1. わらびの煮物の作り方とコツ
わらびの煮物といえば、家庭料理のプロともいえる母親や祖母の味を懐かしむ人もいるのではないだろうか。ここでは、わらびの煮物について、簡単なレシピや美味しく仕上げるコツを簡潔に紹介しよう。
わらびの煮物の作り方
わらびの煮物は、ほかの煮物料理と同様、それぞれの家庭の味を存分に楽しめるのが特徴だ。わらびはそのまま使用するとアクや苦味が強いので、きちんとアク抜きをして下ごしらえをしておく。わらびの煮物には、好みでほかの山菜や野菜、油揚げなどを一緒に入れても美味しく仕上がるだろう。材料をそれぞれ油で炒めて、出汁やしょうゆ、砂糖など基本の調味料で味付けをする。味の濃さや甘みを調整して、ぜひとも自分好みの美味しいわらびの煮物に仕上げてほしい。
わらびの煮物を美味しく作るコツ
わらびは非常にアクの強い食材である。わらびの煮物を美味しく仕上げるには、まずはアク抜きを充分に行うことが大切だ。生のわらびがなかなか手に入らなかったり、アク抜きする時間がなかったりする場合は、水煮にされた市販品を使うのもおすすめだ。アク抜きをする際は、重曹を使うのが一般的だ。さらに何度か水を入れ替えることがポイントである。丁寧にアク抜きされたわらびにはほんのりとした苦味が残り、煮物料理のよいアクセントとなるだろう。
2. わらびの煮物の人気バリエーション
一口にわらびの煮物といっても、味付けや具材に変化をつけると異なる味わいを楽しむことができる。ここでは、わらびの煮物について、年齢を問わず幅広く人気を集めそうなアレンジを紹介しよう。
厚揚げと一緒に
わらびの煮物に厚揚げをプラスすると、ボリューム感のある一品となる。調理のポイントは、厚揚げを先に煮て、煮汁の味をよくしみ込ませておくこと。わらびは、最後の工程で、さっとひと煮立ちさせればバランスよく仕上がるだろう。
ちくわや糸こんにゃくと一緒に
わらびは、ちくわや糸こんにゃくといった手軽な食材と組み合わせて煮物にするのもおすすめだ。わらびがあると、ほどよい苦味がプラスされてよいアクセントとなるだろう。
ふきやたけのこなど旬の食材と一緒に
より旬の味わいを楽しみたいのであれば、ふきやたけのこなどを、わらびの煮物に加えてみてもよいだろう。春を感じる組み合わせなので、特別な日のおもてなし料理としてもおすすめだ。
出汁のかわりにめんつゆで味付け
出汁と調味料を合わせて煮汁を作ることが多いわらびの煮物だが、めんつゆを活用するともっと手軽に調理することができる。ぜひ一度お試しいただきたい。
3. わらびの煮物の日持ち
わらびの煮物をたくさん作った場合、残った分は冷蔵して、2、3日で食べきるのが日持ちの面で望ましいだろう。鮮度を保ったまま保存するためには、清潔でよく乾かした保存容器を使い、粗熱をとって冷蔵するのがおすすめだ。冷蔵保存したわらびの煮物は、食卓に出す際に、鍋やレンジで再度加熱すると美味しく味わえるだろう。
4. わらびの煮物のカロリー
アク抜きをしたわらびは、100gあたり15kcal(※)と、比較的カロリーの低い食材だ。そうはいっても、わらびの煮物を作るときにどうしてもカロリーが気になる人は、組み合わせる食材や調理法に気をつけるとよいだろう。煮物の具材としてよく使われるきのこ類や油揚げは、油を吸いやすかったり意外にカロリーが高かったりするので注意が必要だ。
わらびの煮物には、こんにゃくやたけのこなど、噛みごたえがあり満腹感を得やすい食材を多く入れるのがおすすめである。また、味付けは、砂糖の入れ過ぎに気をつけるとよいだろう。わらびの煮物をヘルシーに調理して、カロリーを気にせず美味しく味わっていただきたい。
結論
わらびの煮物は、旬の季節だからこそ味わえる貴重な料理だ。下ごしらえを丁寧に行えば、普段の煮物と同じように調理ができ、いろいろな食材との組み合わせも楽しめるだろう。旬のわらびが手に入ったら、ぜひさまざまなわらびの煮物にチャレンジしてみてほしい。