1. 杏仁豆腐の赤い実の正体はクコの実
中華料理でおなじみの杏仁豆腐の上で何気なくのっている赤い実の正体はクコの実だ。別名ゴジベリーである。このクコの実は、中国では古くから薬食の食材として使われていた。有名な歴史上の人物でもある楊貴妃も愛用していたといわれ、最近ではスーパーフードとしても注目されている食材なのだ。
クコの実は何からできている?
クコの実は、中国が原産の落葉低木であるクコの木から秋に収穫される赤い実のことだ。その赤い実を乾燥させたもので、杏仁豆腐などに使う際は、水で戻して使われることが多い。また、ドライフルーツとしても食べることができるので、そのまま使うことも可能だ。
クコの実の効果とは?
杏仁豆腐の上で飾りのようにのっているクコの実は、実はさまざまな効果をもっているスーパーフードなのだ。クコの実がスーパーフードと呼ばれる理由には、含まれている栄養素に秘密がある。養命酒製造株式会社(※1)によると、クコの実にはビタミンB1 、ビタミンB2、ビタミンCさらにアミノ酸やポリフェノールなどさまざまな栄養が含まれているという。
2. 杏仁豆腐に赤い実を添える意味
杏仁豆腐に赤い実であるクコの実を添えるのは、単なる飾りだけではなく意味がある。確かに、白い杏仁豆腐に赤い実であるクコの実が添えられることで、彩りがよくなる効果もあるだろう。しかしそれだけではない。クコの実に含まれている効能に意味があるのだ。
クコの実の意味
クコの実はスーパーフードと呼ばれるほど、さまざまな効果効能をもっている。その中でも養命酒製造株式会社(※1)によると、クコの実に含まれているベタインという成分には、血圧を下げる作用や肝硬変や高血圧などの生活習慣病の予防に効果があるのだ。もともと杏仁豆腐は食後に食べるデザートでもあるので、食後の血圧の上昇などを防ぐ効果が期待できるという。つまり、杏仁豆腐に添えられている赤い実であるクコの実には、食後の薬効を期待しているという理由も含まれているのだ。
3. 杏仁豆腐の赤い実は食べ過ぎNG
杏仁豆腐の赤い実=クコの実の効果や効能を知ると大量に食べたくなるだろう。しかし、クコの実は食べ過ぎ注意の食材でもあるのだ。いくつか注意点をまとめよう。
- 身体を冷やす作用による下痢や腹痛のおそれ
- 血圧を下げ過ぎてしまうことによる低血圧
- 薬効があるとされるクコの実と、ほかの薬との多用・併用での体調異変
- 妊娠中の人にとっては強い働きをもたらす可能性がある
だが、これはあくまでも食べ過ぎによる注意だ。以下に記す1日の摂取量を守れば心配することはない。
1日の摂取量の目安とは
赤い実であるクコの実の1日の摂取量の目安は20gだといわれている。これは、水に戻したクコの実の重さでだいたい数にすると10粒ほどだ。つまり杏仁豆腐にのっているクコの実の量なら何の問題もない。ただ、クコの実の効能を期待して、大量に摂取するのは控えたほうがいいだろう。1日の摂取量を守ることで、美味しくクコの実の効果を期待することができるのだ。
結論
杏仁豆腐の上に飾られている赤い実の正体はクコの実だ。ただの飾りではなく、クコの実はスーパーフードとも呼ばれるほどさまざまな健康効果が期待できる食材でもある。そんなクコの実は食べ過ぎてしまうと健康に被害を及ぼすことがあるので、1日の摂取量を守って正しく摂取しよう。また、食後にクコの実がのった杏仁豆腐を食べることで、血圧の上昇などを防いでくれるので、食後のデザートとして注文してみるのもおすすめだ。
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