キャセロールってどんな料理？寒い日にアツアツを召し上がれ！

キャセロールとは、もともとフランス語で洋風のふたつき鍋のことをいう。そんな鍋であるキャセロールにさまざまな材料を詰め込んでオーブンで焼き上げた料理だ。野菜や肉、パスタや米などをチーズなどさまざまなソースに絡めてキャセロール鍋に入れてオーブンで焼くことが多い。

キャセロールはさまざまな具材を耐熱容器に入れて焼き上げた料理でチーズなどを使うことからグラタンと同じだと思っている人もいるだろう。しかしグラタンはホワイトソースを使うのに対してキャセロールはトマト系やピザ系などさまざまな味わいがあり、スイーツ系も存在する。

アメリカでキャセロールが人気になったのは、20世紀に入り手ごろな値段で耐熱容器が購入できるようになった背景に、戦時中の食糧難で冷蔵庫の残り物をキャセロールに詰め込んで焼き上げることで料理が完成するという節約的要素が重なった。さらにスープの缶詰で有名なキャンベル社が缶詰を使ってキャセロールが作れるなどという提案を広めたことなどがある。

キャセロールは、使う具材や味付けが決まっているわけではなく、それぞれの家庭の味があるのも魅力だ。基本的なアメリカのキャセロールは、好みの野菜や肉を食べやすくカットして、塩こしょうで炒めておき、炊いた米やパスタにホワイトソースなどを混ぜておく。あとは、耐熱容器に入れてとろけるチーズをかけてオーブンで焼いたら完成だ。

キャセロールは、さまざまなアレンジが楽しめる料理でもある。味付けもホワイトソースだけではなくトマトソースやさまざまなスープ缶を活用してみるのもおすすめだ。米やパスタ、パンなど敷き詰めるなど具材も自由自在だ。

キャセロール鍋は決してキャセロールだけしか作れないわけではなく、万能な鍋だといえるだろう。使い方次第でさまざまな料理をキャセロール鍋1つで作ることができるので、そのアイデアをいくつか紹介しよう。

キャセロール鍋は煮込み料理やオーブン料理など多彩な使い方ができる。シチューなどの煮込み料理からキッシュなどのオーブン料理を作ることもできる。キャセロール鍋を使うことで、アツアツを食卓に運びやすいので寒い日にできたての美味しさを味わうことができる。また、キャセロール鍋はデザート作りにも活用できる。パイナップルやりんごなどをキャセロールに入れてバターや砂糖、食パンなどとともに焼き上げれば、簡単なデザートが完成するのだ。ほかにもスイートポテト風にしたりとアイデア次第で温かいデザートを手軽に作れる。

キャセロール鍋はオシャレで使いやすいものが多いので、1つ持っていると重宝するキッチンアイテムだ。そんな気になるキャセロール鍋を3選紹介しよう。

オシャレで使いやすいと評判のル・クルーゼにもキャセロール鍋がある。スチームコントロール機能がついているので、より食材を美味しく仕上げてくれるのが魅力だ。

煮込み料理などに定評があるストウブのココットをキャセロール鍋として活用するのもいいだろう。オシャレな見た目と選べる色合いが人気だ。1つあるだけでキッチンをオシャレに彩ってくれるだろう。

フィスラーのキャセロール鍋はステンレス製で、丈夫で扱いやすいのが特徴だ。取っ手もしっかりしているので、持ち運びしやすい設計になっている。

キャセロールは、料理の名前でもあり鍋の名前でもある。さまざまな食材をキャセロールに詰め込んでオーブンで焼き上げることで、オシャレなおもてなし料理に大変身するのも魅力だ。キャセロール鍋は見た目もオシャレな物が多いので、そのまま食卓に運んでできたてを味わうのもおすすめだ。