目次
1. ゼラチンが冷蔵庫で固まる時間はどのくらい?

ゼラチンを使ったスイーツで一般的なのが、冷蔵庫で固める方法である。しかしゼラチンは、ただ入れれば固まるというものではない。使用する際にはいくつかの注意点がある。冷蔵庫を使用する場合を見てみよう。
ゼラチンの使用法
ゼラチンは、動物の骨や皮などを原料に、水溶性にした誘導たんぱく質である。しかし、生地をゼリー状にするためには、ゼラチンが80℃ほどの温度で溶けて生地にしっかりと混ぜられている必要がある。また、粉ゼラチンと板ゼラチンは多少使用法も異なる。板ゼラチンは、混ぜ合わせる前に水に浸けてふやかすことも必須である。
ゼラチンが固まる温度と時間
通常、ゼラチンは15~20℃で固まる。ゼリーであれば8℃で固まっていくのが最も美味しくなる温度とされている。冷蔵庫で固める場合には、少なくともしっかりと固まるまでに2~3時間は要することを覚えておこう。その間は冷蔵庫の開閉は控えめにするのがよい。
2. ゼラチンが冷凍庫で固まる時間はどのくらい?

ゼラチンで固めるスイーツを作る場合、冷蔵庫で固めるには2~3時間かかる。時間が惜しい場合には冷凍庫を使用する方法がある。しかし、これにも注意が必要である。
冷凍庫で固める時間を短縮
冷蔵では時間がかかりすぎるという場合には、冷凍庫に入れて固まる時間を短縮することが可能である。容器や生地の状況にもよるが、通常の半分くらいの時間で固めることが可能である。しかし、初めて冷凍で固める場合にはコツがつかめないこともあり、頻々に生地の状態をチェックする必要がある。
生地が固まってしまった場合には
冷凍庫に入れていたゼラチン入りの生地、ついうっかりして忘れてしまった場合にはどうなるであろうか。牛乳入りのムースであればセミフレッドになり、フルーツなどのゼリーであればシャーベットなる。ゼリーとは食感が異なるものの、これはこれで美味しい。ただし、解凍してもゼリー状の食感はなく美味しくないので注意が必要である。
3. ゼラチンが固まる時間を早める方法

ゼラチンを早く固めるためには、冷凍庫を活用するほかにもいくつかの方法がある。そのアイデアを見てみよう。
容器をあらかじめ冷やしておく
ゼリーを形成する容器を、あらかじめ冷凍庫に入れて冷やしておくという方法がある。とくに金属製の容器であれば有効な方法であるが、素手で触らないよう気をつけよう。
生地を氷水で冷やす
ゼラチンを使った生地は、冷やすほど固まりやすくなる。そのため、ボウルに氷水を入れて生地を冷やしてから冷蔵庫や冷凍庫に入れれば時間を短縮できる。
ゼラチンの量に注意する
ゼラチンの量は非常にデリケートで、慣れてきたからといって目分量で行うのは固まり具合にも支障を生じる可能性が高い。時間短縮のためにゼラチンを増量するという手もあるが、完成後の食感にも違いが生じるのでこのあたりは経験がモノをいうだろう。
4. ゼラチンが固まる時間まとめ(ムース・プリンほか)

実際にゼラチンを使ったスイーツを作る場合、固まる時間の目安はどのくらいになるのだろうか。一般的に、ゼリーやムースは2時間、プリンが3時間、チーズケーキは2~4時間ほどである。とはいえ、作る容量や冷蔵庫の温度などの条件によってこれらは異なってくる。あくまで目安として参考するにとどめ、臨機応変に対応してほしい。
結論
ゼラチンを使用するお菓子がうまくいけば達成感を味わえる。簡単なように見えて、ゼラチンは繊細な食材である。ゼラチンによって固まる時間は数時間単位になってくるが、時間短縮のコツもいくつか存在する。ゼラチンをうまく使いこなせば、家族が喜ぶデザートのレパートリーも広がる。ぜひさまざまに活用して楽しんでほしい。
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