1. なるとはどんな食べ物?模様の意味や名前の由来

「なると」とは渦を巻いた模様が特徴的な茹でかまぼこの一種で、長年多くの人に親しまれている食べ物だ。なるとの模様は鳴門海峡の渦巻きを意味しており、名前の由来ともいわれている。別名なると巻としても知られており、ラーメンのトッピングなどで見たことがある人も多いだろう。そんななるとの原材料はスケトウダラやイトヨリダイなどの魚肉をメインに使用しており、すりつぶした魚肉をのばして巻くことで渦巻きを作っている。
周りのギザギザは、すだれを使うことによって生まれた模様だ。そんななるとは、一般的な板かまぼこと原材料がほぼ同じなので味は似ているが、食感に違いがある。かまぼこはプリプリとした食感、なるとはもちっとした食感が特徴的だ。これは加熱時のでんぷんの糊化に伴う吸収力が影響している。(※1)また、なるとは食べ物の中でもインパクトのあるデザインで、海外からの認知度も高い。なるとは日本のみでなく、欧米をはじめとした海外でも人気の食べ物だ。
2. なるとは生で食べられる食べ物?おすすめの食べ方とは

なるとはラーメンの具やチャーハンなどさまざまな料理に使われている食べ物だが、生のままで食べられるのか疑問に思う人もいるのではないだろうか。なるとは加熱処理が行われている食べ物のため、生で食べられる。生のなるとの食べ方では、サラダのトッピングにするのがおすすめ。なるとを食べやすいよう千切りにすると、いつものサラダにアクセントを加えることができる。また、白とピンクの鮮やかな彩りを添えることができるため、華やかに見せることもできる。
そのほか、なるとを使った酢の物もおすすめの食べ方だ。なるとを加えると酢の物のよさを生かしつつ、たんぱく質をはじめとした栄養素をプラスすることができる(※2)。なるとを輪切りにして渦模様で見た目にインパクトを与えてもよし、千切りにして食感を楽しんでも面白いだろう。このようにいつもの料理の中になるとがあると、子どももその見た目に惹かれ、食べ物に興味を示してくれるかもしれない。料理がマンネリ化しているなと感じている場合は、この機会になるとを取り入れてみよう。
3. なるとは手作りできる食べ物だった!

なるとが手作りできる食べ物だとご存じだろうか。なるとはスーパーなどで購入することができる手軽な食べ物だが、手作りすることもできる。なるとの作り方はスケトウダラやイトヨリダイなどの白身魚のすり身に、調味料を加えて練るところから始めよう。次にピンク色の部分用に少し取り分けて、着色料で色を付ける。まな板などの上で白い生地を長方形にのばしたら、その上にピンクに着色した生地を広げよう。その後はぐるぐると巻きあげ、すだれで巻き蒸したら完成だ。かまぼこの分類では湯煮とされているなるとだが、蒸して加熱したものも実は多い。自宅で作る際は、蒸し器で蒸すと加熱しやすいだろう。
また、なるとを手作りするときは、2つのコツをおさえて作るのがおすすめだ。1つ目は生地をのばす際に均一に広げること。高さがバラバラになっていると、キレイな渦巻き模様が出ない可能性がある。なるとはキレイな模様が印象的な食べ物なので、薄すぎたり厚すぎたりしないよう意識してみよう。2つ目は色付けするときに着色料を入れすぎないようにすること。着色料は色が濃くなりやすい傾向にあるため、少しずつ入れながら様子を見るといいだろう。入れすぎてしまうと元には戻しにくいので、慎重に行うのがポイントだ。紹介したコツを意識しながら、なると作りを楽しんでみよう。
結論
なるとは生でも加熱しても食べられる万能な食べ物だ。アレンジレシピはネットで調べるとたくさん見つけられるので、ぜひ検索してみよう。また、なるとを作るという体験はなかなかできないので、子どもと一緒に挑戦してみるのもおすすめ。アレンジ豊富ななるとで、食卓がより豊かになれば嬉しい限りだ。
(参考文献)
※1 独立行政法人農畜産業振興機構 かまぼこと副原材料|農畜産業振興機構
https://www.alic.go.jp/starch/japan/user/200810-01.html
※2 独立行政法人農畜産業振興機構 かまぼこと副原材料|農畜産業振興機構
https://www.alic.go.jp/starch/japan/user/200810-01.html
※1 独立行政法人農畜産業振興機構 かまぼこと副原材料|農畜産業振興機構
https://www.alic.go.jp/starch/japan/user/200810-01.html
※2 独立行政法人農畜産業振興機構 かまぼこと副原材料|農畜産業振興機構
https://www.alic.go.jp/starch/japan/user/200810-01.html