1. 鶏皮は茹でると油が抜けてカロリー減!

鶏皮を茹でるメリットやカロリー、また栄養面でデメリットはあるかなどを紹介していこう。
鶏皮を茹でるメリットとは
そもそも鶏皮にはどのくらいのカロリーがあるのだろうか。実際に鶏肉の皮ありと皮なしの場合で比較してみると、皮ありの鶏もも肉は、100gで1,383kcalなのに対し、皮なしの鶏もも肉は、100gで253kcalとなっており、高カロリーなのがわかる(※1)。しかし、鶏皮には栄養素としてコラーゲンなどの肉基質タンパクが豊富に含まれているので、カロリーを気にして食べないというのはもったいない(※2)。ヘルシーに鶏皮を食べたい場合は、しっかりと茹でるのがおすすめだ。鶏皮は茹でることで油が抜け、カロリーを減らすことが可能だからだ。
鶏皮を茹でると栄養面のデメリットはあるか?
じつは、鶏皮は茹でることにより脂質も落ちる。そのため、カロリーが減る一方で鶏皮に含まれている水溶性の栄養素が出てしまうというデメリットもあるのだ。また、鶏皮は茹でると鍋には多くの油が浮いてくるが、その茹で汁には鶏皮の旨みも凝縮されている。そこで、浮いてきた油のみをある程度のぞいて鶏油にし、残りはスープにするなどして有効活用するといいだろう。
2. 鶏皮を茹でるだけの簡単おつまみ

鶏皮を茹でるだけで焼いたりせず、切ったり和えたりして簡単にできるおつまみの作り方を紹介しよう。
鶏皮ポン酢
材料は、鶏皮と茹でるお湯のほかに、酒・玉ねぎ・万能ねぎ・ゆず胡椒・豆板醤・ポン酢を用意しよう。まず、鶏皮を食べやすい大きさにカットし、玉ねぎはみじん切り、ねぎは小口切りにする。沸かしたお湯に酒を入れ、カットした鶏皮を2分程度茹でよう。酒を入れることで、鶏皮の独特な臭みも取れるので覚えておくといいだろう。茹でた鶏皮は、冷水にとってよく洗い、水気を切ったら皿に盛りつける。最後に、好みでゆず胡椒や豆板醤などのトッピングをプラスしポン酢をかければ完成だ。ポン酢でさっぱり味わえるので、あともう一品ほしいときにも最適だろう。
鶏皮ときゅうりの和え物
材料は、鶏皮と茹でるお湯に加え、きゅうり・すりおろし生姜・めんつゆ(2倍濃縮)・酢を用意する。まず鍋にお湯を沸かし、鶏皮を入れたら3分程度火が通るまで茹でよう。その後、お湯を切り、流水で粗熱を取りながら細切りにする。きゅうりは、両端を切り落としたら、千切りにしていこう。きゅうりがない場合は、茹でたもやしを代用にしても美味しいのでおすすめだ。ボウルに残りの材料と、鶏皮・きゅうりを入れて和えたら、味がなじむまで、5分程度置く。最後は、器に盛りつけたら完成だ。鶏皮のぷりぷり食感と、きゅうりのシャキシャキ食感は相性バツグンなのでぜひ試してほしい。
3. 鶏皮をカリカリに焼く前に茹でるのもおすすめ

鶏皮をカリカリに焼きたい場合も、先に鶏皮を茹でることをおすすめする。ここでは、鶏皮を焼く前に茹でるメリットや、鶏皮を茹でてからカリカリに焼く方法を紹介しよう。
鶏皮を焼く前に茹でるメリットとは?
鶏皮は、先に茹でることで鶏皮の臭みや余分な油も取れて旨みが増すというメリットがある。そのほかにも、鶏皮を茹でるお湯を鶏がらスープにすれば、同時に下味を付けることもできるので覚えておくといいだろう。また、鶏皮を茹でる時間がないという場合は、鶏皮をカットしたあとに、ザルにあげてお湯を回しかけるという方法でも可能だ。
鶏皮を茹でてからカリカリに焼く方法
鶏皮を茹でたあとは、油をひかなくてもよいフライパンを使用して、鶏皮を弱火~中火でじっくりと焼いていこう。ここで、鶏油が出てくるので取り出しておくといいだろう。鶏油は、炒め物やチャーハンの隠し味として使用すると便利だ。鶏油を取り除いた状態で、焼いていくと鶏皮がカリカリに仕上がる。ポイントは、じっくりと時間をかけて焼くことだ。カリカリに焼いた鶏皮は、ガーリックパウダーなどで味付けすれば酒のあてにも最適な一品に仕上がるだろう。
結論
鶏皮は茹でることでカロリーを減らすこともできるうえに、茹で汁や鶏油は捨てることなく活用できる。また、カリカリに焼く場合にも鶏皮を茹でる方法がおすすめだ。鶏皮を茹でる調理方法は、少ない材料で簡単にできるのでぜひ自宅で作ってみてはいかがだろう。
(参考文献)
※1 食品成分データベース 文部科学省
https://fooddb.mext.go.jp/result/result_top.pl?USER_ID=14171
※2 「健康食品」の安全性・有効性情報 国立健康・栄養研究所
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail23.html
※1 食品成分データベース 文部科学省
https://fooddb.mext.go.jp/result/result_top.pl?USER_ID=14171
※2 「健康食品」の安全性・有効性情報 国立健康・栄養研究所
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail23.html