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【強力粉とは?】ほかの小麦粉の違いや強力粉の使い道を紹介

【強力粉とは?】ほかの小麦粉の違いや強力粉の使い道を紹介

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 岩切千晃(いわきりちあき)

鉛筆アイコン 2021年3月31日

強力粉とは、小麦粉の種類のひとつである。小麦粉にはほかにも薄力粉や中力粉などもあるが、強力粉との違いを知らない人も多いのではないだろうか。ここでは、強力粉とほかの小麦粉との違いや、強力粉でどのようなものを作るのに向いているか、古くなった強力粉の使い道などを紹介していく。

  

1. 強力粉・薄力粉の使い道の違いは?

まずは、強力粉とほかの小麦粉との違いと使い道を紹介する。

小麦粉の特徴と違い

小麦粉とは、小麦を粉砕したものであり、強力粉や薄力粉、中力粉などの総称だ。それぞれの小麦粉は、小麦粉特有のグルテンという弾力の素になるたんぱく質の含有量や性質によって分類される。強力粉はグルテンを多く含み、弾力が強いが、薄力粉は少ないので弾力も弱くなるため、作るものに必要な弾力に合わせて使い分けるといいだろう。
また、原料の小麦の性質にも違いがあり、強力粉には硬質なたんぱく質の多い小麦、薄力粉には軟質なたんぱく質の少ない小麦が使用されているのだ。小麦が違うので、感触や粒の細かさにも違いが出てくる。強力粉は粒が粗いがさらさらしていて手に付きにくく、薄力粉はきめ細かな粒となっており素材にまぶしやすい性質になっているので、それぞれの特徴を活かした使い道を知るとよりうまく料理が作れるだろう。

グルテンの量の違い

前述した通り、小麦粉はグルテンの量で分けられており、強力粉は多く、薄力粉は少ない。小麦粉には、ほかにも準強力粉と中力粉もあるので、合わせて違いを紹介していくことにしよう。
小麦粉の分類にはグルテンの目安量が決まっており、強力粉は11.5~13.0%となっており、準強力粉では10.5~12.5%、中力粉では7.5~10.5%、薄力粉では6.5~9.0%となっている(※1)。グルテンが多いほど弾力が出てもちもちとした食感になり、少ないとふんわりと、サクサクとした食感に仕上がるので覚えておくといいだろう。

それぞれの小麦粉の適した使い道

原料の小麦やグルテンの量の違いで、できあがる料理の食感も変わってくる。それぞれの小麦粉の特徴を活かした料理があるので、料理のコツのひとつとして覚えておくといいだろう。
強力粉は弾力を活かしたパンやピザ、パスタなどの麺に使用するといい。準強力粉も同様にパンや麺などに使用するが、強力粉よりパリッとした食感になるのでフランスパンなどハードなパンや中華麺に使用するいいだろう。中力粉は、名前の通り強力粉と薄力粉の中間で、弾力と柔らかさを合わせもっているので、うどんや餃子の皮などに適した小麦粉だ。薄力粉はサクサクとした食感に仕上がるのでクッキーやケーキに向いている。

2. 強力粉の使い道:パン・ピザ

小麦粉に含まれるグルテンは、水を加えて練ることで弾力と粘りが出てくる。この特徴を活かした代表的な使い道がパンといえるだろう。ここではパンの作り方やピザなどについて紹介する。

強力粉の使い道の王道といえばパン

自宅でも作りやすい、成形しなくてもいいちぎりパンを紹介しよう。材料は強力粉のほかに、砂糖や塩、牛乳、無塩バター、そしてドライイーストがあればできる。
牛乳に砂糖とドライイーストを混ぜた液を作り、強力粉と塩を混ぜた粉の中に作った液を入れて混ぜ合わせよう。ひとまとめにしたら、台の上に取り出しバターと混ぜ合わせながら弾力が出るまでこねていく。ボウルに入れラップをした状態で40~50分おくと、約2倍の大きさに膨らみ一次発酵が完了だ。取り出して生地全体を軽く押しガス抜きをし、丸めなおして16等分したら生地の表面が張るように丸めて型に並べよう。そのまま型にラップをして30分ほど寝かせて一回り大きくなったら二次発酵の完了だ。あとはオーブンで焼くだけでちぎりパンが完成する。発酵はあたたかい場所で行うのがポイントだ。

もちもち食感を活かしたベーグル

パンの一種であるベーグルは、強力粉の特徴でもあるもちもち食感が魅力だ。パンよりもさらにもちもちとした食感は、作り方に違いがある。パンは発酵したあとオーブンで焼き上げるが、ベーグルは発酵後、茹でてから焼き上げるのだ。いったん茹でることでグルテンが変化し、もちもちとした食感を生み出す。もっとしっかりした噛みごたえを求めるのなら、強力粉よりグルテンの多い最強力粉を使って作ってみるのもいいだろう。

