1. 冷凍梅を使用し梅ジュースを作る方法

では早速、冷凍梅を使用し梅ジュースを作る方法を紹介しよう。梅ジュース作りに使用するのは、青梅・氷砂糖・保存袋だ。まず1日目は青梅を水洗いし、ペーパータオルで水気を拭き取ったらヘタを取り除く。次に冷凍用の保存袋に青梅を入れて口を閉じ冷凍庫に入れ、ひと晩冷凍する。
2日目は冷凍梅が入った冷凍用の保存袋に氷砂糖を入れ保存袋の口を閉じ、冷蔵庫の冷蔵室で保存する。新品の保存袋を使用すれば消毒の必要がないのが嬉しいポイントだ。もちろん瓶を使用して作ることも可能だが、そのときは瓶を熱湯で煮沸消毒すること。3~6日目にかけての期間は、毎日軽くもんで冷凍梅と氷砂糖を混ぜ合わせる。この作業を4日間、毎日行うこと。
次に、青梅がシワシワになり氷砂糖が8割くらい溶けたら青梅を取り出す。シロップと残っている氷砂糖を鍋に移し、アクを取り除きながら弱火で15分ほど煮溶かす。加熱温度が高くなり過ぎると青梅の風味が飛ぶため、沸騰させないよう注意すること。漬けておいた青梅はそのまま食べることもできるが、美味しく味わいたいならジャム作りに利用するのがおすすめだ。
ちなみに梅は酸が強く梅ジュースを煮るには酸に強いホーロー鍋を使用するのがおすすめだ。雪平鍋のようなアルミニウム鍋は酸に弱く傷みやすい。ステンレス鍋は使用しても構わないが、焦げる可能性があるので注意すること。梅ジュースが冷めたら完成だ。あとは新しい保存袋に移し、漏れを防ぐため保存袋を2重にし、冷蔵庫で保存すればOK。保存期間の目安は1年ほどだ。
2. 梅ジュースを作るときにありがちなトラブルと対処法

次に梅ジュースを作るときにありがちなトラブルと対処法を紹介しよう。梅ジュースを作るときに青梅と氷砂糖の混ざりが悪いことや、青梅が未熟でエキスが出にくいと氷砂糖が溶けにくくなる。もし6日目になっても半分以上溶けていないときは、10日目まで様子見すること。10日目になっても溶けていなければ、先述した加熱殺菌と同じ方法で、梅の実のみを取り除き煮溶かしてアクをとり保存すればOK。ただし梅の味が薄くなる可能性がある。
梅ジュースを作るときにありがちなトラブルのひとつが、青梅を冷凍したら表面に霜がつくことだ。もし霜がついたらペーパータオルで拭き取ってから漬ければOK。多少の霜はついていても構わないが、あまり水分が多いとカビの原因になるため、ペーパータオルでザッと拭き取ってから漬けるようにしよう。
3. 梅ジュース(梅シロップ)を美味しく作るポイント

次に梅ジュースを美味しく作るポイントを紹介しよう。梅ジュース作りに使用する青梅は購入したらすぐに漬けることが美味しく仕上げるポイントのひとつ。青梅を常温で置いておくと2日後には熟れ始めて黄色くなり、甘い香りが漂ってくる。完熟梅で漬けることも可能だが、青梅で作るような味には仕上がらない。また、エキスの出がいまいちで、ドロッと粘度が高くなるという。すぐに梅ジュースを作ることができないときは、青梅を冷蔵庫で保存すれば、熟れるスピードが多少遅くなるようだ。常温で青梅を保存するときは1週間以内に使いきること。1週間以内に使いきれない場合はやはり冷凍保存するのがおすすめだ。
結論
冷凍梅を使用すれば梅ジュースをたったの6日間で作ることができる。何より梅ジュース作りの初心者でも、失敗せず短期間でできるのが嬉しいポイントだ。青梅を購入し冷凍庫へ入れておけば、作りたいと思うタイミングで作れるのがメリットといえるだろう。
この記事もcheck!