1. グラニュー糖と砂糖との違い

グラニュー糖と上白糖の違いについて詳しく解説していくので、ぜひ知ってもらいたい。
味わいや甘さの違い
グラニュー糖にはさっぱりとしたクセのない甘みがあり、上白糖はコクのある甘みとなっている。
重さの違い
グラニュー糖と上白糖は同じ大さじ1でも重さが違うので、注意が必要である。グラニュー糖の大さじ1=12gであり、上白糖の大さじ1=9gとなっている。
製法や成分の違い
グラニュー糖と上白糖の製造工程は途中まで同様であり、サトウキビやてん菜(ビート)を原料として、これらを洗浄、濃縮、不純物の除去、加熱、精製を経てショ糖が抽出されていく。グラニュー糖に含まれているショ糖はとても純度が高く、割合としては99.95%となっている。上白糖はショ糖が抽出されたあとに、ショ糖をブドウ糖と果糖に加水分解して作られる転化糖が添加されている。
見た目の違い
グラニュー糖の見た目は、サラサラとしていて光沢があり結晶状となっている。上白糖はキメが細かく、しっとりとした見た目であるといえる。
カロリーの違い
グラニュー糖と上白糖のカロリーはgあたりでみると大きな違いはないが、上記で解説したとおりそもそもの重さに違いがある。そのため、グラニュー糖と上白糖の大さじ1あたりのカロリーを比較してみることにする。文部科学省の資料(※1)によると、グラニュー糖の大さじ1(12g)あたりのカロリーは46kcalであり、上白糖の大さじ1(9g)あたりのカロリーは35kcalとなっている。
グラニュー糖、上白糖とそのほかの砂糖との違いについて
三温糖はカラメル色の砂糖であり、上白糖と同じように粒が細かくしっとりとしている。独特のコクと風味があり、強い甘さが特徴的である。中ザラ糖は上白糖やグラニュー糖よりも粒が大きい砂糖であり、加熱することでカラメル色に変わっていく。味も、カラメルのまろやかな風味を感じることができる。氷砂糖は大粒の結晶であり、グラニュー糖のように純度が高くすっきりとした甘さが特徴的である。
2. グラニュー糖と砂糖の利用方法の違い

グラニュー糖と上白糖の用途と仕上がりについて紹介していく。
グラニュー糖の用途と仕上がり
あっさりとした甘みで焼き色がつきにくいグラニュー糖は、焼き色をあまり強くしたくないケーキや焼き菓子、またはコーヒー紅茶に適している。ほどよい焼き目に留めた仕上がりとなる。また、クセのない甘さで風味を損なわないので、上記以外にも清涼飲料、キャンディー、みかん缶詰、果実酒などの幅広い分野で使用されている。
上白糖の用途と仕上がり
上白糖は日本独自の砂糖であり、何にでもよく合うので使い勝手がよい。甘みをより強く感じやすくまた吸湿性があることから、パン、アイスクリーム、和菓子、カステラ作りに適していて、しっかりと焼き色がついた仕上がりになる。世界では一般的に使われていて、とてもポピュラーな砂糖である。
3. グラニュー糖と砂糖を代用する方法

グラニュー糖と上白糖をそれぞれ代用する場合の量や注意点について解説していく。
グラニュー糖と上白糖の代用
上白糖はお菓子作りに用いるとしっとりとした食感になり、直接的なしっかりとした甘みを感じることができる。クセもないので、多くの料理に広く使いやすいとてもポピュラーな砂糖である。グラニュー糖はサラサラしているのが特徴であり、製造方法は途中まで上白糖と同じのため、とても近い味わいを出すことができるので代用しやすい。
代用する場合の量
実際にグラニュー糖と上白糖を代用する場合の量は、「グラニュー糖 大さじ1.5」=「上白糖 大さじ1」という形になる。グラニュー糖と上白糖は仮に容量が同じでも水分量に違いがあるので、グラム数に違いがでてくることになる。基準となるそれぞれの量は、グラニュー糖大さじ1=13gであり、上白糖の大さじ1=9gである。これらのことから、グラニュー糖を代用する場合は目安量として約1.4倍のg数にして加えるようにするとよいだろう。
代用する場合の注意点
注意点としては、上白糖のコクと強い甘みに対して、グラニュー糖は甘さ控えめのため代用すると少し物足りなく感じるかもしれない。その場合は、少量ずつ徐々に量を追加して様子をみていくとよいだろう。
結論
本記事では、グラニュー糖と上白糖について紹介してきた。両者の違いを比較したり、代用品としての使い方なども紹介してきたので、ぜひ活用してもらいたい。グラニュー糖と上白糖のそれぞれのよさを理解しながら適切に使用するとともに、臨機応変に代用品としても役立ててもらいたい。
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