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Loopって知ってる?プラ削減をデザインの力で面白く塗り替える!

Loopって知ってる?プラ削減をデザインの力で面白く塗り替える!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

鉛筆アイコン 2021年1月23日

アメリカ・ニューヨークとフランス・パリで運用が始まり、話題を集めているLoop。リユースできる容器を使った食品や日用品のショッピングプラットフォームの名称である。さまざまな企業を巻き込み、展開を広げている。これからの暮らしにフィットしたその取り組みとは?

  

1. Loopとは

Loopとは、容器や包装にまつわるゴミを出さない新しい買い物のプラットフォームである。我々が、スーパーで買い物をしたとしよう。多くの商品のパッケージには、プラスチックや紙が使用されている。さらに通信販売であれば、梱包用の衝撃吸収材やダンボールなども付随してくる。これらは、多くの場合、ゴミとして廃棄される運命にある。そのゴミが生まれる循環に変化をもたらすためにスタートしたのがLoopである。アメリカの東海岸とフランスのパリで、大手スーパーをパートナーに実証実験を開始。実際に運用が始まっている。

テラサイクルとは

「捨てるという概念を捨てよう」をコンセプトに掲げるテラサイクルが、Loopの生みの親である。テラサイクルは、2001年にアメリカで創業したスタートアップ企業。あらゆるものをリサイクルし、原料や商品、製品として再資源化する事業を企業とともに行っている。これまでゴミとしか思われていなかったものにも価値が生まれる、これは焼却や埋め立てに比べると環境負荷が低い。限りある地球環境をよりよく保つための新たなチャレンジともいえるのだ。

Loopを詳しく解説

テラサイクルが行っている事業のひとつLoop。コンセプトは、容器の所有権を消費者から企業に戻すというもの。噛み砕くと容器のリユース。昔は一般的であった牛乳配達の考え方で、生協や一部の小売店などでも行われている。Loopが新しい点は、食品だけでなく、洗剤やシャンプーなどの日用品など、あらゆるものにその考え方を用いているところ。また繰り返し使える容器は、耐久性や機能性はもちろん、デザイン性もあり、暮らしをアップデートしてくれる。使い終わった容器は、専用のバッグに入れて、回収を呼ぶだけ。梱包などの煩わしさもない。消費者は商品購入の際、デポジットを払い、容器を回収に回せば戻ってくるようなシステムになっている。

2. Loopを使うメリット

環境問題にアプローチ

環境破壊は、我々現代人が抱える大きな問題だ。世界や国の対策ももちろんだが、それだけに任せている時代はとうに過ぎた。ひとりひとりの意識が求められている。とくに近年、話題に上がることの多い海洋プラスチックごみ問題。これは海に流れ込んだプラスチックごみが、海の環境、そして海に暮らす生物に与える影響を問題視するものだ。レジ袋が有料化したことも記憶に新しい。使い捨てでない容器を使うLoopなら、ゴミを出す心配がないので、この問題にアプローチすることができる。

ゴミ捨て問題

実際にアメリカやフランスで行った調査によるとLoopを利用する理由の回答には、ゴミ捨てが楽になるといったような利便性をあげるものが多かったそう。確かに、ゴミ捨てはもちろん、分別する必要もないので、非常に便利。ゴミを捨てることにかかっていた時間を有効活用することができるのだ。

オシャレなデザイン

Loopで採用されている容器は、耐久性があり、繰り返し使えることが絶対条件。さらに企業側は、使い捨てでない分、デザイン性にこだわったものを作り上げる。容器も企業の所有物だからだ。実際に使用されているものを見てもお分かりいただけると思うが、暮らしになじむようなシンプルでスタイリッシュなデザインが多数。使うことで暮らしがよりオシャレに、かっこよくなるというところも大きなメリットだ。

3. Loopが広がる世界

日本でも実用化に向けた取り組みが始まっている。提携先は、キッコーマンや味の素、P&G、資生堂など、誰もが知る企業が並ぶ。オンラインサービスを限定世帯で試験的にスタートすると同時に、関東近郊のイオンでも展開を始めるとしている。自治体では初めて、東京都も参画している。

イノベーションの宝庫

既存の容器を単純にリユースできるものに変更するだけというケースもあるが、それではリサイクル、リユースできない場合もある。そういった場合は、商品そのもののイノベーションも必要になってくる。Loopをきっかけに、新しいモノの形を創造することにもなりうるのだ。

結論

Loopは、新しいオンラインショッピングのプラットフォームになりうる。環境にいいだけでなく、消費者にも大きなメリットがあるうえ、日本には瓶ビールをはじめとする瓶のリユース文化も未だ広く存在しているからだ。Loopのこの先の展開もしっかりとチェックをしていきたい。
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  • 更新日:

    2021年1月23日

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