1. 発酵茶の分類と種類

お茶にはさまざまな種類がある。また、お茶は発酵度合いによって種類が分かれている。そんな発酵茶を分類してみよう。
発酵茶
発酵茶の中でも有名なのが、紅茶だ。発酵茶とは、酵素の働きを利用して発酵をさせたお茶のことであり、とくに紅茶などの発酵茶は茶葉を摘んだあとに完全に発酵をさせたものだ。
半発酵茶
半発酵茶の中でも代表的なのがウーロン茶だ。半発酵茶は、その名の通り発酵茶よりも発酵度合いが低いお茶の種類で、茶葉を摘んだあとに酵素によって一定期間のみ発酵させたお茶の種類である。
後発酵茶
後発酵茶は、ほかの発酵茶が酵素によって発酵させるのと違い、乳酸菌などの微生物を使って発酵させたお茶だ。中国茶のプーアル茶や、日本だと高知県の碁石茶や徳島県の阿波茶などがある。この後発酵茶は、茶葉を摘んだあとに熱処理を行い、微生物を加えることによって発酵させるのだ。
2. いろいろな発酵茶の作り方

発酵茶の作り方は種類によってさまざまだ。そんな発酵茶の作り方を見てみよう。
発酵茶 紅茶の作り方
発酵茶である紅茶は、酸化酵素の働きを利用して、十分に発酵させることでさまざまな味や香りが楽しめるのが特徴だ。紅茶は茶葉が栽培される産地や気候によっても品質や香りが異なる。紅茶は、茶葉を酸化発酵させたあとに急速に乾燥させて作られる。
半発酵茶 ウーロン茶
半発酵茶であるウーロン茶は、発酵途中で発酵を止めることで完成するお茶だ。ちょうど緑茶と紅茶の中間に位置するお茶で、茶葉を発酵させ途中で釜炒りして発酵を止めることで完成する。ウーロン茶は独特な香りが特徴的だ。
後発酵茶 碁石茶
後発酵茶である高知県の碁石茶の作り方は、夏に摘んだ茶葉を蒸して発酵を止めてから、カビをつけて一次発酵を行う。その後に、桶に詰めて乳酸菌を使って二次発酵を行い、その後に天日干しをして完成させる。この碁石茶は、発酵させることで茶葉が黒くなり碁石に似ていることから、碁石茶と呼ばれるようになった。
3. おすすめの発酵茶3選

発酵茶はさまざまな種類がある。それぞれの発酵茶の特徴を知り、自分好みの発酵茶を探してみよう。おすすめの発酵茶を3選紹介するので参考にしてみよう。
徳島県 阿波茶
日本で作られている発酵茶の中で後発酵茶に属しているのが、徳島県で作られている阿波茶だ。阿波番茶や相生番茶とも呼ばれており、夏場に摘んだ茶葉を茹でて発酵を止めてから桶に詰めて乳酸菌になどより発酵させて作る。まろやかな甘みと口あたりで、さわやかで甘酸っぱい香りが特徴の発酵茶だ。
高知県 碁石茶
阿波茶と同じく日本で作られている発酵茶で、後発酵茶に属している。摘んだ茶葉を蒸してからゆっくりと発酵させていくので、その作り方はまるで漬物のようだ。発酵が終わった碁石茶は、天日干しによって完成する。味は、阿波番茶と比べると酸味と苦味があるのが特徴だ。
中国 プーアル茶
中国茶として有名なプーアル茶。発酵させることで、より独特な風味と香りが楽しめるのが特徴だ。プーアル茶は味が濃く苦手だという人もいるかと思うが、上質なプーアル茶はクセも少なくとても飲みやすい。さらに苦手な人は水出しにして飲むとまろやかで飲みやすくなるだろう。
結論
発酵茶は発酵度合いや発酵方法によって種類が分類されているが、さまざまな味わいが楽しめるのも特徴だ。時間をかけて作られているお茶なので、より深く味わい深いのも魅力だろう。普段飲んでいるお茶も種類によっては発酵茶に分類されているので、手軽に発酵茶を味わってみてもらいたい。
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