1. スパイシーで旨味たっぷり:パストラミビーフとは?

パストラミビーフという名前を聞いたことがあっても、食べたことがない人も多いだろう。ここでは、パストラミビーフの特徴や食べるときの注意点について紹介する。
パストラミってどういう意味?
パストラミビーフはパストラミとビーフの2つの言葉に分解できる。パストラミとは、黒こしょうやハーブなどの香辛料をかたまり肉にまぶして味付けし、燻製した肉料理を指す。有名なのは牛肉を使ったパストラミビーフだが、実は豚肉や鴨肉などほかの種類の肉でも作ることができる。香辛料を使っているためスパイシーな味わいを楽しめる。また、燻製により肉の旨みがギュッと詰まっているのも特徴だ。
パストラミビーフは市販されている
パストラミビーフはスーパーなどで売られているため購入しやすい。メーカーによって使っている香辛料が異なるため、食べ比べてお気に入りのパストラミビーフを見つけるのも面白い。いろいろなパストラミビーフが売られているが、コストコのパストラミビーフはとくに人気が高い。コストコによく行くという人はチェックしてみよう。
妊婦には要注意の食材!
スパイシーな味付けでやみつきになるパストラミビーフだが、妊娠中は食べるのを控えよう。なぜなら、加熱不十分の肉類にはとトキソプラズマという寄生虫(※1)がついている可能性が高いからだ。パストラミビーフは燻製しているため、火が完全に通っていると思いがちだが、加熱温度が低いとトキソプラズマが完全に死滅しない。トキソプラズマは胎児に感染することもあるため、妊娠中だけは我慢しよう。
2. 自家製を味わうパストラミビーフの作り方

パストラミビーフは家で作ることもできる。しかし、家で燻製するとなると専用の器具を用意しなければならず、気軽に作るのは難しい。ここでは、燻製しないパストラミビーフの作り方を紹介する。香辛料をブレンドしてオリジナルパストラミビーフを楽しもう。
燻製の代わりに茹でる?
パストラミビーフを家で作る場合は茹でるのがおすすめだ。とはいっても、かたまり肉をそのまま茹でると香辛料が落ちてしまい、せっかくのパストラミビーフの風味が損なわれてしまう。ポイントとなるのが、肉をラップとアルミホイルで巻くことだ。二重に巻くことで、肉が湯に直接触れるのを避けられる。また、密閉することで熱の伝わり方がゆっくりとなり、燻製に近い状態になる。
味の付け方
パストラミビーフの味付けには醤油や赤ワイン、砂糖などの調味料も使う。香辛料については好みだが、にんにくと黒こしょう、タイム、ローリエオールスパイスを使うことが多い。醤油や赤ワインなどの液体調味料は混ぜ合わせ、一度煮立たせてから使う。肉を漬けるときは、冷ました状態で使おう。
パストラミビーフの作り方
かたまり肉はそのまま使うが、味がしみ込みやすくなるように竹串を刺して穴をいくつかあける。砂糖、塩の順にまぶしたら、それぞれしっかりとしみ込むようにすり込む。粉末状の香辛料も同様に肉にまぶしてすり込もう。肉を密閉できる袋に入れたら、液体調味料と残ったタイムやローリエなどの香辛料も一緒に入れ、空気を抜いて閉める。冷蔵庫で10日ほど寝かせたら、肉をラップとアルミホイルで包み熱湯で茹でる。15~20分茹でたら、そのままお湯が冷めるまで放置しよう。ラップとアルミホイルをはがせば完成だ。
3. パストラミビーフのおすすめの食べ方

パストラミビーフはそのままでも十分に美味しく、晩酌のつまみにもぴったりだ。だが、スパイスが効いたパストラミビーフは料理に使うのもおすすめだ。ここでは、パストラミビーフを使った料理を紹介する。
簡単!パストラミビーフのサンドイッチ
サンドイッチ用のパンにパストラミビーフを挟むだけで作れるため、忙しいときもおすすめだ。パストラミビーフだけでは彩りが寂しいなら、レタスなどの野菜も一緒に挟もう。パストラミビーフの味がしっかりとしているため、ほかの具材は味を付けなくてもよい。もの足りなく感じる場合は、パンにからしマヨネーズを塗るとアクセントとして楽しめる。
食べごたえバツグン!パストラミビーフ丼
パストラミビーフで簡単に食べごたえたっぷりのごはんを作りたいなら、パストラミビーフ丼がおすすめだ。作り方はごはんの上に、生野菜とパストラミビーフをのせるだけと非常に簡単だ。パストラミビーフのスパイスが効きすぎている場合は、温泉卵も一緒にトッピングし、絡めながら食べよう。卵との絡み具合で味に変化をつけることができる。生野菜はレタスや玉ねぎ、カイワレなど複数使うと彩りがキレイだ。
パストラミビーフとブロッコリーの炒め物
パストラミビーフはおかずにすることもできる。パストラミビーフを使えば味付けをほとんどしなくてよいため、料理が苦手な人にもおすすめだ。たとえば、ブロッコリーとの炒め物の調味料はバターとニンニク、塩、こしょうだけでよい。バターでニンニクを炒め香りを出したら、ブロッコリーとパストラミビーフを炒め合わせる。最後に塩とこしょうで味を調えれば完成だ。
結論
香辛料をたっぷりと使っているパストラミビーフはスパイシーかつ肉の旨みもギュッと詰まった食材だ。家で作るのは大変だが、スーパーでも売られているため気軽に手に入れられる。家で作る場合は、かたまり肉をラップとアルミホイルで密閉し茹でるのがおすすめだ。パストラミビーフを使えば面倒な味付けが不要となり、料理が簡単になる。サンドイッチや丼、炒め物など幅広く活躍するだろう。
(参考文献)
(※1)国立感染症研究所「トキソプラズマ症とは」
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/3009-toxoplasma-intro.html
(※1)国立感染症研究所「トキソプラズマ症とは」
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/3009-toxoplasma-intro.html
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