目次
1. いくらの醤油漬けの作り方1.下準備

いくらの醤油漬けは、筋子の処理さえうまくいけば非常に簡単にできる料理である。まずは、下準備として筋子の選び方と用意するものをおさらいしよう。
いくらの醤油漬けを作るために必要なもの
いくらの醤油漬けを作るために必要な調味料は、醤油、みりん、酒、そして筋子を処理するための水と塩である。自宅のキッチンに常備してある調味料で事足りるのである。
調味液の作り方
まず味付けに使う調味液を作る。みりんと酒を鍋に入れてアルコール分を飛ばし、醤油を加えて数分加熱すればできあがる。この調味液は使うまでに冷ましておこう。
筋子の選び方
筋子とは卵巣に入ったままの鮭の卵であり、膜で包まれた状態になっている。この膜を取り除いたものをいくらという。いくらを筋子の状態で購入する機会はそうそうないかもしれない。筋子は塩漬けされていない生筋子を探す必要がある。また、9月頃に漁獲された鮭のいくらは柔らかめであるため、プチっとした弾力を愛する人は10月中旬以降の筋子を買うとよいだろう。また、筋子の膜に張りとツヤがあるものを選ぶと、ほぐしやすくなる。
2. いくらの醤油漬けの作り方2.筋子の洗い方・ほぐし方

扱い慣れない筋子は手に取るのもおっかなびっくりになるが、処理は慣れれば難しい作業ではない。いくつかのコツがあるので、要領よく筋子をほぐしていこう。
秘策はお湯の温度と塩!
筋子をほぐすときに使うお湯の温度は40℃が最適である。また、繰り返し洗うため2~3Lのお湯は用意しておいたほうがよい。これに小さじ山盛り1杯の塩を加えて筋子を入れると、簡単に筋子がほぐれていくらの粒が出てくるのである。
膜が取れきれるまで洗う
とはいえ、膜はそうそう簡単に除去できない。お湯を何度か入れ替えて、膜や血合いを取り除いていく。きれいになったいくらは、ザルにあげて数分は水きりをしたほうがよい。水分をきっちりときることで、味がしみ込みやすくなるためである。
3. いくらの醤油漬けの作り方3.漬け込み

筋子がきれいに処理できたら、あとは味付けである。ここからは難しくない作業である。その工程をみてみよう。
清潔な容器を使用して
水きりをしたいくらを清潔な容器に入れて、上から冷ました調味液を入れていく。味が付くまで最低でも半日は待つほうがよいだろう。1日ほど漬ければ、美味しく食べることができる。炊きたてのごはんにのせれば、最高のごちそうとなる。
4. いくらの醤油漬けの作り方のコツと保存期間

いくらの醤油漬けを作るうえでの難関は筋子の処理くらいだ。本記事で紹介したポイントをまとめておこう。また、作った醤油漬けはどのくらい保存できるのだろうか。
いくらの醤油漬け作りのポイント
- 筋子の処理には40℃のお湯と塩を使う
- 筋子は3~4回繰り返して洗う
- いくらの水気はしっかりときっておく
- 調味液はしっかりと冷ましておく
- 容器に入れたいくらが浸るくらいまで調味液を入れる
いくらの醤油漬けの保存期間
いくらの醤油漬けについては、早めの消費がなによりも望ましい。冷凍保存は可能であるが、風味が落ちるため避けるのが無難である。
5. こちらも絶品!いくらの塩麴漬けの作り方

いくらの醤油漬けは鉄板の人気を誇るが、趣を変えて塩麴に漬ける方法もある。こちらも非常に簡単なので挑戦してみてほしい。
いくらの塩麴漬け
いくらと塩麴の量は、同量あるいは塩麴の量を減らしても問題ない。基本的には一晩冷蔵庫で寝かせるのが基本であるが、醤油漬け同様にこちらも早めの消費を心がけよう。アボカドや香味と混ぜてごはんにのせれば絶品である。
結論
いくらの醤油漬けは、筋子を処理して自宅で作れば好みの味にできてごはんも進む。筋子の処理は一見面倒に見えるが、実は単純作業である。新鮮な筋子が手に入ったら、ぜひ自家製の醤油漬けや目先を変えて塩麴漬けを堪能してほしい。冷凍保存も可能だが、あっという間に食べきって保存の心配もいらないほど家族にも喜ばれるだろう。
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