1. パン切り包丁の特徴や選び方

パン切り包丁には、さまざまな種類のものがある。刃の形状などによって波刃、平刃、ハイブリッドの3つのタイプに分けられる。さらに電動タイプのものもある。パンの種類や用途によって使い分けていくことがベストなので、それぞれの種類を知ってもらいたい。以下にタイプ別の特徴を紹介していく。
波刃タイプ
家庭で食べているほとんどのパンに使用することができるくらい、とてもポピュラーなパン切り包丁である。ひと家庭にひとつは備えておきたいものといえるだろう。硬いパンでもきちんと切れるように、刃の片面がウェーブ状という特徴をもっている。
平刃タイプ
柔らかいパンやケーキをカットする際におすすめしたいのが、この平刃タイプのパン切り包丁である。食材の断面を崩さずになめらかに切ることができ、さらにパンかすが出にくいという利点がある。研ぎ直しも比較的簡単にできるが、硬いパンには不向きであることを知っておいてもらいたい。よくケーキ作りなどをする家庭には、あったらとても便利なパン切り包丁といえるだろう。
ハイブリッドタイプ
ハイブリッドタイプは上記の波刃タイプと平刃タイプを組み合わせたものとなり、硬いパン、柔らかいパン両方に対応可能である。しかし、どうしても値段は高いものになってしまうため、使う頻度が高くさらに包丁の扱いが上級者の人におすすめしたい。
電動タイプ
時間をかけずにパンを切りたい人にはおすすめしたいのが、電動タイプのパン切り包丁である。ただ、どうしても場所をとってしまうことや、パンかすが飛び散りやすいので、十分な広さを確保できる場合には購入を検討してみてもよいだろう。普通にパンを切る程度ならば、波刀タイプや平刃タイプで十分である。
2. パン切り包丁のおすすめ5選

多くの種類があるパン切り包丁の中から、おすすめしたいものを特徴とともに伝えていく。
貝印「ブレッディ ワン」
まっすぐに包丁を下ろせるため、断面がとてもなめらかに切ることができる。柔らかいパンでも硬いパンでも、切れやすさはバツグンである。
無印良品「ステンレス パン切りナイフ」
刃渡りは18cmと比較的短めであり、細かく鋭い波刃と刃の薄さが特徴的なパン切り包丁である。小回りが効くため使い勝手がよく、手にピタッと収まるフィット感が印象的だ。パンくずがほとんど出ずに切ることができる点も、とても重宝するポイントである。
庖丁工房タダフサ「パン切り」
刃渡りは23cmで、柄に抗菌炭化木を使用し、刃には炭素やモリブデンバナジウムを多く含んだSLD鋼が使われている。木製ならではの質感がとてもよく、先端の波刃と直線刃の使い分けがきく点もおすすめポイントである。
大創産業「パンスライサー」
柄にはポリプロピレンを使用して、刃にはステンレス刃物鋼が使われていて、波刃であり刃渡りは20cm程度となっている。使い勝手は問題ないが、パンくずが出やすいのがマイナスポイントである。
サンコー「エレクトリックナイフ」
電源コードがなく充電式なので、コンセントから遠い場所でも使えてとても便利である。1時間半の充電で70分まで連続使用可能、刃を取り外して洗えるので手入れも簡単である。
3. 切れ味の落ちたパン切り包丁の研ぎ方

切れ味が落ちてきたパン切り包丁は、しっかりと研ぐことで復活させることができる。ここでは、パン切り包丁を自分で研ぐ方法やコツについて紹介していく。
パン切り包丁の研ぎ方やコツ
パン切り包丁の裏面を研石にあててねかせ、そのまま上下に動かしながら削りかすが出るまで根気よく研ぎ続けていく。数回繰り返すことで、パン切り包丁を復活させることができる。研石の代用として、皿の裏側でも十分に対応できるので試してみてもらいたい。
パン切り包丁用のシャープナー
波刃の包丁は、研げないと思い込んでいる人も多いだろう。通常の研ぎ器で研ぐことは可能でも、波の頂点しか研ぐことができず、凸部は研げない。しかし、貝印から発売されている「波刃が研げるシャープナー」は、独自の方式で刃線を崩すことなく研げるのが特徴だ。波刃をよく使う家は持っていもいいだろう。
4. パン切り包丁がない!普通の包丁で上手に切る方法

パン切り包丁の代用として普通の包丁を使う場合の切り方を紹介していく。
普通の包丁でパンを切る場合の切り方やコツ
ふわふわのパンをつぶさないように、まずはパンを90度横に倒しておく。包丁を直火でさっとあぶることで、スムーズに切ることができるので準備しておく。まな板と包丁の刃を平行にして、包丁を小刻みにスライドさせながらパンをつぶさないように切っていく。続けて切る場合には、包丁についた汚れをその都度きちんと拭き取るようにする。
食パンのように比較的柔らかいパンは、実はパン切り包丁よりも普通の包丁のほうが切りやすい場合も多いのでぜひ試してみてもらいたい。
食パンのように比較的柔らかいパンは、実はパン切り包丁よりも普通の包丁のほうが切りやすい場合も多いのでぜひ試してみてもらいたい。
結論
本記事では、パン切り包丁について詳しく紹介してきた。種類によっての特徴の違いやおすすめしたいパン切り包丁を紹介し、さらに使用していく中で必要になってくる研ぎ方も解説しているので、参考にしてもらいたい。そのほか、パン切り包丁がない場合の対処法として普通の包丁での代用方法にも触れているので、活用してみてほしい。
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