1. トマトの冷凍保存の3つのメリットとは

冷凍保存にはさまざまなメリットがあるが、トマトの場合は3つのメリットが得られる。ここでは、3つのメリットについて詳しく説明する。
メリット1.鮮度と栄養が保てる
冷凍保存でもっとも大きいメリットは鮮度を保てることだろう。トマトは比較的日持ちしやすい野菜だが、冷蔵庫に入れっ放しにしておくと柔らかくなってしまう。しかし、冷凍しておけば見た目や食感が変わらないため、解凍後は鮮度の高いトマトをそのまま楽しめる。また、トマトなど野菜の多くは収穫後、または完熟後から栄養価が落ちていく。しかし、鮮度のよいときに冷凍すれば栄養価が落ちるのを防ぐことができる。
メリット2.旨味が出やすくなる
トマトの旨味は細胞内にあるため、旨味を出すためには細胞を壊さなければならない。細胞の壊し方は切ったり加熱したりといろいろな方法があるが、冷凍でも壊すことができる。トマトを冷凍すると、トマトに含まれる水分も当然ながら凍る。すると水分が膨張し、結果として細胞を壊す形になる。そのため、冷凍トマトを料理すると旨味の強いトマト料理が作れる。
メリット3.調理の時短になる
カットしたトマトを冷凍しておけば、すぐに料理に使えるため時短になる。また、皮がむきやすくなるというメリットもある。トマトの皮むきは湯にくぐらせたり、直火に当てたりしてからでないとできないが、冷凍トマトなら水につけるだけで皮がむける。トマトの皮むきが苦手な人はぜひ試してみよう。
2. トマトの冷凍方法と解凍方法

トマトの冷凍保存には大きく3つのメリットがあるが、上手に冷凍または解凍ができなければ意味がない。ここでは、トマトの冷凍方法と解凍方法を確認していく。
トマトをまるごと冷凍したい!
トマトを1個丸々冷凍したい場合のポイントはよく洗うこと、ヘタ部分を取り除くことの2つだ。ヘタ部分は雑菌がつきやすい部分で、ヘタをつけたまま冷凍すると雑菌が繁殖するおそれがある。必ず冷凍前に取り除こう。ちなみに、ヘタを取ってから水洗いすると栄養素が流出してしまうため、水洗いしてからヘタを取るようにしよう。密閉できる袋に入れ、空気を抜いてから冷凍庫に入れる。
まるごと冷凍したトマトはどうやって使う?
大きいトマトをそのまま料理に使うには解凍が必要だ。しかし、解凍時に旨味や栄養素も一緒に流れてしまうのでおすすめしない。まるごと冷凍したトマトはそのまますりおろしてドレッシングやソースの材料にするのがおすすめだ。また、ミキサーに入れてスムージーにする方法もある。
トマトを切ってから冷凍したい!
トマトを適当な大きさに切ってから冷凍すれば、少しずつ使うことができる。また、使いやすい大きさに切っておけばそのまま調理に使うこともできる。切ったトマトは密閉できる袋に入れ、平らにしてから冷凍庫に入れる。平らにしておけば料理のときに必要な量だけ取り出しやすくなる。
切ったトマトはどうやって使う?
切ったトマトは炒め物や煮込み料理などさまざまな料理に使える。解凍して使う必要はなく、そのままフライパンや鍋に入れて使おう。
3. 冷凍トマトを使ったおすすめ料理

冷凍したトマトはさまざまなトマト料理に使える。ここでは、おすすめ料理をいくつか紹介する。
冷凍ならではの食べ方
冷凍したまるごとトマトをすりおろせば、トマトのシャーベットが作れる。冷凍したことで旨味が強くなっているので、トマト本来の味わいを最大限に楽しむことができる。粗めにおろすか、細かくおろすかで食感が変わるため、好みの食感を探すのも面白い。
冷製料理におすすめ
冷凍トマトを加熱せずに使えば、簡単に冷製料理が作れる。たとえば、冷凍トマトとオレンジジュースを一緒にミキサーに入れて回せば、簡単にトマトの冷製スープが作れる。また、すりおろした冷凍トマトをそうめんのつゆに入れれば、トマト風味のそうめんつゆができる。作った料理を冷やす必要がないため、手間をかけずに作れる。
煮込み料理も簡単に!
トマト料理といえば、ミネストローネなどの煮込み料理が定番だ。冷凍トマトは細胞がすでに壊れているため煮崩れしやすい。そのため、煮込み料理にはぴったりだ。また、トマトの味わいを引き出すためにはしっかりと煮込む必要があるが、冷凍トマトは旨味が出やすくなっているため、長時間煮込まなくても美味しいトマト料理を作ることができる。トマトをメインにした煮込み料理はもちろん、カレーなどにひと味加えたいときに使うのもおすすめだ。
結論
トマトは冷凍すると日持ちしやすくなるだけでなく、旨味が出やすくなったり、皮むきが楽になったりとさまざまなメリットがある。水洗いし、ヘタを取り除くだけで冷凍できるため、忙しいときでも手間なく作れるのも嬉しい。まるごとトマトはすりおろしてソースやドレッシングに、切ったトマトはそのまま料理に使えるので両方備蓄しておくと料理の幅が広がる。上手に冷凍トマトを活用しよう。
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