1. ビーフストロガノフとハヤシライスとの違いとは
自宅で作ってみたい料理、ビーフストロガノフ。しかし、ハヤシライスとはどこが違うのだろうか。見た目にはそこまで違いがないこの2つの料理は、ハッキリとした違いがわからない。そこでビーフストロガノフと比べられやすいハヤシライスとの違いや、併せてビーフシチュー、ハッシュドビーフとの違いなどもまとめていきたい。
ビーフストロガノフとハヤシライスとの違い
ビーフストロガノフはロシア料理の一つ。名前の通り牛肉を使い、玉ねぎやマッシュルームなどを合わせて、サワークリームを使ったソースで煮ていくもの。19世紀に作られたという。それに対しハヤシライスの発祥はハッキリとわかっていない。一説では早矢仕有的という人物が明治時代に考え出した料理である、という理由でハヤシライスになったといわれている。しかし、これは本当かどうかわかっていないのだ。デミグラスソースで作ることが多いハヤシライスは、赤ワインで牛肉を薄くカットしたものと玉ねぎを煮ていくものである。この2つの違いは、サワークリームを使っているかどうかだろう。
ビーフシチューやハッシュドビーフとの違い
それではビーフストロガノフと、ビーフシチュー、ハッシュドビーフの違いはどうだろう。ビーフストロガノフは薄めの牛肉を使っているが、ビーフシチューは人参やじゃがいも、玉ねぎ、牛肉、すべてが大きくカットされているのが特徴。それをブイヨンスープやデミグラスソースで煮込んでいく。ハッシュドビーフも、玉ねぎをはじめとした野菜や薄切り牛肉をデミグラスソースで煮込んだものである。やはりビーフストロガノフとの違いには、サワークリームを使っているかどうかが挙げられる。
2. ハヤシライスのルーで作るビーフストロガノフ
ビーフストロガノフを作りたいと思ったとき、スーパーなどで買えるハヤシライスのルーで作ることができたら簡単だ。そこでここではハヤシライスのルーを使い、ビーフストロガノフを作る方法を紹介していこう。
簡単ビーフストロガノフの作り方
牛肉薄切りと玉ねぎ、しめじやマッシュルームなどを用意し、ルーのパッケージにある指示通りにハヤシライスを作ろう。作ったら赤ワイン、ケチャップ、プレーンヨーグルトをハヤシライスに入れていく。ひと煮立ちさせたら、器に盛って仕上げにパセリをのせれば完成だ。
ビーフストロガノフとハヤシライス、市販ルーの違いとは?
ビーフストロガノフはルーも販売されている。市販のビーフストロガノフのルーには、サワークリームが使われているのが特徴だ。牛肉を煮込み、そこにきのこの旨みが足されているルーは、サワークリームの酸味がより美味しさを感じさせる。対してハヤシライスのルーは、トマトの旨みをベースにしているのが特徴。スパイシーにするために、ジンジャーやナツメグなどが入っているものもある。
3. ハヤシライスのルーなしの本格ビーフストロガノフ
ビーフストロガノフを作るときに、ハヤシライスのルーを使わない方法はあるのだろうか。ここではハヤシライスのルーを使わないで、手軽にビーフストロガノフを作る方法を紹介していこう。
本格ビーフストロガノフの作り方
まずはビーフストロガノフ用の牛肉、玉ねぎを一口サイズで薄切りにする。しめじも用意しておこう。バターを溶かした鍋で玉ねぎを炒めたら、牛肉に玉ねぎも入れて一緒に炒めよう。ここで塩、コショウをふっておき味を調節しておくのがよい。次にトマトピューレとデミグラスソース、水を入れよう。弱火でアクをとって煮込んでいく。ごはんを盛り付けた器にビーフストロガノフをかけ、上にサワークリームをかけたら完成だ。ここがハヤシライスと違うところである。好みでパセリをかけよう。
デミグラスソースを使わない方法
ビーフストロガノフにデミグラスソースを使い作る方法が主流だが、使わない方法もある。ハヤシライスの作り方と同じように玉ねぎはバターとともに耐熱容器に入れ、電子レンジで加熱しよう。牛肉は小麦粉&パプリカパウダーをふるい下味を付けてねじっておく。バターを溶かしたフライパンで牛肉を炒め、焼き色が付いたらマッシュルームを入れよう。少し炒めたら先ほどの玉ねぎを炒め、フォンドボーを入れる。トロっとするまで炒めたら、生クリームを入れてパプリカパウダーを入れる。最後にレモン汁をかけたらビーフストロガノフの完成だ。
結論
ここではロシア発祥のビーフストロガノフの基礎知識や、ハヤシライスなどとの違いを解説してきた。また、ビーフストロガノフの本格的な作り方とハヤシライスのルーを使ったものも提案している。市販で販売しているルーの違いを知り、気軽に自宅で作りたい人の参考になれば幸いだ。
この記事もCheck!