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長ネギの青い部分も食べよう!実はカロテンやビタミンCも豊富だった

長ネギの青い部分も食べよう!実はカロテンやビタミンCも豊富だった

投稿者:食生活アドバイザー 吉田昌弘

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

鉛筆アイコン 2022年1月27日

鍋料理や炒め物など、さまざまな料理に使える「長ネギ(根深ネギ)」。そんな長ネギは一般的に白い葉鞘部分を食用としており、青い葉身部分は破棄してしまうことも少なくない。しかし、そんな長ネギの青い部分は食べることができ、βカロテンやビタミンCなどを摂ることもできる。今回は、そんな長ネギの青い部分について詳しく解説する。また、美味しく食べるための方法も紹介する。

  

1. 長ネギの青い部分とは?

長ネギの青い部分
長ネギ(根深ネギ)とは、ヒガンバナ科ネギ属に分類される植物のこと。長ネギ1本の状態だと「白い部分(葉鞘)=茎」と「青い部分(葉身)=葉っぱ」に分かれているように見えるが、いずれも葉っぱ部分となっている。また、一般的に長ネギでは白い部分だけを料理に使うことが多いが、葉っぱ部分も美味しく食べられる。なお、茶色(黄色)に変色した葉先は食べられないので破棄しよう。

2. 長ネギの青い部分に含まれる栄養素

長ネギの青い部分
文部科学省の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」には(※1)、長ネギの青い部分の栄養素は収録されていない。しかし、一般的には、長ネギの青い部分にはβカロテン、ビタミンC、カルシウムが多く含まれているという(※2)。そこでそれぞれの栄養素の特徴について確認しておこう。

その1.βカロテン

長ネギの青い部分には、βカロテンが多く含まれている。βカロテンはカロテン類の代表的な物質であり、体内ではビタミンAに変換されて、目や皮膚の健康状態を保つために働く。また、体内の活性酸素を取り除いたり、発生を抑えたりする「抗酸化作用」もあると考えらえている(※3、※4)。

その2.ビタミンC

長ネギの青い部分には、ビタミンCも含まれているという。ビタミンCは水溶性ビタミンの一種であり、体内では皮膚や細胞のコラーゲン生成をサポートしているという。また、抗酸化ビタミンの一種でもあり、活性酸素の働きや過酸化脂質の生成を抑える作用を持つとされている(※3、※4)。

その3.カルシウム

長ネギの青い部分にも、カルシウムが含まれているそうだ。カルシウムは骨や歯を構成するミネラルの一種であるほか、血液の凝固を促したり、筋肉の興奮を抑えたりする働きも有している。なお、カルシウムは、ビタミンDと一緒に摂ることで吸収効率がアップする(※3)。

3. 長ネギの青い部分の美味しい使い道

長ネギの青い部分
長ネギの青い部分は薬味やタレなどに使えるほか、炒め物・パスタ・スープ・味噌汁・卵焼きなどさまざまな料理に使うことができる。そこでここでは、長ネギの青い部分を使った美味しい料理をいくつか紹介する。

その1.ネギの卵焼き

いつもの卵焼きに長ネギの青い部分を加えるのもおすすめだ。口に入れた瞬間、長ネギの豊かな風味が口の中いっぱいに広がる。作り方は、ボウルに卵・砂糖・塩・を入れて、細かく刻んだ長ネギの青い部分を加えて混ぜる。それから卵焼き器に卵を流し入れて、形を整えながら焼き上げれば完成だ。

その2.長ネギの和風パスタ

和風パスタの具材として、長ネギの青い部分を加えても美味しい。バターを熱したフライパンに、ひき肉と斜め切りにした長ネギを入れて、塩・コショウで味を調えながら炒める。そこに茹でたパスタを入れて、具材と絡めたら完成だ。これで食感と色合いのバランスがいい和風パスタが楽しめる。

その3.ネギ味噌

余った長ネギの青い部分は、味噌と合わせて「ネギ味噌」にするのもおすすめだ。ネギ味噌は、ご飯や冷奴などさまざまな料理と美味しく食べられる。作り方は、まず長ネギの青い部分を小口切りにして、ボウルに入れて電子レンジで加熱しておく。そこに味噌・みりん・酒・砂糖などを加えて、さらに電子レンジで加熱したら完成だ。出来上がったネギ味噌に白ゴマなどをトッピングしてもよい。

4. 長ネギの青い部分に関するよくある質問

長ネギの青い部分
ここまで、長ネギの青い部分について詳しく解説してきた。しかしまだ「長ネギの青い部分を料理に使うコツは何か」や「長ネギの青い部分はどう保存したらいいか」などが気になる人もいるだろう。そこで最後に、長ネギの青い部分に関するよくある質問・疑問に回答する。

Q1.青い部分を料理に使うコツは?

長ネギの青い部分は、ネギらしい辛味や香り、独特な粘り気や食感などが特徴となっている。そのため、薬味やタレとして使うだけでなく、チャーハンやスープ、卵焼きといった料理の具材に使うのもおすすめである。料理に使う際には「長ネギの特徴・クセを活かす」と考えるのがポイントになる。

Q2.青い部分はどう保存したらいい?

長ネギを保存するときは、白い部分と青い部分を切り分けてそれぞれ冷蔵保存するのが望ましい。冷蔵保存する際は食品用ラップに包んで、できれば立てるようにして保管するとよい。また、冷凍保存も可能で、食品用ラップで包んでから冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保管する。
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結論

青い部分は、料理にアクセントを加えてくれるだけでなく、βカロテンやビタミンCなどの栄養素を多く含んでいる。そのため、白い部分以外は捨てていたという場合は、ぜひ次から青い部分も使ってみよう。卵焼き・パスタ・ネギ味噌など、さまざまな料理で美味しく食べることができる。
(参考文献)
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  • 公開日:

    2020年12月23日

  • 更新日:

    2022年1月27日

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