1. パン・ド・ミの意味や由来

パン・ド・ミという名称のパンには、食パンのような山型・角型のものもあれば、円型のものもある。そもそも、パン・ド・ミとはどのような意味なのだろうか。
■パン・ド・ミは中身の多いパン
Pain de mie(パン・ド・ミ)のmie(ミ)は、フランス語で「中身」を示す言葉である。つまり、パン・ド・ミを直訳すると「中身のパン」ということになる。パンの中身のことを「クラム」と呼ぶが、ミミ(皮)よりもクラムを楽しむためのパンが、パン・ド・ミということだ。パリッとした皮が魅力のバゲットなどとは対照的なパンである。
■中身がしっかりあれば形や生地に決まりはない
パン・ド・ミと名乗るための条件は、中身(クラム)を美味しく食べられるパンであるということ。それ以外はとくに決まりがないため、さまざまな形のものがあるのだ。また、しっとりとした生地で作ったものをパン・ド・ミとして販売するベーカリーもあれば、フランスパンのような生地のパンをパン・ド・ミとして販売しているベーカリーもある。このように、パン・ド・ミの定義は「中身を楽しむパン」ということしかなく、実際に製造販売されているものに関しては特徴が定まっていないのだ。さまざまなベーカリーに足を運んで、それぞれの店のパン・ド・ミを食べ比べてみるのも面白いかもしれない。
2. 気になるパン・ド・ミのカロリー

小麦粉と塩、水で作るフランスパンタイプもあれば、油脂や乳製品を使用したものもあるため、パン・ド・ミのカロリーは商品によって異なる。目安としては、油脂(脂質)が含まれているものほど高カロリーとなることをおさえておこう。
■一般的なパン・ド・ミのカロリーは100gあたり250kcalほど
市販されているパン・ド・ミのカロリーを例に挙げると、100gあたり250kcal程度が一般的なようだ。
- パン・ド・ミ(山崎製パン)243kcal
- パン・ド・ミ(トップバリュ)239kcal
食パンタイプのパン・ド・ミは、1斤あたり350~450gで、850~1100kcalとなる。6枚切の1枚あたりは約67gのため、170kcalほどだ。1食あたり1~2枚程度なら高カロリーではないが、糖質はしっかり含まれるため食べすぎには気を付けたほうがよいだろう。また、商品によっては100gあたり250kcalを超えるものもあるため、気になる場合は原材料やカロリーをチェックしながら選ぶことをおすすめする。
3. パン・ド・ミの美味しい食べ方

パン・ド・ミはシンプルなパンなので、食パンの食べ方を参考にすれば間違いないだろう。食事用のテーブルブレッドとしてもふさわしいし、ジャムを塗ったりフレンチトーストにしたりしても美味しい。しかしパン・ド・ミの魅力を最大限に引き出すなら、トーストが最もおすすめだ。
■高温でサッと焼く
パン・ド・ミをトーストにすることで、断面はカリッと、内側はふわっとした食感を楽しむことができる。油脂が使われていないパン・ド・ミは断面に焼き色がつかないため、うっかり焼き過ぎないように気を付けよう。さっと炙る程度でちょうどよい。焼き立てにバターを塗って食べれば極上の味わいを楽しめる。
結論
結局のところ、見ためだけではパン・ド・ミと判断することは難しく、店によってまったく異なることも珍しくない。はっきりとわかっているのは、皮を楽しむバゲットとは対照的に、パン・ド・ミは中身(クラム)を楽しむパンということだけだ。中身が美味しいパンを望む人は、さまざまなパン・ド・ミを試してみるのもいいかもしれない。
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