1. なまり節とはどんなもの?

そもそもなまり節とは、かつおを捌き、蒸したり茹でたりして処理したものである。かつお節はこれに何度も燻製の工程を加えるが、なまり節では行っても1回の燻製くらいだ。なまり節は生節とも呼ばれ、かつお節のようにカチカチではなく手でほぐせるほどやわらかいのが特徴である。なまり節はそのまま食べてもいいが、一般的には野菜サラダや煮物、パスタなどの料理に使われる。
2. なまり節の食べ方その1:そのまま

なまり節にはさまざまな食べ方があるが、まずはシンプルな食べ方を紹介しよう。たとえば、何かにつけて食べる、簡単に和えるなど調理せず加えるだけで食べられる方法だ。ここではシンプルな食べ方ばかりをチョイスしたので、気軽にチャレンジしてみよう。
何かをつける&かけるパターン
なまり節をシンプルに食べる方法の代表例は、ほぐしてそのまま食べたりマヨネーズをつけたりして食べる方法だ。マヨネーズには一味唐辛子を加えて、ピリ辛にするのもいいだろう。さっぱり食べたい人には、大根おろしとポン酢もおすすめだ。ほぐしたなまり節に、ケチャップやとろけるチーズをのせて食べるのも人気である。
何かと和えるパターン
なまり節をほぐしてツナのように、野菜サラダの具として使うのもいいだろう。そのほかには、きゅうりとわかめの酢の物にほぐしたなまり節を和えて食べるのも美味しいと評判だ。
なまり節のほぐし方は?
市販されているなまり節は、かつおを半身の状態で蒸したり茹でたりしているため、身の中央にある中骨や腹骨は残っている場合がある。そのため、ほぐす前に中骨と腹骨を手で取っておこう。どれも大きな骨なので、手で触ればすぐにわかり、取り除くのも簡単だ。骨を取り終わったら、好きな大きさに手でほぐしていくだけである。
3. なまり節の食べ方その2:アレンジ

なまり節はそのまま食べるとあっさりとしていて、いわばツナ缶の味付け前のようなもの。ここでは、なまり節を調理して食べる方法を紹介しよう。
なまり節とたらこのパスタ
なまり節をほぐし大葉を千切りにして、包丁でたらこの皮を取り除いておこう。みじん切りにしたにんにくとバター、マヨネーズ、たらこを混ぜ合わせてソースを作る。パスタが茹であがったら水切りして先ほどのソースと和えておく。千切りにした大葉も加えて皿に盛れば完成だ。
なまり節とふきの甘辛煮
出汁、砂糖、しょうゆ、みりん、塩、薄切りにしたしょうがを入れた鍋に、ほぐしたなまり節を入れて中火にかける。煮汁が半分くらいになったら、下処理をしたふきを加えてさらに煮よう。煮汁がほとんどなくなったら、甘辛煮の完成だ。
なまり節と焼き豆腐の煮物
鍋に水、酒、しょうゆ、みりんを入れ火にかける。煮立ったら食べやすい大きさに切ったなまり節を入れよう。煮汁が半分くらいになったら、焼き豆腐とねぎを加えて5分ほど煮て完成だ。
4. 自家製なまり節の作り方

最後に、自宅でなまり節を作る方法や美味しくするコツを紹介する。
自家製なまり節の作り方
鍋に水、酒、塩、薄切りの皮つきしょうがを入れて、火にかけよう。沸騰したらかつおを入れ、茹でる。茹でたらざるにあげ、1時間ほど冷ませばなまり節の完成だ。茹でずに蒸す方法も有効で、ふっくらとした身を味わえるだろう。
美味しくするコツは?
なまり節を美味しくするコツは、かつおを捌くときに血合いや汚れをキレイに取り除くことだ。そうすることで、かつおの臭みを取り除けるだろう。新鮮なかつおであれば、血合いが付いたままだとたくさんの栄養が摂れるともいわれているので、魚の状態や好みに応じて調整するとよい。またかつおを茹でる前に、塩をふり30分ほど置いておくと余分な水分が出て、魚特有の臭みも取れるだろう。
結論
あっさりとした味わいのなまり節は、基本的にはどんな料理とも相性がいいといわれる。和食はもちろん、イタリアンなどの洋食にもおすすめだ。かつおを1匹買ってきて捌いて作るのもよし、切り分けられた柵を使って作るのもいいだろう。なまり節は作ったあとは冷蔵庫で3日から1週間ほど日持ちするため、常備菜として作っておくといろいろな料理にアレンジできて便利である。自分なりのアレンジを考えるのも楽しいだろう。
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