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実は同じ?ツナとシーチキンには明確な違いがあるってホント?

実は同じ?ツナとシーチキンには明確な違いがあるってホント?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

鉛筆アイコン 2021年4月13日

さまざまな料理に使える缶詰のツナやシーチキン。常備している家庭も多いのではないだろうか?普段あまり意識したことがないかもしれないが、実は、ツナとシーチキンは同じといえば同じなのだが、明確な違いがある。ツナとシーチキンの違いについてこれから詳しくお伝えしよう。

  

1. ツナ缶について

ツナ缶とは、まぐろやかつおなどの魚を原料として作られている缶詰のことだ。そもそもツナは、英語の「tuna」に由来する言葉で、「tuna」は、学術上の分類で、「スズキ目サバ科マグロ属」に属する魚の総称。
ツナ缶は、このtunaに該当するビンナガマグロ、キハダマグロ、メバチマグロ、カツオなどの魚を原料として作られている。そのため、ひとことでツナ缶といってもその種類は豊富で、同じツナ缶はツナ缶でも、厳密には原料によって違いが生じるといえるだろう。以下、ツナ缶の原料となる魚の特徴を見ていこう。

ビンナガマグロ

胸びれが長いのが特徴。ビンナガマグロは、身が白くて淡白な味わい。ツナ缶の原料の中では最高レベル。

キハダマグロ

身体が黄色味を帯びているので黄肌まぐろと呼ばれている。身がやわらかく、刺身としてもよく利用されている。

メバチマグロ

目が大きくずんぐりした体型が特徴。

カツオ

赤身でやわらかく美味。刺身、たたき、鰹節、なまり節など幅広く利用されている。

2. ツナとシーチキンの違いについて

シーチキンも、tunaに該当するまぐろやかつおなどを原料に作られている缶詰、すなわちツナ缶である。ツナ缶はツナ缶であるが、シーチキンは、はごろもフーズ株式会社が製造販売しているツナ缶の商品名になる。また、シーチキンは、登録商標なので、はごろもフーズでないメーカーが製造販売しているツナ缶は、シーチキンとは名乗れない。
しかし、はごろもフーズのシーチキンは、ツナ缶市場において圧倒的多数のシェアを誇るため、シーチキンは、ツナ缶の代名詞的役割を果たし、はごろもフーズ以外のメーカーのツナ缶をシーチキンと呼んでいる人は決して少なくないようだ。
ちなみに、シーチキンは、原料として使用していたビンナガマグロの身が、鶏肉のように白くて柔らかく、また、味も鶏のささ身に似ていたことから、「海のにわとり」を意味する「シーチキン」と命名されたようだ。
当時は、「まぐろ油漬け缶詰」などと、中身や素材が明確にわかる命名方法が常識だったので、シーチキンは、とても斬新なネーミングだったようだ。

3. シーチキンとツナのような関係はほかにもいろいろある

さて、ツナとシーチキンのように、特定のメーカーの商品名が、同じジャンルの商品の代名詞的な役割を果たしている例は、ほかにも多数ある。シーチキンとツナと同じような関係にある例をいくつか紹介しよう。

宅急便と宅配便

宅急便はヤマト運輸の宅配サービスのブランド名。

ウォシュレットと温水洗浄便座

ウォシュレットは、TOTOの温水洗浄便座の製品名。

サランラップと食品用ラップフィルム

サランラップは旭化成の商品名。

デジカメとコンパクトデジタルカメラ

デジカメは、デジタルカメラの略称だと認識している人が多いようだが、じつは三洋電機の登録商標。同業他社はデジカメと表記することはできない。

結論

ツナとシーチキンの違いについては、おわかりいただけただろうか?このほかにも特定のメーカーの商品名が、一般名称のように使われているケースは、探せばいろいろと見つかることだろう。見つけるのも楽しいし、見つかったら、豆知識としてどんどんストックしておくとよさそうだ。
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  • 公開日:

    2021年4月 3日

  • 更新日:

    2021年4月13日

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