1. 伊達巻の名前の由来は?
お正月といえば、やはりおせちは欠かせない。そんなおせちを開けると毎年のように見かける伊達巻。鮮やかな黄色がおせちの彩りに華を添えてくれている。そんな伊達巻はなぜ伊達巻と呼ばれているのだろうか。その理由には諸説あるので、いくつか紹介しよう。
伊達巻はオシャレという意味?
伊達巻の伊達には、昔からオシャレや目立つといった意味がある。伊達巻は確かに鮮やかな黄色でおせちの中でも目立つ存在だ。そんな華やかな色合いや形から派手な巻き卵という意味で伊達巻と呼ばれるようになった説だ。
着物の帯に似ている
着物には伊達巻という帯がある。着物の伊達巻は帯を締める幅が狭く、この見た目がおせちに入っている伊達巻に形が似ていることから伊達巻と呼ばれるようになった説だ。また、着物を着る際に伊達巻である帯をくるくる巻く動作が伊達巻の作り方にもよく似ているということも関係しているといわれている。
伊達政宗の大好物
歴史好きなら必ず知っている戦国時代の武将である伊達政宗。そんな伊達政宗はヒラメの肉に卵を混ぜた平玉子焼が好物だったといわれている。そんな平卵子焼がいつの間にか伊達焼といわれたのが由来だという説がある。この伊達焼はすだれを使って巻かれていたので、いまの伊達巻のルーツになったというのだ。
2. 伊達巻をお正月のおせちに入れる意味と由来
伊達巻はお正月に食べるという人も多い。ではなぜおせちに伊達巻は入っているのだろうか?きっと縁起はいいのだろうと思っていた人も、その意味をより詳しく見てみよう。
学業成就と子孫繁栄
おせち料理には、1つ1つさまざまな願いか込められているが、その中でも伊達巻は学業成就と子孫繁栄の願いが込められている。伊達巻の見た目は巻物によく似ており、昔から巻物は知性の象徴とされてきた。そのため、巻物に似た形をもつ伊達巻には学業成就の願いが込められているのだ。伊達巻の黄色は子宝を連想させるといわれており、さらに使っている材料である卵の丸い形は、家庭円満を表しているとされている。つまり家庭円満を表す卵で作った黄色い伊達巻には子孫繁栄の意味が込められているのだ。
3. 伊達巻の作り方を紹介!由来を知り美味しく食べよう
伊達巻の名前の由来やおせちに入れる意味を知ると、よりお正月には欠かせない料理だと思うことができたのではないだろうか。そんな伊達巻は意外と簡単に手作りすることができる。伊達巻の作り方を紹介するので、今年のおせちは手作りの伊達巻を入れてみてはいかがだろうか?
材料
伊達巻を作るのに必要な材料は、卵、はんぺん、白出汁、砂糖、みりん、塩だ。市販のはんぺんを活用することで、よりふわふわな伊達巻を簡単に作ることができる。
作り方
フードプロセッサーに材料を入れて、とろとろになるまで撹拌する。最初にはんぺんを加える際は一口大にカットして入れると撹拌しやすい。四角い天板を用意し、クッキングシートを敷いたら、液状になった材料を入れて170℃のオーブンで焼き上げる。焼き上がったら天板から取り出し、焼き色の付いた面を巻きすにのせて巻いていく。この際、右巻きになるように巻いていき、最後は輪ゴムで巻きすを固定して冷まして形を整える。
美味しく作るポイント
伊達巻をオーブンで焼く際は、焼き加減を途中で確認しながら焼いていくのがおすすめだ。焼きあがったら、竹串を刺して生地が付いてこないかどうか確認してから取り出すようにしよう。また、見た目をよくするには、少し焼き色がしっかり付いているほうがキレイな伊達巻が完成する。
結論
何気なくおせちで食べていた伊達巻には、さまざまな名前の由来があり、縁起物としての意味も込められている。伊達巻はただおせちの彩りとして入っているわけではなく、学業成就や子孫繁栄の意味をもっているのでぜひ味わってみてもらいたい。
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