1. ヤーコンと豚バラやベーコンの煮物

ヤーコンの煮物を紹介する前に、基本的な下ごしらえの方法を説明する。ヤーコンは変色防止のため、皮をむいて切ったら10分ほど水にさらそう。煮物の場合は切ってそのまま加えてもよいが、出てきたアクは丁寧に取り除く必要がある。それをふまえたうえで、まずは豚肉とヤーコンの煮物を紹介しよう。
ヤーコンのさっぱり煮
ヤーコンと豚肉、野菜を使ってさっぱり味に仕上げた煮物だ。ヤーコンと人参はいちょう切りに、さやいんげんは長さを揃えて切る。豚バラ薄切り肉、野菜、しらたきの順に炒め合わせ、酒、醤油、水を加えて煮込もう。人参に火が通ったらさやいんげんを加え、仕上げに刻みねぎをかけてできあがりだ。
番外編:ヤーコンのミネストローネ
ミネストローネは、トマトベースに味付けされたイタリアのスープである。煮物ではないが、たっぷりの野菜を煮込んで作る「食べるスープ」としてぜひ紹介したい。使用する主な具材は、ヤーコン、玉ねぎ、人参とベーコンだ。ニンニクを炒めた鍋に細切りにしたベーコンを入れて炒め、サイコロ状に切った野菜を加える。コンソメと水を入れて煮込み、味を調えれば完成だ。旬の野菜やショートパスタを加えて具だくさんにしてもよいだろう。
2. ヤーコンとこんにゃくの煮物

ヤーコンとヘルシー食材であるこんにゃくを使った煮物を見ていこう。
青菜とコンニャクの煮物
小松菜やチンゲン菜などの青菜とこんにゃくに、ヤーコンを加えた煮物である。旨みの出るさつま揚げを入れるのもポイントだ。青菜は3cm程度に切り、ヤーコンは短冊切り、こんにゃくは厚めに切っておこう。すべての具材を鍋に入れ、和風出汁や醤油を加えて煮込めばできあがりだ。
ヤーコンと鶏肉のピリ辛味噌煮
ヤーコンとこんにゃくを使ったピリッと辛い煮物だ。ヤーコン、こんにゃく、人参、鶏モモ肉はすべてひと口大に切る。鶏肉に下味を付けて軽く炒め、残りの具材を加えたら水を入れて煮立てよう。味噌とコチュジャンを加えて軟らかくなるまで煮込んだら、仕上げにネギを添えて完成。
3. ヤーコンとたっぷり野菜の煮物

ヤーコンは煮込んでもトロトロにならず、生の大根のようなシャキシャキした食感が味わえるようだ。ここでは、野菜をたっぷり使って作るヤーコンの煮物を見ていこう。
ヤーコンと牛肉の煮物
牛肉の旨みを活かしたヤーコンと野菜の煮物を紹介する。鍋で牛肉を炒め、薄切りにしたヤーコンと人参、下茹でしたしらたきを加えて炒め合わせる。適量の水を加えて煮立て、アクを除いて醤油と酒を加えたら味がしみるまで煮込むのだ。醤油を使ったシンプルな味付けで、ヤーコンの自然な甘みを味わうことができる。もっと野菜たっぷりにしたいならレンコンや玉ねぎ、里芋などを加えてもいいだろう。
ヤーコン入りカレー
カレーは煮物というよりは煮込み料理になるが、炒めて煮るという工程が同じなので、ヤーコン入りカレーも紹介させていただこう。ヤーコンと人参、じゃがいも、玉ねぎは食べやすい大きさに切る。肉と具材を炒めたら、あとはいつものカレーと同じように作るだけ。カレーの中にあるシャキシャキのヤーコンが、よいアクセントになるのだ。
4. ヤーコンの煮物は鶏肉も人気

鶏肉は焼き鳥をはじめとする焼き物だけでなく煮物にしても旨い食材である。ヤーコンのもつ自然な甘さと鶏肉の旨みを生かした料理を紹介しよう。
ヤーコンの筑前煮
ヤーコンと鶏肉の煮物なら、鶏モモ肉といろいろな野菜を煮て作る人気のおかず「筑前煮」がおすすめだ。鍋で一口サイズに切った鶏肉を炒めて味付けし、乱切りにしたヤーコン、人参、こんにゃくを加える。戻して細切りにした干し椎茸を加えて炒めたら、出汁や醤油、みりんなどの調味料を入れて汁気がなくなるまで煮込もう。彩りに茹でたさやえんどうを飾れば完成だ。
ヤーコン入りいりどり
「いりどり」とは、鶏肉に干し椎茸やこんにゃく、根菜類を合わせて油で炒め和風調味料で味付けした煮物である。このいりどりにヤーコンを入れて作るのだ。まず、ヤーコンとごぼうは一口大に切って水にさらす。人参、こんにゃく、鶏モモ肉も同じ大きさに切って油を敷いた鍋ですべての具材を炒めよう。水を加えて軟らかく煮たら、小房に分けたしめじを加え、和風出汁や醤油などで味付けする。
結論
ヤーコンを煮物に使う場合は、豚肉や鶏肉など旨みの出る食材とともに煮込むと美味しくできあがる。ヤーコン自体に甘みがあるため、味付けに砂糖を加える際は少量から加減してみるとよいだろう。ヤーコンの煮物は醤油味が多いが、味噌やコンソメ、鶏ガラスープなどで煮込めばまだまだ可能性は広がりそうだ。
この記事もCheck!