1. 味噌カツのタレの作り方:八丁味噌や赤だし味噌

中京圏のご当地料理であることからも分かるように、味噌カツのタレに使用される味噌は、八丁味噌をはじめとする豆味噌である。豆味噌は、ほかの味噌と比べて旨みが強く、それと同時に少し渋みと苦みも感じられるのが特徴。したがって、豆味噌をはじめて口にする人は、ややクセのある味に驚くかもしれない。しかし本場に近い味噌カツを作りたいのであれば、豆味噌は必須。豆味噌の代表銘柄ともいえる八丁味噌を使った味噌カツのタレの作り方をみていこう。
作り方
材料は、八丁味噌と砂糖、みりん、水。このほかに酒を加えたり、水の代わりに出汁を使ったりしてもいい。いろいろと試して好みの味を見つけよう。まず、鍋を用意して八丁味噌と砂糖、みりんを入れる。火にかけないまま、ゴムべらでしっかりと混ぜる。味噌や砂糖が固まっていたら潰して、ダマを残さないようにしよう。そこに水を少しずつ加えて、その都度混ぜる。よく混ざったら鍋を中火にかけ、煮立ってきたら弱火にする。このとき、焦がさないように底からしっかり混ぜながら加熱することが大切。とろみが出たらタレの完成だ。
赤だし味噌を使ってもいい
八丁味噌のみでなく、赤だし味噌を使っても本場風の味噌カツのタレを作ることができる。
赤だし味噌とは、豆味噌に米味噌を混ぜた合わせ味噌のこと。独特な味わいの豆味噌に食べなじみのある米味噌を混ぜているので、豆味噌を食べ慣れてない人でも食べやすい。味噌カツを食べたいけれど、タレは食べやすい味にしたいという人にはぜひおすすめしたい。
赤だし味噌とは、豆味噌に米味噌を混ぜた合わせ味噌のこと。独特な味わいの豆味噌に食べなじみのある米味噌を混ぜているので、豆味噌を食べ慣れてない人でも食べやすい。味噌カツを食べたいけれど、タレは食べやすい味にしたいという人にはぜひおすすめしたい。
2. 味噌カツのタレの作り方:赤味噌なし

八丁味噌をはじめとした豆味噌(赤味噌)を使うのが、味噌カツのタレの重要なポイントである。しかしながら、作る頻度の少ない味噌カツのタレだけのために、わざわざ豆味噌や赤だし味噌を購入するのは少し気が乗らない、という人もいるだろう。豆味噌を使った本格的な味噌カツのタレとは少し違った味わいにはなるが、ふつうの味噌を使っても味噌カツのタレを作ることはできる。まずは家にある味噌で作ってみて、また作ろうと思えたら、豆味噌を買い足してみるのも1つの手。豆味噌の購入に踏み切れないときには以下の作り方を参考にして、家にある合わせ味噌などで作ってみてほしい。
作り方
材料は、味噌と砂糖、酒、甜麺醤、水。味噌は白味噌のような甘さが強いものではなく、合わせ味噌を用意しておこう。調理工程は、豆味噌を使って作るときととくに変わらない。まずは酒と水以外の調味料を鍋に入れて、しっかりとダマのないように混ぜる。このとき、砂糖の量は豆味噌を使ってタレを作るときよりも控えめでいい。そこに酒と水を少しずつ入れて溶きのばすように混ぜたら、火にかけて鍋底からよく混ぜる。煮立ったら弱火にして、焦がさないように加熱しよう。タレにとろみがついたら完成だ。
ふつうの味噌で作った味噌カツのタレは、豆味噌で作ったタレほどの本格的な味ではないものの、甘辛くてごはんがすすむ、みんなが好きな味。豆味噌の独特な味が苦手であっても、これなら食べられるという人も多いのではないだろうか。
3. レンジで味噌カツのタレを作るコツ

味噌カツのタレは、火にかけて焦がさないように混ぜながら作るのが一般的な作り方である。しかし、カツを揚げている片手間でササッとタレを作りたい場合には少し面倒な方法ともいえるだろう。さらには鍋やゴムベラなどの洗い物も増えるし、コンロの数が少ないときにも厄介だ。そういうときには、レンジで作る味噌カツのタレの作り方を試してみてはいかがだろうか。
作り方
味噌カツのタレの材料をすべて耐熱容器に入れて混ぜる。途中で混ぜながら、レンジで30秒〜1分半ほど加熱したら完成だ。レンジによって加熱時間が異なるので、たびたび様子を見ながら加熱しよう。レンジでの作り方を覚えておくと、市販のカツにレンジで作った味噌カツのタレをかけて、一切の手間をかけずに味噌カツを味わうこともできる。時間も手間もかけずに味噌カツを食べたいときには、ぜひ試してみてほしい。
4. 市販で人気の味噌カツのタレ

ここまで味噌カツのタレを自分で作る方法を紹介してきたが、味噌カツのタレは市販もされている。人気の味噌カツのタレを3つ紹介しよう。
カクキュー「味噌カツのたれ」
味噌カツの本場、愛知県の老舗味噌屋であるカクキュー。八丁味噌の製造で有名な会社であり、もちろんこのタレにも八丁味噌が使用されている。本場らしい甘めの味付けで、生姜の風味も感じられるのが特徴だ。
矢場とん「矢場とんのみそだれ」
愛知県にある味噌カツ専門店、矢場とんの名品。味噌カツのタレは甘くてくどいと感じることもあるが、矢場とんのタレはあっさりとして食べやすい。観光客も多く訪れる名店の味噌カツのタレを、家で味わいたい人におすすめ。
ナカモ「つけてみそ かけてみそ」
名古屋の老舗味噌屋であるナカモの「つけてみそ かけてみそ」は、赤だし味噌をベースにして作られている味噌だれ。甘さとコクのあるタレは、トンカツだけでなく田楽やたこ焼きなどにもかけて食べることができる。スーパーで売っていることもあるので、買い物の際に探してみてほしい。
結論
味噌カツのタレは、意外と簡単に作ることができる。豆味噌や赤だし味噌を使うことをおすすめするが、そのほかの合わせ味噌などを使ってもいい。本場、愛知県の会社が市販している味噌カツのタレもあるので、手作りのものと食べ比べて楽しんでもらいたい。
この記事もCheck!