発酵させて作るピザ生地やナン

強力粉の使い道としてパンと同様に発酵させて作る料理に、ピザ生地やナンも挙げられるだろう。パンのような生地ではあるが、レシピを検索すると強力粉だけで作るものより、強力粉と薄力粉を混ぜて作るレシピが多い。強力粉だけで作ると弾力が強く、伸ばして成形するのが難しくなるためだ。初心者は混ぜて作ったほうが作りやすいだろう。
また、パンは二次発酵までするが、ピザやナンは二次発酵をしないレシピも多い。二次発酵は、焼成するときに膨らみを最大にすることが目的であるため、ピザやナンは一次発酵のみで作ることが多いようだ。

3. 強力粉の使い道:お菓子

ここでは強力粉の使い道としてお菓子の作り方を紹介する。お菓子作りには薄力粉を使うことが多いが、強力粉に代えたり、混ぜ合わせたりして使うことで、薄力粉とは違った食感を出すことができるのでおすすめだ。

固めのザクザク食感のクッキー

クッキーといえば薄力粉を使い、サクッとした軽い食感に仕上げることが多い。薄力粉の代わりに強力粉を使えば、固くザクザクとした食感のクッキーに仕上がるので、好みに合わせて小麦粉を変えてクッキーを作るのもいいだろう。
クッキーの基本的な作り方は変わらないが、薄力粉の代わりにすべて強力粉を使用するレシピ、強力粉と薄力粉をブレンドして作るレシピがある。強力粉だけを使うときには、片栗粉も加えれば固くなり過ぎずサクサクとした食感に仕上がる。使い道がなく余った強力粉がたくさんあれば、クッキーを作ってみてはどうだろうか。

好みの食感に仕上げるスコーン

スコーンといえば、ほろほろと、そしてさくさくとした食感の焼き菓子だ。素朴な味わいのスコーンは、材料もシンプルで小麦粉、ベーキングパウダー、砂糖、バターなどが使われる。使用する小麦粉は強力粉でも薄力粉でも、ブレンドしても作ることができるので、好みに合わせて使い分けるといいだろう。強力粉で作ったスコーンはハードな食感に仕上がるので、好みの食感を見つけるためにいろいろな小麦粉でチャレンジしてみよう。

もちもちとした食感のクレープ

クレープを作るときに使う小麦粉も、好みの食感に合わせて選ぶといい。強力粉を使えば、グルテンのもつもちもち感を活かしたクレープができるので、厚めに焼いてみるのがおすすめだ。薄力粉を使えば、パリパリとした軽い食感のクレープに仕上がるので、クレープに入れる具材に合わせて使い分けるとより美味しいクレープを作ることができるだろう。小麦粉は使い道を分けると食感を変えることができるので、お菓子作りでのアレンジが広がりそうだ。

4. 強力粉の使い道:麺

ここでは、強力粉の使い道としてうどんやラーメンなどに使える中華麺の作り方を紹介する。

強力粉を使った手打ちうどん

うどんに使う小麦粉は中力粉を使うことが多い。中力粉は名前の通り、強力粉と薄力粉の中間の小麦粉だ。中力粉は、強力粉と薄力粉を1対1で混ぜたもので代用できる。
うどんを作るには、小麦粉と水と塩が必要だ。水は小麦粉の45%の量、塩は小麦粉の5%の量にしよう。水に塩を溶かして塩水を作り、ボウルに入れた小麦粉に3回に分けて入れ、その都度手でよく混ぜる。そぼろ状になるまで指で混ぜ、最後はひとまとめにし、しっかりこねていく。まな板などの上で折りたたむようにしてこねてもいいし、袋に入れて足で踏んでこねてもいい。
弾力が出たら1時間くらいは寝かせ、また少しこね15分程度寝かせてから、生地をのばして切っていこう。生地をのばしたり切ったりするときに使う打ち粉には、粒が粗くさらっとしている強力粉を使うといいだろう。あとは鍋で茹でて流水で冷やせばできあがりだ。
うどんは中力粉で作るのが一般的だが、強力粉のみ、薄力粉のみでも作ることはできる。小麦粉を変えると、できあがりの食感が違い、強力粉のみだとかなりコシが強いうどんができあがる。うどんも好みの食感に合わせて使い道を分けるといいだろう。

