1. ドルチェとは?

ドルチェ(dolce)はイタリア語であり、甘い洋菓子・甘いデザートのことである。また、甘い洋菓子という意味だけでなく、ドルチェは「(音楽が)甘美な/やさしい」「(ワインが)甘口の」などという意味でも使われる。日本では主に「甘い洋菓子」という意味で使われることが多く、ティラミスやパンナコッタといったイタリア発祥の洋菓子のことをまとめてドルチェと呼んでいる。
2. ドルチェと呼ばれる主な料理

日本で有名なドルチェと呼ばれる料理には、ティラミスやパンナコッタ、ジェラートなどいくつかある。ここでは、これらの料理の特徴について確認しておこう。
その1.ティラミス
ティラミスとは、エスプレッソを染み込ませたビスケット(スポンジケーキ)とマスカルポーネチーズを使ったクリームを交互に重ねて冷やし固めた料理である。また、固めてから表面にココアパウダーを振りかけることが多い。ティラミスの発祥地は諸説あるが、イタリア北部のヴェネト州などが候補となっている。なお、ティラミスには「私を元気づけて」という意味があるそうだ。
その2.パンナコッタ
パンナコッタとは、生クリームと砂糖を混ぜ合わせてから、ゼラチンで冷やし固めた料理のこと。また、ソースやフルーツをトッピングすることが多い。パンナコッタの発祥地は、イタリア北西部のピエモンテ州といわれている。なお、パンナコッタには「調理したクリーム」という意味があるという。
その3.ジェラート
ジェラートとは、イタリア発祥のアイスクリームのこと。また、氷菓子の総称としても使われることがある。ジェラートは、一般的なアイスクリームと比べると乳脂肪分が少なくて、あっさりとした味わいが特徴となっている。なお、ジェラートには「凍った」という意味があるという。
3. デザートやスイーツとの違いは?

ドルチェと似た意味の言葉に「デザート」や「スイーツ」などもある。しかし、それぞれの言葉は語源や対象の料理などが異なる。そこで、ドルチェとこれらの言葉の違いを確認しておこう。
デザートとの違い
デザートは英語が語源の言葉であるが、もともとはフランス語の「デセール(dessert)」に由来するといわれている。もともとの意味は「食事を下げる」などであり、食後に出てくる果物や菓子、チーズ、コーヒーなどのことを指す。また、デザートと呼ばれる菓子には、クレープ・パイ・ビスケットといった温果と、アイスクリームやシャーベットといった冷果がある。
スイーツとの違い
スイーツも英語が語源の言葉であり、おやつや食後に食べる甘い料理のことを指す。特に、洋菓子類を指すことが多くて、果物などは含まないのが一般的となっている。また、スイーツはイギリス圏で使われることが多いようだ。日本では2000年代に入ってから、マスコミやバラエティ番組などを中心に「スイーツ」が使われ始める。その後、「スイーツ男子」などの用語も作りだされる。
結論
ドルチェにはさまざまな意味があるが、日本では通常、甘い洋菓子・甘いデザートのことを指すことが多い。また、具体的にはティラミス・パンナコッタ・ジェラートなどのデザートを指すことが多くなっている。デザートやスイーツとは若干意味が異なるが、通常はデザートという意味で理解して問題ないだろう。
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