1. 発酵トマトの作り方と注意点

発酵トマトは、トマトに塩を加えて数日寝かせることで発酵させたものだ。作り方はいたってシンプルだが、それゆえにおさえておきたいポイントと注意点があるので、チェックしてみよう。
発酵トマトの作り方
湯むきしたトマトを用意して、トマトを角切りにする。あとは、清潔な容器の中に入れて塩を加えてスプーンでよく混ぜる。常温で2~3日ほど置いておこう。完成した発酵トマトは冷蔵庫で保存しよう。
作り方のポイントと注意点
常温に置いておくので、季節や室内の温度によって発酵にかかる時間は異なる。発酵が進むとトマトから気泡が出てくる。気泡がなくなってくると完成の合図だ。発酵トマトを作る際は、使う道具も清潔に保っておくことが大切になる。保存容器やかき混ぜるスプーンはしっかり熱湯消毒をしておこう。清潔なものを使わないとカビや雑菌が発生してしまうことがある。賞味期限は1週間ほどを目安にするといいだろう。また、異臭がした場合は使用をやめておこう。
2. 発酵トマトはヨーグルトメーカーやトマト缶でもOK?

発酵トマトはヨーグルトメーカーやトマト缶を使っても作れるのだろうか。いろいろな発酵トマトの作り方を検証してみよう。
ヨーグルトメーカーで作りたい場合
さまざまな発酵食品を作るのに便利だといわれているのが、ヨーグルトメーカーだ。発酵トマトの場合は、ヨーグルトメーカーを使って作る場合は米麹も合わせた、トマト塩麴にする必要がある。発酵トマトの場合はトマトと塩のみで作るが、ヨーグルトメーカーの場合は米麹をプラスすると、短時間で完成させることができる。また、ヨーグルトメーカーを使ってトマト塩麴を作る場合は、トマト缶を使うことも可能だ。
トルコのサルチャ
発酵トマトとよく似た食べ物がトルコにある。それはサルチャといい、刻んだトマトを天日干しにして発酵させる方法だ。作り方は、ざく切りにしたトマトをボウルに入れて、塩と粉唐辛子をまぶして半日ほど日光に当てる。その後は、ミキサーにかけてさらに半~1日天日干しにして水分を飛ばすのだ。仕上げに水分がなくなるまで、鍋で煮詰めたら完成だ。
3. 発酵トマトのおすすめの使い方

発酵トマトはパスタやスープ、鍋などさまざまな料理に使うことができる。おすすめの発酵トマトの使い方を見てみよう。
発酵トマトのラタトゥイユ
発酵トマトにさまざまな野菜を合わせラタトゥイユにするのもおすすめだ。角切りにした玉ねぎやピーマン、ズッキーニなどを用意し、フライパンにオリーブオイルとにんにくを熱して炒める。そこに発酵トマトを加えてふたをして煮込んだら完成だ。発酵トマトの旨みが野菜にしみわたって、健康的で身体に優しい一品が完成する。
4. 番外編:発酵トマトケチャップの作り方

手作りのトマトケチャップは市販のものとはひと味違う美味しさがある。そんなトマトケチャップを発酵トマトで作ってみよう。
材料
発酵トマトケチャップは、麹を加えることで発酵させて作る。材料は、トマト、玉ねぎ、にんにく、麹、塩を用意しよう。
作り方
湯むきしたトマトを用意して、ミキサーで玉ねぎとにんにくとともに粉砕してから鍋にかけて煮詰める。あとは、煮沸消毒した容器に入れて麹を加えて発酵させるのだ。好みでローリエやブラックペッパー、シナモンなどのスパイスを加えるのもいいだろう。また、手軽に作りたい場合はトマトペーストでも作ることもできる。
結論
発酵トマトはトマトの新しい味わい方として注目だ。作った発酵トマトはさまざまな料理に加えることで、万能調味料としても大活躍してくれるだろう。発酵トマトを作る際は、発酵時間を季節によって調整したり、清潔な道具を使ったりすることで失敗なく作ることができる。
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