1. 行者にんにくの醤油漬けとは?

行者にんにくの醤油漬けの作り方を知る前に、まずは行者にんにくとはどんな食材なのか、また醤油漬けとはどんな料理かを解説する。
行者にんにくとは?
にんにくという名前がついていることから分かる通り、にんにくのような香りが特徴的な食材だ。しかし、普段食べられているにんにくとは姿がまったく異なる。行者にんにくは葉物野菜のような姿をしている。行者にんにくはスーパーでなかなか見かけることはないが、その理由は産地にある。行者にんにくは北海道など寒い地域の山奥に自生している山菜で、人工栽培されている野菜と比べると収穫量が少ない。ちなみに、山奥に自生していた行者にんにくを修行僧(行者)が食べていたことから、この名がついたとされる。
定番の食べ方は醤油漬け
行者にんにくの食べ方として古くから親しまれているのが醤油漬けだ。行者にんにくを醤油やみりん、出汁で作ったタレに漬け込むだけで作れる手軽さが嬉しい。甘辛く味付けするため、ごはんとも相性バツグンで常備菜として作っておくと便利だ。行者にんにくの醤油漬けは通販で購入することもできるため、気になる人は購入してみよう。
韓国版醤油漬け!ミョンイナムル
韓国でも行者にんにくを収穫できる。韓国で行者にんにくを使った料理といえば、ミョンイナムルが有名だ。日本で食べられる醤油漬けと非常に似ているが、酢が入っているのが特徴だ。酢が入ることで甘酸っぱくなり、日本の醤油漬けとはまた違った美味しさを堪能できる。
2. 行者にんにくの醤油漬け:作り方

行者にんにくを運よく手に入れることができたら、醤油漬けを作ってみよう。ここでは行者にんにくの醤油漬けの作り方を2種類紹介する。
作り方1.行者にんにくを生のまま使う
行者にんにくを水洗いしたら、根元の硬い部分(はかま)を取り除く。下処理ができたら、醤油漬けに使う容器の大きさに合わせて行者にんにくを切る。醤油やみりん、出汁を混ぜ合わせて作った醤油ダレを行者にんにくが浸かるまで入れる。ちなみに、醤油ダレにはごま油を入れても美味しい。そのまま冷蔵庫で寝かせれば完成だ。
作り方2.行者にんにくを茹でて使う
生の行者にんにくだとしっかりとした食感を楽しめるが、食べにくい場合がある。気になるようであれば行者にんにくを下茹でしてから使おう。行者にんにくは水洗いし、はかまを取り除いたら熱湯でサッと茹でる。水気を絞った行者にんにくを容器に合わせて適当な大きさに切る。行者にんにくが浸るくらいに醤油ダレを入れ、冷蔵庫で寝かせれば完成だ。
どのくらい寝かせるとよい?
最低でも一晩は寝かせるようにしよう。長く漬ければ漬けるほどしっかりと味がしみ込み、美味しい醤油漬けができあがる。行者にんにくの醤油漬けは半年以上日持ちすることもあるが、容器をしっかり煮沸消毒する必要がある。煮沸消毒していない場合は早めに食べきるようにしよう。
3. 行者にんにくの醤油漬け:おすすめアレンジ

行者にんにくの醤油漬けはごはんと相性バツグンなので、そのままごはんのおともとして食べられる。しかし、せっかくなら行者にんにくの醤油漬けを使った料理にも挑戦したい。ここでは、行者にんにくの醤油漬けを使ったおすすめ料理を紹介する。
追加の味付け不要!行者にんにくチャーハン
大人も子どもも大好きなチャーハンだが、意外にも味付けが難しい。そのため、家でチャーハンを作るときは市販の素を使う人も多いだろうが、行者にんにくの醤油漬けがあれば簡単に味付けできる。使う材料はごはんと油、卵、行者にんにくの醤油漬けの4つだ。味付けには醤油漬けの汁を使うため、それ以外の調味料も必要ない。行者にんにくの醤油漬けは最初に細かくカットしておく。フライパンに油を入れて熱したら、卵とごはんを入れて炒め合わせる。そこに行者にんにくの醤油漬けを加える。仕上げに醤油漬けの汁を加えて全体を炒め合わせたら完成だ。
香りがアクセント!行者にんにくのパスタ
行者にんにくの香りはパスタとも相性バツグンだ。醤油漬けにしてから使うことで、手軽に和風パスタを楽しめる。オリーブオイルでにんにくと唐辛子、行者にんにくを炒める。そこにブイヨンと白ワイン、醤油漬けの汁を加えればパスタソースの完成だ。茹でたスパゲッティをパスタソースをフライパンの中で混ぜ合わせ、皿に盛り付ければ完成だ。粉チーズをかけて食べても美味しい。
結論
マイナーな山菜である行者にんにくだが、強いにんにくの香りは食欲をそそられる。行者にんにくの定番の食べ方は醤油漬けで、シンプルながら根強い人気を誇る。行者にんにく自体があまり市場に出回らないが、購入できたときはぜひ醤油漬けにして食べよう。行者にんにくの醤油漬けはそのまま食べても美味しいが、チャーハンやパスタにアレンジするとまた違った美味しさを楽しめる。
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