2021年2月13日1. 国内のバレンタインデーはいつから？
バレンタインデーは世界各地で恋人たちの日として2月14日に祝われている。バレンタインはいつから始まったのだろうか。
日本にバレンタイン文化が伝えられたのは、1935年（昭和10年）以降だといわれている。モロゾフ株式会社によるバレンタインセールが新聞広告に掲載されたことがきっかけのようだ。この頃にはまだ宗教的な意味合いはなく、お菓子などの販売が目的だった。
昭和30年代後半には日本でバレンタインデーが本格的に広まり始めた。はじめのころはチョコレートだけでなく、化粧品や洋服もプレゼントの対象となっており、また恋人だけでなく友人や家族間でもプレゼントの交換があったようだ。次第に、女性が男性にチョコレートを贈るという現代のバレンタインデーの文化が少しずつ定着するようなった。
1958年（昭和33年）にはメリーチョコレートカムパニーがチョコレート販売のキャンペーンを行ったことが知られている。バレンタインデーのチョコレートギフトの風習は小中学生などを発端に主婦層まで浸透していった。
2. バレンタインデーのはじまりとは？
14世紀以降に、海外ではバレンタインが恋人たちの日と周知されるようになった。当初は聖バレンタインを悼む宗教イベントだったとされている。
この聖バレンタインの日の由来は、キリスト教司祭であるバレンティヌスが、ローマ皇帝の結婚禁止令に従わずに、兵士たちの気持ちを尊重し結婚させたとして、2月14日に処刑されてしまった。国民はこのバレンティヌスの勇気ある行動を敬い、2月14日を聖バレンタインの日として決め、祈りを捧げる日になったといわれる。
現代の文化になったのは諸説あるが、ローマ帝国の時代から2月14日はユーノの祝日と呼ばれ、これは家族と結婚の女神に由来している。また、翌日のお祭で一緒にいる異性をくじで決める習わしがありそれに聖バレンタインの話が加わり、ローマでは2月14日は愛の日と周知されたといわれている。
旧暦では2月14日が春の始まりであり、鳥の求婚の季節であった。そのため、愛の告白にはぴったりということもあり、贈り物やプロポーズをする恋人たちの日になったという話もある。
ちなみに海外のバレンタインデーは、男性から女性に贈り物をするのがメジャーで、日本とは真逆のようだ。また、チョコレートにこだわらず、一緒に食事に出かけたり、花やメッセージカードを贈りあったりする場合が多い。
3. チョコレートの種類を紹介
チョコレートは子どもから大人まで幅広い年代から愛されている。チョコレートの風味と口どけのよさはカカオ豆に由来する香りや脂肪分が関係している。
ビターチョコレート
カカオマスに少量の砂糖やカカオバターを混ぜ合わせたものだ。乳製品が入らず、カカオマスの含有量は40〜60％と高く、砂糖が少ないのが特徴。メーカーによって呼び名も変わり、スイートチョコレートやダークチョコレートなどといわれる。
ミルクチョコレート
定番のチョコレートを作る時のようにカカオマスとカカオバター、砂糖を使い、そこに乳成分が加わったのが特徴だ。ビターチョコレートよりも色は淡く、全脂粉乳やクリーム粉乳など乳成分の種類などによっても味も変化する。苦味が抑えられていてまろやかな甘みになっている。
ホワイトチョコレート
カカオバターや砂糖、乳成分を混ぜ合わせて作られる。一般的なチョコレートと異なるところは、カカオマスが含まれていないので茶色や苦味などが入らず、甘さが強いのが特徴だ。そのため、いちごや抹茶などのフレーバーと合わせやすいメリットがある。また、ポリフェノールはほとんど含まれていないが、ビタミンB2やカルシウムなどが補える。
結論
チョコレートが始まったきっかけは日本や海外でも異なり、エピソードも感慨深い。どちらも、恋人たちの特別な日であるのには違いないようだ。とくに日本ではチョコレートを贈り合うのが定番になっており、チョコレートの種類も多様でカカオマスの配合量によっても味に違いがあって面白い。
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