1. スーパー大麦とは?

スーパー大麦とは、その名が示す通り、スーパーフード化した大麦のこと。スーパー大麦は、バーリーマックスと呼ばれ、オーストラリア政府の機関であるオーストラリア連邦科学産業研究機構が、10年にもおよぶ年月をかけて開発した大麦の新種になる。
そもそも通常の大麦も、栄養豊富な注目食材として知られている。スーパー大麦は、その大麦のもつ効能をさらにパワーアップさせた食材として、注目を集めることになった。
スーパー大麦をオーストラリア政府が開発することになった背景には、当時、オーストラリア国民の健康不安が社会問題になっていたことが大きいようだ。ではこのスーパー大麦が注目されることになった理由についてさらに詳しく見ていこう。
2. スーパー大麦が注目されている理由

上記で少し述べたように、スーパー大麦が注目されることになったのは、元々栄養豊富な食品として知られる大麦をさらにパワーアップしたスーパーフードであるから、という点が理由としては、やはり大きい。
たとえば、スーパー大麦には、通常の大麦に比べ、食物繊維が2倍、レジスタントスターチが4倍も含まれている。
中でも、第3の食物繊維とも称されるレジスタントスターチを極めて豊富に含んでいるという点が、スーパー大麦が注目されることになった理由としてはとくに大きいようだ。レジスタントスターチは、難消化性でんぷんといわれ、冷やごはんなどにも含まれているが、通常のでんぷんのように消化されて糖として吸収されることはなく、大腸まで届き、そこで食物繊維と同じような働きをする。
食物繊維には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維があるが、レジスタントスターチは、不溶性と水溶性の両方の働きを兼ね備えている。すなわち、不溶性食物繊維のように便のかさを増やしたり、水溶性食物繊維のように善玉菌のエサとなって増殖をサポートすることができるのだ。
しかもレジスタントスターチは、ゆっくり分解されるという特徴があるので、腸の奥まで届いて善玉菌のサポートをすることができる。腸のトラブルは、通常の食物繊維が届きにくい、大腸の奥で発生することが多いといわれている。そのため、腸の奥まで届くレジスタントスターチの役割は大きいと考えられている。
3. スーパー大麦で期待できる効果

ではスーパー大麦に期待できる具体的な効果について見ていこう。
血糖値の上昇を緩やかに
スーパー大麦に豊富に含まれるレジスタントスターチと水溶性食物繊維の一種であるβグルカンには、血糖値の上昇を緩やかにする働きや、内臓脂肪を減らす働きが期待されている。
美肌
スーパー大麦に豊富に含まれるレジスタントスターチやβグルカン、フルクタンなどの水溶性食物繊維によって、善玉菌が増えることで、腸内環境が良好な状態に整えられるといわれている。便通がよくなり、肌トラブルの原因になる有害物質も排出されるため、結果的に肌の調子がよくなることが期待されているようだ。
結論
スーパー大麦がいったいどんな大麦なのか?スーパー大麦が注目される理由、および期待できる効果についてお伝えした。かつて一大ブームを巻き起こしたときは、どこも売り切れ続出で、入手困難だったようだが、いまは、コンビニなどで比較的容易に入手できるようだ。これを機に一度試してみてはいかがだろう。
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