1. ビリヤニとは?

ビリヤニとは、インドなどアジア圏で食べられている、スパイスと肉類を使った炊き込みご飯のことである。炊き込みご飯と説明しているが、正確には重ね蒸しという伝統的な手法で作られている。古くは宮廷料理として提供されており、現在のインドでも結婚式や誕生日などのめでたい日に食べられているという。なお、広大な面積を誇るインドでは、地域によってビリヤニの特色が異なる。
ビリヤニの重ね蒸しとは?
ビリヤニは、一般的に「バッキ」と呼ばれる重ね蒸しで作られる。重ね蒸しとは、鍋に米とグレービー(カレーのようなもの)を交互に重ねてから蒸し上げる伝統的な調理法のことだ。なお、インド中南部の都市・ハイデラバードでは、バッキではなく「カッチ」という手法で作られる。カッチはヨーグルトで作ったマリネを鍋に敷いて、その上にご飯を乗せて炊く方法のことを指す。
2. ビリヤニの定義や条件とは?

インドのビリヤニにはさまざまな種類があり、明確な定義や条件などは決まっていない。しかし日本ビリヤニ協会では(※1)、ビリヤニの定義を以下のように定めている。
日本ビリヤニ協会が定めるビリヤニの定義
・バスマティライスを使っていること
・パッキやカッチなどで作っていること
・2種類以上のスパイスを使っていること
・肉には豚肉以外の肉を使っていること
・パッキやカッチなどで作っていること
・2種類以上のスパイスを使っていること
・肉には豚肉以外の肉を使っていること
3. ビリヤニの基本的な作り方

家でビリヤニを楽しみたい人に向けて、シンプルなビリヤニの作り方も紹介しておこう。ビリヤニに必要な食材はバスマティライス(米)、鶏モモ肉、玉ねぎ、各種スパイスとなっている。また、初めてなら市販の「ビリヤニの素」を使うのがおすすめだ。これらの食材を用意したら、さっそく以下の手順でビリヤニを作ってみよう。
ビリヤニの作り方・手順
1.ご飯を30分程度水に浸しておく
2.油を引いたフライパンでみじん切りにした玉ねぎを炒める
3.フライパンに一口サイズに切った鶏モモ肉を加えて炒める
4.ご飯をザルに上げて水気を切ってからスパイスと合わせる
5.鍋にご飯を移し、その上に(3)を乗せて、水を適量加える
6.鍋にフタをして20~30分程度炊き込んだらビリヤニの完成
2.油を引いたフライパンでみじん切りにした玉ねぎを炒める
3.フライパンに一口サイズに切った鶏モモ肉を加えて炒める
4.ご飯をザルに上げて水気を切ってからスパイスと合わせる
5.鍋にご飯を移し、その上に(3)を乗せて、水を適量加える
6.鍋にフタをして20~30分程度炊き込んだらビリヤニの完成
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4. ビリヤニに関するよくある質問

ここまでビリヤニについて詳しく解説してきた。しかし、まだビリヤニについて気になることや知りたいことなどもあるだろう。そこで最後にビリヤニに関するよくある質問・疑問に回答する。
Q1.ビリヤニは世界三大炊き込みご飯なの?
ネットなどでは「ビリヤニは世界三大炊き込みご飯の一つ」として紹介されていることも多い。しかし、世界三大炊き込みご飯は日本ビリヤニ協会の元会長の大澤氏が勝手に考案したものであり、実際にはそのような言葉は存在しないという。ただし、世界三大炊き込みご飯ではないかもしれないが、パエリアや松茸ご飯と同じくらいビリヤニも美味しい炊き込みご飯の一つといえる。
Q2.ビリヤニの白いソース・ライタとは何か?
ビリヤニを食べるときには、付け合わせとして「ライタ」を盛り付けることが多い。ライタとは簡単にいうとヨーグルトのサラダのことで、インドなどでは非常にポピュラーな料理となっている。ヨーグルトの酸味と甘みが、スパイスが効いたビリヤニとマッチするという。ビリヤニを作るときは、ぜひライタと一緒に食べるようにしよう。
結論
ビリヤニとは主にインドなどで食べられている、スパイスと肉類を使った煮込み料理のことだ。本場では伝統的な「バッキ」という重ね蒸しで作られることが多く、結婚式や誕生日といっためでたい日に食べられているそうだ。そんなビリヤニは市販の「ビリヤニの素」などを使うと家庭でも簡単に作ることもできる。もし興味があったらビリヤニの素を探してみるとよいだろう。
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