1. イタリアンプリンとは

いかにもイタリア生まれという風情のイタリアンプリンだが、どうやらそうでない説が濃厚。そもそもイタリアでは、プリンはポピュラーとはいえない存在。ピエモンテの名物であるココア風味のプリンのようなお菓子ボネはあるものの、いわゆるカスタードプリンに、名物となるものは存在しないのである。
イタリアンプリンの正体
イタリアンプリンとは、マスカルポーネチーズの入った固め、またはもっちりとした食感のプリンを指すことが多い。一般的なカスタードプリンは卵と牛乳と砂糖を使って作るもので、蒸して固めるものとゼラチンなどで固めるものがある。蒸して固めるものは、茶碗蒸しが固まるのと同様の原理だ。一方、イタリアンプリンはチーズが入っており、まるでチーズケーキのようなもっちりとした食感が感じられる。こちらも、ゼラチンを入れるか入れないかは、レシピによって異なるようだ。
ちなみにマスカルポーネチーズとは、イタリアドルチェの王道、ティラミスの主原料とされるチーズのこと。乳脂肪分が80%以上と高めで、濃厚で滑らかな舌触りが特徴。そのまま食べたり、パンに塗ったり、料理に使うこともできる。
イタリアンプリンの火付け役
イタリアンプリンに注目が集まるきっかけとなったのが、大手コンビニの動向。各々、創意工夫を凝らしたイタリアンプリン、またはそれに準ずるものを昨年の春頃、発売したのだ。セブンイレブンのイタリアンプリン、ファミリーマートのねっとりイタリアンプリン、ローソンのミチプーなどが、それに当たる。
2. イタリアンプリンの美味しさ

トレンドプリン史
プリンは、これまでに何度もブームを起こしてきた。プッチンプリン、焼きプリン、とろける系、クラシック系など、どれも一度はみんな見たり、食べたりしたことがあるのではないだろうか。プリンは、そもそも小麦粉と卵、牛乳を混ぜたものを肉や野菜に塗って食べるプディングなる料理が起源。これがフランスでいわゆるカスタードプリンに進化したとされている。
プリンの美味しさとトレンド
プリンは非常にシンプルなスイーツである。主な材料は卵と砂糖と牛乳とバニラビーンズ。規定の分量を守れば、ゼラチンなどの凝固剤を入れずともしっかりと固まるので、比較的簡単に作ることができる。どこの家庭にもあるような材料で作れるだけあって、味わいもシンプル。どこかホッとするようなところもプリンの大きな魅力であろう。その反面、シンプルなだけあって奥も深く、許容も広い。さまざまな食感、味わい、作り方のプリンが次々登場し、トレンドになっていくのは、ここに理由がある。
イタリアンプリンの真骨頂
昨年、人気を集めたイタリアンプリンは、何といっても濃厚な味わいが自慢。これはマスカルポーネチーズのなせる技。卵の味わいを楽しむカスタードプリンとは、一線を画す存在感はここにある。さらにむっちりや固めというフレーズも多く聞かれる。この食感もイタリアンプリンならではの特色、美味しさに当たるだろう。
3. イタリアンプリンの次にくるプリン

クラシックプリン
イタリアンプリンのトレンドを引き継ぐかたちで、注目を集めているのが固め、そして大人味のプリンだ。いわゆる昔懐かしい喫茶店にあるようなプリンがベースで、滑らかというよりかはしっかりとした食感を楽しむことができるものだ。さらにはカラメルもしっかりと濃いめに仕上げたものが人気。甘いものが苦手という人でも食べやすく、コーヒーや紅茶以外に酒と合わせても美味。
ハイブリットプリン
対して、もうひとつの流行を予感させるのがハイブリット型のプリン。代表的なものは、ファミリーマートから発売されているスフレ・プリン。プリンの上にスフレが乗ったもので、2つの美味しさを楽しむことができる。バウムクーヘンや台湾カステラとプリンなど、新たなコラボレーションも続々登場している。
結論
イタリアンプリンは、コンビニスイーツが火付け役となり、2020年トレンドになったマスカルポーネチーズなどが入った新食感のプリンである。いまも販売しているコンビニがあるので、購入して食べてもよし、レシピを検索して作ってみるのもおすすめだ。さらに2021年は固めプリンとハイブリットプリンにも注目をしていきたい。
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