1. ビーツの基本をおさらい

ビーツとは、赤カブのような見た目をしたヒユ科フダンソウ属の植物のこと。ビタミン類・ミネラル類といった栄養素を多く含んでおり、栄養面が優れていることから「奇跡の野菜」などとも呼ばれている。ヨーロッパなどで古くから食用とされており、サラダ・炒め物・スープなどにして楽しまれている。また、ウクライナやロシアの伝統料理である「ボルシチ」にも使われている。
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2. ビーツスープのカロリー・糖質量の目安

ビーツスープのカロリーや糖質量は、使う具材や食べる量などによって異なる。しかし、定番のビーツのポタージュの場合、1人前あたりのカロリーは138kcal程度、糖質量は13.9g程度である。それぞれの内訳は以下の通りであり、糖質量は「炭水化物量-食物繊維量」で算出している(※1)。
ビーツスープのカロリーの内訳
・ビーツ(50g):19kcal
・玉ねぎ(25g):8kcal
・ジャガイモ(50g):30kcal
・牛乳(100ml):61kcal
・バター(2.5g):18kcal
・コンソメ顆粒(1g):2kcal
・玉ねぎ(25g):8kcal
・ジャガイモ(50g):30kcal
・牛乳(100ml):61kcal
・バター(2.5g):18kcal
・コンソメ顆粒(1g):2kcal
ビーツスープの糖質量の内訳
・ビーツ(50g):3.3g
・玉ねぎ(25g):1.7g
・ジャガイモ(50g):3.7g
・牛乳(100ml):4.8g
・バター(2.5g):0g
・コンソメ顆粒(1g):0.4g
・玉ねぎ(25g):1.7g
・ジャガイモ(50g):3.7g
・牛乳(100ml):4.8g
・バター(2.5g):0g
・コンソメ顆粒(1g):0.4g
3. ビーツスープの基本的な作り方

さまざまあるビーツスープの中から、ここでは定番のビーツのポタージュの作り方を紹介する。必要な材料はビーツ、玉ねぎ、ジャガイモ、牛乳、水、オリーブオイル、バター、コンソメ顆粒、塩・コショウなど。これらの食材を用意したら、さっそく以下の手順でビーツスープを作ってみよう。
ビーツスープの下ごしらえ
・玉ねぎ:薄切りにしておく
・ジャガイモ:薄く半月切りにしておく
・ジャガイモ:薄く半月切りにしておく
ビーツスープの作り方・手順
1.鍋にバター・オリーブオイルを入れて温める
2.弱火にして薄切り玉ねぎをじっくりと炒める
3.火が通ったらビーツと玉ねぎを入れて炒める
4.鍋に水とコンソメ顆粒を加えて10~15分程度煮込む
5.煮込んだら火を止めて粗熱が取れるまで放置する
6.ミキサーに(5)と牛乳を加えてしっかり撹拌する
※冷蔵庫でしっかりと冷やしたら冷製スープにできる
7.塩コショウで味付けして、お皿に盛り付けたら完成
2.弱火にして薄切り玉ねぎをじっくりと炒める
3.火が通ったらビーツと玉ねぎを入れて炒める
4.鍋に水とコンソメ顆粒を加えて10~15分程度煮込む
5.煮込んだら火を止めて粗熱が取れるまで放置する
6.ミキサーに(5)と牛乳を加えてしっかり撹拌する
※冷蔵庫でしっかりと冷やしたら冷製スープにできる
7.塩コショウで味付けして、お皿に盛り付けたら完成
4. ビーツスープのバリエーション2選

ビーツスープには前述のビーツのポタージュスープ以外にも、ウクライナやロシアなどの伝統料理である「ボルシチ」や、リトアニアのピンク色のスープである「シャルティ・バルシチェイ」などがある。ここでは、そんなビーツスープのバリエーションについていくつか紹介しておこう。
その1.ボルシチ
ボルシチとは、ウクライナやロシアなどの伝統料理の一つ。トムヤムクンやブイヤベース、フカヒレスープなどと並んで非常に有名なスープであり、ビーツの鮮やかな色味と、肉や野菜などがたっぷりと入っていることが特徴だ。なお、ビーツが使われるのが一般的だが、そのほかの具材は地域・家庭によって異なるという。ビーフストロガノフやピロシキと並びロシア料理としても非常に有名だ。
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その2.シャルティ・バルシチェイ
シャルティ・バルシチェイとは、リトアニアなどの伝統料理の一つ。直訳すると冷たいボルシチという意味があり、ビーツを使った冷製スープとなっている。現地では夏の代表的なスープとして親しまれており、サワークリームによる爽やかな酸味とキュウリによるシャキシャキとした食感が特徴となっている。また、レシピによってはヨーグルトと生クリーム、レモン汁などを使う場合もある。
結論
鮮やかなピンク色の見た目とほのかな甘みが特徴的なビーツ。日本では見かける機会が少ない野菜ではあるが、もし手に入ったら今回紹介したポタージュスープなどを作ってみよう。また、ビーツスープは見た目が鮮やかなので、パーティーやおもてなしの料理として提供するのもよさそうだ。
(参考文献)
- ※1:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://fooddb.mext.go.jp/
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