1. 合い挽き肉とは?
合い挽き肉とは、種類の異なる食肉を混ぜて挽いた肉のことである。食肉には牛肉、豚肉、鶏肉などがあるが、これらは食味・風味・栄養価がそれぞれ異なる。そのような違いを補うことができるのが合い挽き肉のメリットとされている。なお「食肉の表示に関する公正競争規約」などにより(※1)、パッケージには「牛・豚合ひき肉(7:3)」のように肉の種類や割合を記載しておく必要がある。
そもそも挽き肉とは?
そもそも挽き肉とは、食肉を肉挽き機(ミートミンサー)で細かく挽いた食品のことである。合い挽き肉とは異なり、挽き肉は牛肉・豚肉・鶏肉など単一の食肉を使っている。そのため、合い挽き肉は加工食品であるのに対し、普通の挽き肉は「生鮮食品」に分類されている。なお、レシピ本などでは同じ意味である「ミンチ」が使われていることもある。
2. 合い挽き肉の基本的な栄養素
文部科学省の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」には、合い挽き肉の栄養価は収録されていない。しかし、牛肉・豚肉・鶏肉それぞれの挽き肉の栄養価は収録されている。そこでこの数値を参考に、以下に「牛・豚合い挽き肉(5:5)」の100gあたりの栄養価をまとめておく。
牛豚合い挽き肉の100gあたりの栄養価
・エネルギー:231kcal
・たんぱく質:17.5g
・脂質:19.2g
・炭水化物:0.3g
・食物繊維:0g
・食塩相当量:0.1g
・たんぱく質:17.5g
・脂質:19.2g
・炭水化物:0.3g
・食物繊維:0g
・食塩相当量:0.1g
3. 合い挽き肉の基本的な作り方
合い挽き肉は一般的なスーパーなどでも手に入るが、家庭で作ることも可能だ。家庭で作る場合、お好みの部位を使ったり、割合を変えたりすることもできる。必要な材料は複数の新鮮な食肉だけでよい。作り方はいくつかあるが、ここでは基本となる「包丁で作る方法」を紹介する。
合い挽き肉の作り方・手順
1.牛肉や豚肉を細切りにする
2.細切りにした食肉を包丁で叩く
※向きを変えながら細かくなるまで叩く
3.全体が細かくなったら合い挽き肉の完成
2.細切りにした食肉を包丁で叩く
※向きを変えながら細かくなるまで叩く
3.全体が細かくなったら合い挽き肉の完成
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4. 合い挽き肉を使ったおすすめ料理
合い挽き肉を使った代表的な料理には、ハンバーグ・ミートボール・ミートソース・コロッケ・ロールキャベツ・肉団子・ギョーザ・麻婆豆腐などさまざまある。ここではそんな合い挽き肉を使った料理の中から、いくつか人気の料理を紹介する。家に合い挽き肉などが余っている際の参考にしよう。
料理1.ハンバーグ
合い挽き肉を使った代表的な料理の一つが、ハンバーグだ。ハンバーグは、牛肉100%でも作ることが可能だが、牛・豚合い挽きを使うことで豚肉のほどよい脂感と甘さを楽しめるようになる。そのため、ハンバーグを作るときには合い挽き肉を使うのがおすすめとなっている。なお、牛肉と豚肉の割合は一般的に「7:3」が理想的とされている。
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料理2.ロールキャベツ
ロールキャベツにも、牛・豚合い挽き肉を使うことが可能だ。ロールキャベツには一般的に豚肉100%の挽き肉が多く使われているが、牛・豚合い挽き肉を使うことでスープに牛肉のうま味などが染み出るようになる。そのため、少し贅沢な味わいを楽しむことができる。ちなみに鶏肉が入った合い挽き肉であれば、あっさりとした味わいのロールキャベツにすることが可能だ。
5. 合い挽き肉に関するよくある質問
ここまで合い挽き肉の基本などを解説してきた。しかし、まだ合い挽き肉について知りたいことや気になるなどもあるだろう。そこで最後に、合い挽き肉に関するよくある質問・疑問に回答する。
Q1.合い挽き肉の正しい保存方法とは?
合い挽き肉や挽き肉は、ほかの食に比べて鮮度が落ちやすいといわれている。そのため、基本は冷蔵庫に入れて保存し、パッケージに記載されている消費期限までに食べ切るようにしよう。また、すぐに使わないなら冷凍保存するのもおすすめだ。冷凍保存する際は、パックのまま保存するのはおすすめできないので、小分けにして食品用ラップに包んでから冷凍用保存袋に入れるようにしよう。
Q2.合い挽き肉はどのように選べばいい?
市販の合い挽き肉は、使われている食肉の種類や割合が異なる。そのため、パッケージに記載されている「7:3」「5:5」などの表示を参考に好みのものを選ぶようにしよう。また、新鮮な合い挽き肉はツヤ感があり、鮮やかな赤色となっている。色がくすんでいるものは傷んでいる可能性が高いのでできるだけ避けるようにしよう。
結論
合い挽き肉とは、種類の異なる食肉を混ぜて挽いた肉のことだ。そんな合い挽き肉は単一の食肉から作る挽き肉とは違い、食味や風味などの欠点を互いに補うことができる。また、ハンバーグやロールキャベツなどさまざまな料理に使うことが可能だ。一般的なスーパーでも普通に手に入るので、作りたい料理に合わせて上手に使い分けるようにしよう。
【参考文献】
※:日本食肉消費総合センター「合いびき肉:アイビキニク」
※1:全国公正取引協議会連合会「食肉の表示に関する公正競争規約」
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