1. ひまわりオイルについて

ひまわりオイルは、その名が示す通り、ひまわりから作られる油で、サンフラワーオイルなどとも呼ばれている。ひまわりから作られるといっても、使用されるのはひまわりの種でさまざまな製法によって、その種から搾り出されたものが、ひまわりオイルになる。
ひまわりオイルは、以前は、「ハイリノール種」と呼ばれるリノール酸を多く含む品種が使用されていた。そのため、以前は、ひまわりオイルは、健康上好ましくない油として控える人も多かったようだ。しかし、現在は、品種改良が進み、リノール酸が少なく、酸化しにくいオレイン酸の豊富な「ハイオレイック種」を使用して作られたひまわりオイルが、主流となっている。
現在主流となっている「ハイオレイック種」を使用したひまわりオイルは、その魅力により、人々の健康意識がこれまで以上に高まりつつあるいま、とくに人気を集めることになっているようだ。
2. ひまわりオイルの魅力

オレイン酸が豊富
オレイン酸は、ハイオレイック種のひまわりオイルに含まれる脂肪酸の中で最も大きな割合を占めている。オレイン酸は、オメガ9系の脂肪酸で、酸化しにくいため体内で過酸化脂質になりにくいという特徴をもっている。また、悪玉コレステロールを減らしたり、便通を促進したりする働きも望めるようだ。
ビタミンEが豊富
ひまわりオイルには、体調を整えるのに必要なビタミンE、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸)、鉄分、マグネシウム、亜鉛、カルシウム、カリウムなどのミネラルが含まれている。その中でもとくにビタミンEが豊富で、オリーブオイルのおよそ5倍も含まれている。
ビタミンEは、アンチエイジングビタミンとして知られ、その極めて優れた抗酸化力により、血管や皮膚など、身体の各細胞の酸化を抑える働きがあるとされている。
クセがなく加熱に強い
ひまわりオイルは、無味無臭でクセがなく、加熱に強いので、幅広い方法での調理が可能。たとえば、身体によい油として知られる亜麻仁油やえごま油は、加熱に弱いので調理方法が限られてしまう。しかし、加熱に強いひまわりオイルなら、炒め物、揚げ物、パンやお菓子作りなどに使用できる。
3. ひまわりオイルは選び方に注意

現在はハイオレイック種が主流になっているとはいえ、ハイリノール種を使用したひまわりオイルも市場に流通しているため、その点は注意が必要になるだろう。
パッケージに脂肪酸の成分表示が記載されている場合もあるので、記載されている表示事項をチェックすれば、ハイオレイック種かどうか容易に見分けることができる。ハイオレイック種の場合は、オレイン酸が全体の75%以上含まれている。
また、ひまわりオイルは、 JAS規格により、「精製ひまわり油」と「ひまわりサラダ油」に分類されている。ひまわりサラダ油は、精製ひまわり油に比べ、精製処理の過程で、トランス脂肪酸が発生しやすいという見方もある。トランス脂肪酸は、健康を害するリスクを高めるとして、欧米で摂取が規制されているが、日本は規制の対象とされていない。しかし、なるべくなら控えたほうがよいだろう。
結論
ひまわりオイルの魅力についてお伝えした。ご理解いただけただろうか?もちろん、以前に比べ、数々の身体にとってうれしい効果が期待できるとはいえ、やはりそこは油なので、高カロリーであることに変わりはない。摂りすぎにはくれぐれも気をつけたいところだ。
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