1. タルトタタンとは?特徴やアップルパイの違い

タルトタタンとは、フランスで生まれた伝統的なお菓子を指す。タルトタタンとは、一体どのようなお菓子なのか、簡潔に説明しよう。
タルトタタンとアップルパイの違い
りんごを材料としたお菓子なら、日本ではアップルパイが広く知られている。タルトタタンとアップルパイの違いとは、アップルパイは煮詰めたりんごを上から生地で包んでいるのに対して、タルトタタンは生地部分が下にあることが挙げられる。またタルトタタンで使うりんごは、アップルパイに使うりんごよりも大きくカットされており、じっくりと煮込まれて飴色に輝いている点も忘れてはいけない。
タルトタタンの材料や作り方
タルトタタンを家庭で手作りする際の主な材料は、りんごとグラニュー糖、無塩バターに冷凍パイシートなど。水とグラニュー糖、無塩バターで煮詰めたりんごをふんだんに敷き詰めて焼き、上に生地を被せてさらに焼いて作る。焼けたらひっくり返して完成だ。砂糖がキャラメルのようにりんごにしみており、香ばしさも一緒に味わうことができる。フランスでは、タルトタタンはりんごで作られるお菓子の代名詞といっても過言ではない存在だ。
2. タルトタタンのタタンとは?名前の由来も知りたい

愛らしい響きの名前をもつタルトタタン。タルトタタンという名称に含まれるタタンとは、何のことを指すのだろうか?タルトタタンとは、英語ではなくフランス語で、19世紀後半のフランスで生まれたお菓子だ。ホテルを営むタタン姉妹が、りんごのタルトを作る際にタルト生地を忘れて、りんごやバター、砂糖だけで焼いてしまったことが誕生のきっかけだといわれている。
つまり、タルトタタンの名称の由来は、姉妹の名前。タルトタタンとは、「タタン姉妹によって作られたタルト」という意味なのだ。うっかりミスが功を奏して、お菓子の新しい歴史が作られたのだから興味深い。何とも微笑ましいエピソードから生み出されたお菓子だといえるだろう。
3. フランスの本物のタルトタタンとは?

フランスで生まれ、国民的な伝統菓子として親しまれているタルトタタン。ここではタルトタタンが生まれた場所であるホテルなのかについて紹介しよう。
タルトタタンを生んだホテルタタンとは?
ホテルタタンは、パリの南方部に位置するソローニュ地方にあるこぢんまりとしたホテルだ。周囲には川や森が広がる自然が豊かな地域で、野菜や果物などの生産地としても知られている。タタン姉妹が営んでいたホテルタタンは、いまもなお同じ場所に存在し、営業されている。タタン姉妹が生地を入れずに焼いてしまったかまども当時の姿のまま残されているのだという。
ホテルタタンではいまでもタルトタタンは食べられるのか?
ホテルの看板メニューとして名を馳せたタルトタタンは、その後パリにもたらされて世界中で愛されることとなる。ホテルタタンでは、いまも変わらず誕生のきっかけとなった本物のタルトタタンを食べることができるのだという。タタン姉妹のちょっとした失敗と機転がきっかけとなり生まれたタルトタタン。ぜひ一度現地で食べてみたいものだ。
結論
タルトタタンとは、アップルパイと同じような材料を使っているにも関わらず、異なる作り方によってまた違った味わいを楽しめるお菓子だ。誕生するきっかけも非常にユニークであることがおわかりいただけたのではないだろうか。今後タルトタタンを食べる際には、りんごの美味しさを味わうだけでなく作られた歴史にも思いを馳せて味わっていただきたい。
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