強力粉で中華麺も手作りできる

自宅で作る麺類といえば、うどんやそばが思い浮かぶが、中華麺も作ることができるので強力粉の使い道として紹介する。中華麺はコシの出る強力粉を使うのがおすすめだ。さらにコシを出すためにかんすいという食品添加物も使う。かんすいは購入することもできるが、重曹で代用可能だ。
ここで紹介する中華麺はシンプルなもので、強力粉と重曹、水、食塩のみで作る。水に食塩と重曹を入れて混ぜて打ち水を作り、ボウルに入れた強力粉に少しずつ入れながら混ぜ合わせていこう。
混ぜるときは指先でボウルを触りながら混ぜていくが、フードプロセッサーなどで混ぜてもいい。おからのような状態になったら、拝むようにすり合わせていくとグルテンがつながり伸びるのを感じられるようになる。
パラパラの状態になった記事を封のできる袋に空気を抜くように入れ、袋ごしに生地がまとまるようにもむ。30分以上寝かせよう。あとは生地をのばして切っていくだけだ。切った麺はくっつきやすいので打ち粉を使おう。好みのスープも作って、自宅でオリジナルラーメンを楽しんでみるのもいいかもしれない。

5. 強力粉の使い道:おかず

おかずを作るときにも小麦粉を使用するものがあり、薄力粉を使うことが多い。しかし、強力粉でも作れるものもあるので、使い道のひとつとして紹介していくことにする。

揚げ物に強力粉を使う

基本的に揚げ物の衣に使うのは薄力粉が多い。サクッと軽い食感が求められる天ぷらなどには粘りの強い強力粉は向かないが、とんかつなどの衣のように薄めにまぶすのであれば強力粉も使ってもいい。また、から揚げのような薄い衣にも使える。から揚げであれば、片栗粉と強力粉を一緒に使うとサクサクとした食感に仕上がるので、強力粉の使い道として一度試してみるといいだろう。

強力粉で餃子の皮を作る

餃子の皮も小麦粉を変えることで食感を変えて楽しむことができる。もちもちとした食感を楽しむのであれば強力粉、軽い食感にしたいのであれば中力粉を使うといいだろう。前述にもあるが、中力粉は強力粉と薄力粉を1対1で混ぜることで代用できる。強力粉の使い道として中力粉の代用も知っておくと応用がきくのではないだろうか。

もちもち食感のニョッキやすいとん

もちもち食感のおかずといえば、ニョッキやすいとんを思い浮かべる人もいるだろう。ニョッキとはじゃがいもと小麦粉を混ぜて作ったパスタの一種で、すいとんは小麦粉に水と塩を混ぜて一口サイズにして汁物に入れた料理だ。どちらももちもちの食感を楽しむ料理であるので、強力粉を使うといいだろう。しかし、すいとんの場合は汁物に入れるため、口あたりのよさを重視するのであれば、強力粉ではなく薄力粉を使うのがおすすめだ。

6. 賞味期限切れの強力粉の使い道はある?

料理で使い切れなかった賞味期限を過ぎてしまった強力粉の使い道を紹介する。

賞味期限に関わらず開封後の保存に注意

強力粉などの小麦粉やホットケーキミックス、お好み焼き粉などの粉製品を、開封後、袋のままで保存したりしていないだろうか。粉製品にはたんぱく質を好むダニが混入しやすく、誤ってダニを食べてしまうとアナフィラキシー症状を引き起こすことがある(※2) 。開封後はできるだけ早く消費することを心がけ、使い切れず保存する場合には、ダニの繁殖を防ぐために密閉容器に入れよう。

使えなくなった強力粉の使い道

余ったり、賞味期限が切れたりした強力粉は、食用以外で使おう。強力粉などの小麦粉は、使い終わった油の処理に使うことができる。油が熱いうちに、油と同量くらいの小麦粉を入れてかき混ぜると、油を吸い込んで固まってくるので、あとはそのまま新聞紙などに包んでから処理するといいだろう。また、コンロ周りや換気扇などの油汚れにも小麦粉をふりかけておけば油を吸着するので、そのまま布で拭きとったり乾いた歯ブラシなどで磨いたりして掃除をするのもいい。食用以外にもこのような使い道があるので、使えなくなった強力粉があれば試してみるのもいいだろう。

結論

小麦粉のひとつである強力粉は、グルテンを多く含み、もちもちとした食感に仕上げることができるのが特徴だ。また、パンや麺、お菓子などさまざまな料理に使えるだけでなく、油処理や掃除という使い道もある。強力粉の特徴や作れる料理を知り、チャレンジしてみてはどうだろうか。強力粉の使い道として参考にしてほしい。
(参考文献)
※1 一般財団法人製粉振興会 小麦・小麦粉の商品知識
http://www.seifun.or.jp/kisochishiki/syouhinchioshiki.html

※2 東京都福祉保健局 東京都食品安全FAQ - FAQ
https://www.foodfaq.metro.tokyo.lg.jp/modules/faq/?action=Detail&faqid=115
  • 更新日:

    2021年3月31日

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