味が少なく、ジューシーなのが特徴。果肉はほかのりんごと比べると柔らかめで、サクッとした食感と果汁が多いりんごが好きな人におすすめだ。軽い歯ごたえのため、食べやすい。
ふじ
国内で最も収穫されている品種で、収穫量も50%以上を占めている。歯ざわりのよい固めの果肉が特徴で、シャキシャキとした食感のりんごが好きな人にはたまらない品種ではないだろうか。酸味と甘みのバランスもよく、香りがよい点も人気の理由といえるだろう。
2. 日本のりんご品種一覧:生産地別

りんごは非常に多くの品種が存在する。ここではその中でも一般的な品種を産地別に一覧で紹介しよう。
青森県
一般的によく知られるふじやつがる、王林などの品種は、りんごの生産量が全国ナンバーワンの青森県で多く作られている。そのなかでもふじは、県内全体の約50%を占める割合で生産される主要な品種だ。希少性が高いため青森でのみ生産されている青森オリジナル品種「恋空」なども存在する。
長野県
シナノスイート、「シナノゴールド」、「秋映」などの品種は、全国で2番目に生産量が多い長野県で生まれたもの。りんごの生育に最適な条件が揃っているため、そのほかにもふじ、つがる、「紅玉」などの多種が生産されている。
岩手県
「紅いわて」やジョナゴールドは、岩手県を代表的するりんごである。また、ふじのなかでも蜜入り指数や糖度の優れた「サンふじ」という品種の生産も行われている。
3. 日本のりんご品種一覧:時期別

秋から冬にかけてが一般的なりんごの旬の時期だが、収穫や流通の時期をみてみると8月頃から出荷できる品種もあるのだ。収穫時期を参考にりんごの品種は「極早生種」、「早生種」、「中生種」、「晩生種」に分類することができる。特別な栽培や保存方法などのおかげで、スーパーなどには1年を通して並ぶりんごだが、ぜひ品種ごとの熟期を知り、旬のタイミングで味わってみてほしい。
極早生種
恋空は真っ赤な色が特徴の甘さのあるりんごだ。「しおりの詩」はさっぱりとした味が特徴。
早生種
つがるはジューシーで糖度が高い。「シナノレッド」は少し酸味があり、口当たりがよいのが特徴だ。「紅夏」は少し酸味のあるさっぱりとした味が特徴である。
中生種
「トキ」は果汁が多く、甘いりんごだ。シナノスイートはシャキシャキとした食感が特徴。
晩生種
ふじはとても甘い品種で流通量が多い。王林は香りがよく、甘くて青いりんごだ。シナノゴールドの味は濃く、甘酸っぱいのが特徴である。
4. 海外のりんごの品種

なんと、りんごは世界中で約15,000種類の品種があるという。生産量が一番多い中国では、日本でもなじみのあるふじやジョナゴールドなどの品種が栽培されている。ほかにもアメリカやポーランドなど世界中で栽培され、一般的な品種としては世界3大りんごの1つでもある「レッドデリシャス」や「ゴールデンデリシャス」、甘みの少ない「ガラ」といった品種がある。
レッドデリシャス
アメリカで主要となるりんごの品種。10月初旬に熟していない状態で収穫され貯蔵される。果肉は黄色で、ジューシーなのが特徴。
ゴールデンデリシャス
日本での栽培量は多くないが、欧米を中心に最もメジャーな品種。少し酸味があり、さっぱりとした味が特徴。優れた育種素材であり、品種改良に利用される。
ガラ
日本では栽培されていない品種で、食感は固く、甘みが少ないのが特徴だ。
結論
りんごはなじみのある果物だが、その品種は日本国内に限定してみても、約2,000種類に及ぶことがわかった。まだまだ食べたことのない品種も数多くあるだろう。食感や糖度、酸味など品種によって大きく異なるため、ぜひいろいろなりんごに出会い、お気に入りの品種を見つけてほしい。
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