1. タルトタタンの作り方やプロのコツ

タルトタタンは、19世紀後半にフランスでホテル業を営んでいたタタン姉妹の失敗によって誕生したといわれている。たっぷりのったリンゴが印象的なタルトタタンは、どうやって作るのだろうか。まずは基本の作り方とプロのように作るコツを紹介する。
タルトタタンの基本的な作り方
タルトタタンは、パイ生地とリンゴの部分で構成されている。まずは生地の作り方から見ていこう。ボウルに薄力粉、塩、バターを入れ、粒状になるよう砕きながら混ぜる。卵黄と冷水を加えて生地をまとめたらラップで包んで冷蔵庫で寝かせておこう。
リンゴは大きめに切り、バター、砂糖とともに鍋で煮込む。全体がキャラメル色になったら型に入れてオーブンで焼き、伸ばしたパイ生地をかぶせて再びオーブンで焼く。粗熱が冷めたら冷蔵庫で一晩寝かせ、型をひっくり返してリンゴが上になるように皿に盛り付けよう。
プロのように作るためのコツとは?
プロのように作るコツやポイントをおさえておこう。パイ生地の材料はあらかじめ冷蔵庫で冷やしておくことが大事。パイ生地のサクサクした食感を出すには、スケッパーなどでバターを切るように混ぜ、決して練らないのがコツだ。
リンゴが均等に色付くまで炒めるように煮ると、焼きムラのない仕上がりになる。リンゴを煮る際に量が多ければ鍋を2つに分けてもいい。途中で水分が少なくなったら水を少量足しながら煮るのもポイントだ。
リンゴが均等に色付くまで炒めるように煮ると、焼きムラのない仕上がりになる。リンゴを煮る際に量が多ければ鍋を2つに分けてもいい。途中で水分が少なくなったら水を少量足しながら煮るのもポイントだ。
オーブンで焼くときの焼き上がりの目安は「リンゴの周りが透き通ってツヤのある状態」だ。タルトタタンを一晩寝かせるのは全体がなじんで旨くなるためである。すぐに食べたくてもここはグッと我慢が必要だ。
2. 簡単なタルトタタンの作り方

本格的なタルトタタンは、パイ生地作りにリンゴのフィリング作りと手の込んだ工程になるが、もっと簡単な作り方を紹介しよう。
冷凍パイシートを使った作り方
冷凍パイシートを使えば、難しいパイ生地作りの必要がなく手軽にタルトタタンを作ることができる。リンゴは基本の作り方と同様に、切ってバターや砂糖とともに鍋で煮よう。キャラメル色になったら型に移してきれいに敷き詰める。冷凍パイシートを型の大きさに伸ばしたらかぶせて焼こう。焼けたら裏返して皿に盛り付けるのだ。
ホットケーキミックスを使った作り方
ホットケーキミックス(HM)は、薄力粉がベースになった便利なミックス粉。HMを使うと、パイ生地のようなサクサク感は出せないが、タルトタタンの醍醐味でもあるカラメル味になったリンゴの旨みは十分に堪能できる。まず、フライパンにバターと砂糖を溶かし、リンゴを加えて炒めながら軽く煮よう。ホットケーキミックスと卵、ヨーグルト、油をよく混ぜて生地を作ったら、リンゴ、生地の順で型に入れオーブンで焼く。型から外して粗熱を取ればできあがりだ。
3. フライパンを使ったタルトタタンの作り方

フライパンを使った手軽なタルトタタンの作り方を紹介しよう。フライパンの素材に決まりはないが、スキレットのような鉄製フライパンを使うとリンゴがじっくりと均等に加熱されるためおすすめだ。
HMを使ったタルトタタン風ホットケーキ
HMとフライパンで朝食にもぴったりなタルトタタン風ホットケーキの作り方を見ていこう。まず、ホットケーキミックスで生地を作っておく。フライパンにバターを溶かしてリンゴを炒め、砂糖を加えたら取り出そう。フライパンの汚れを拭き取り再びリンゴを加えて上から生地を流す。両面をこんがり焼けばできあがりだ。
ビスケット生地で作るタルトタタン風
シリアルとビスケットを生地の代わりに使う作り方だ。フライパンでリンゴを煮ておき、いったん取り出す。フライパンをキレイにしたら、砂糖やはちみつを加えてカラメルを作り、砕いたビスケットとシリアルを加える。熱いうちにビスケット生地を円形に整えてリンゴをきれいに並べよう。裏返して両面に焼き色をつけたら完成だ。
結論
タルトタタンは、パイ生地にリンゴのフィリングとシンプルな材料で構成されているが、本格的な作り方で作るには、ある程度の経験と技術が必要かもしれない。だからこそ、HMやパイシートを利用したり、オーブンを使わずフライパンで作ったりと手軽に作れる方法を実践してみてほしい。
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