1. ドルチェとは?言葉の意味

ドルチェの言葉の意味を知っているだろうか。外食をしているときにメニューのなかで見かけるドルチェには、そもそもどんな意味が含まれているのだろうか。ここではドルチェについて紹介していこう。
ドルチェはラテン語由来の言葉
もともとドルチェという言葉は、イタリア語だ。やわらかい、甘い、優しいなどを意味している。しかし最初はラテン語「dulcis」に由来しているという。実はこのドルチェは日本語に訳すと甘味と同じ意味だ。イタリアでは甘い食べものを指しているのである。レストランなどでは食事のあとに食べる甘い物として知られている。代表的なのがティラミスやタルト、パンナコッタだ。
ドルチェは料理以外にも使う!
日本では甘い物という意味が強く認知されているドルチェという言葉だが、実際には音楽用語でも使われる。やさしく演奏するという意味合いで使われているのだ。また、女性をほめたり、自由に生きるというようなニュアンスでもイタリアなどでは使われるようだ。
2. ドルチェとは?デザートとの違い

日本では食後に出される甘い物を、デザートと呼んでいる。ではそもそも、デザートの意味は何だろうか。そしてドルチェとはどう違うのかを説明していこう。
デザートとは?
ドルチェがイタリア語なのに対し、デザートはフランス語である。意味は「食事を片づけること」であり、日本で知られているように食事のあとに出される甘い食べものを意味している。ただ甘い物を食べるということだけではなく、充実感や満足感を得られるために出されている。そのため学校や病院でも、食事のなかに付いていることが多いのだ。さらに食事だけでは摂取できない栄養素が考えられているのだ。ドルチェも料理では甘みという意味があるため、日本では同じような意味で使われているのである。
3. ドルチェとは?スイーツとの違い

一番日本で耳にするスイーツという言葉は、ドルチェとどう違うのだろうか。耳なじみのあるスイーツは、「スイーツ男子」という言葉を作るほど定着している。ここではドルチェとどう違うのかを説明していこう。
スイーツはイギリス語だった!
ドルチェはイタリア語、デザートはフランス語であるのに対し、スイーツはイギリスで使われていた言葉である。もともとは子どもが食べるような、砂糖を使った甘いキャンディーやグミなどを指していた。しかし日本にこのスイーツという言葉が入ってきたとき、高級洋菓子店でパティシエが作るお菓子をスイーツと呼び差別化を図ったのだ。デパ地下などの高級菓子店が人気となりメディアで放映されるたびスイーツと呼ばれるようになったことがきっかけで、広く認知されるようになったのである。ドルチェは食事のあとならデザートと呼ばれ、甘い物を指す意味合いとしては同じようだが、スイーツはその場で食べなくてもスイーツと呼ばれるという特徴がある。
4. ドルチェとは?チーズや薄力粉の種類にも

ドルチェはティラミスなどを表現する甘味を指しているが、実はそれ以外にも食材で使われているのだ。そこでここではどんな食材はドルチェという名が付いているのか、紹介していこう。
薄力粉のドルチェ
お菓子作りなどに使われている薄力粉にも、ドルチェという名前のものがある。パウンドケーキやサブレにも使われているだけではなく、ロールケーキにも使える。お菓子作りに使える薄力粉のたん白は6.5~8.5%ほど。ほかの薄力粉よりたん白が多く含まれているドルチェは、お菓子作りで使うとサクサクとした食感を楽しめるのだ。
ゴルゴンゾーラチーズのドルチェ
意外にもゴルゴンゾーラチーズの名前にも使われているドルチェ。もともとゴルゴンゾーラは北イタリアにある村の名前で、ピザにも使われている人気のチーズだ。実は2種類の味があり、口当たりのよいマイルドなほうをドルチェと呼んでいる。ちなみにドルチェではないほうは「ピカンテ」と呼ばれ口当たりは辛いのが特徴だ。
結論
ここではドルチェという言葉の意味や、スイーツやデザートとの違いを紹介するとともに、実は薄力粉やゴルゴンゾーラチーズの種類にもあるということを解説した。ドルチェはレストランなどでメニューに書かれているので、次に出かけた際にはティラミスなどのドルチェを食後にオーダーしてみてはいかがだろうか。
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