1. おせちの一の重に入れる料理と簡単な作り方
まず、一の重に入れる料理とその作り方を紹介していこう。
黒豆
マメに働けるようにという願いを込めて作られる。圧力鍋があると簡単に作ることができるが、今回は炊飯器を使った方法を紹介しよう。
用意するものは、黒豆1袋(約200g)、砂糖150g、重曹小さじ1、水500ml、醤油と酒各大さじ1。
作り方は、水と黒豆を炊飯器に入れて、一晩置いた後、上記の砂糖、醤油、酒と重曹を入れて、ごはんを炊く要領で炊飯器のスイッチをおす。炊き上がったら、今度は、炊飯器のおかゆモードを選択して再度スイッチを入れ、炊き上がったら保温にしてそのまま待てばできあがる。
田作り
五穀豊穣を願って作られる。ごまめ(60~70g)をフライパンで乾煎りした後、砂糖(大さじ4)、みりん(大さじ3)、醤油(大さじ4)、酒(大さじ4)で甘辛く煮ればできあがる。調味料を入れた後は焦げ付きやすいので注意しよう。
栗きんとん
甘露煮の栗(12~16粒)と茹でたさつまいもの裏ごしを合わせればできあがる。味付けは甘露煮のつゆや砂糖、みりん、塩少々を使って簡単にできる。きんとんは「金団」と書き、商売繁盛や金運上昇の意味を持つ。
昆布巻き
水で戻した昆布を5cm幅に切り、水で戻したかんぴょうで結ぶ。鍋に昆布の戻し汁500mlと、醤油(大さじ2と1/2)、みりん(大さじ1と1/2)、砂糖(小さじ1)、酒(大さじ2)を加え煮汁を作る。煮汁にかんぴょうで結んだ昆布を加え、弱火にして、あくを取りながら煮絡める。
伊達巻き
はんぺん1枚をすり鉢でなめらかになるまで混ぜた後、卵5個と砂糖(大さじ2)、みりん(大さじ1)、酒(大さじ1)、塩少々と一緒に混ぜ合わせる。ざるでこした後、フライパンで焼き、よく冷ましてから、巻きすで巻けばできあがる。少し手間がかかるので市販品で間に合わせてもよいだろう。
2. おせちの二の重に入れる料理と簡単な作り方
次に、二の重に入れる料理や作り方を紹介していこう。
ぶりの照り焼き
一度軽く焼いたぶりの切り身を、砂糖(大さじ1)、みりん(大さじ2)、醤油(大さじ2)、酒(大さじ2)を混ぜ合わせたもので照りが出るまで煮詰める。
海老のうま煮
下処理を終えた有頭海老を、出汁(200ml)、醤油(大さじ2)、みりん(大さじ2)と酒(100ml)を加えた鍋に、「つ」の字に並べて、煮る。
紅白なます
大根と人参を千切りにした後、塩をよく揉み込んで10分程度置いた後、水気を切ってから、酢(大さじ3と1/2)、砂糖(大さじ1と1/2)と塩少々を加えよく混ぜ合わせる。
3. おせちの三の重に入れる料理と簡単な作り方
三の重は、「お煮しめ」「筑前煮」などの煮物が詰められる。味付けは市販の麺つゆなどを使えば簡単に作ることができるが、以下のような材料の切り方がポイントになる。
- 人参は、型抜きで梅の形にくり抜いておく
- 干し椎茸は、水で戻してから、六角形の飾り切りにする
- ごぼうは、皮をとった後、適当な大きさに乱切りする
- 里芋は、皮をとってから塩もみし、下茹でしてぬめりをとり、輪切りにする
- れんこんは、輪切りにしてから、酢水につけておく
- こんにゃくは、薄切りにした後、中央に切り目を入れ、手綱型にねじる
あとは、出汁(椎茸の戻し汁を加えたもの、300ml)、醤油(大さじ4~5)、砂糖(大さじ5~6)、みりん(大さじ3)、酒(大さじ3)をよく混ぜ合わせて煮汁を作り、その煮汁で上記の材料を弱火でじっくりとよく煮汁がしみ込むまで煮込めばできあがり。
結論
おせち料理の、一の重、ニの重、三の重に入れる料理と簡単な作り方について紹介した。手作りしたおせちの味わいは、格別なものがある。これを機に、これなら手作りできると思える料理からチャレンジしてみてはいかがだろう。
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