目次
1. ロケットサラダとは?

ロケットサラダは、耳なじみのない言葉かもしれない。日本ではルッコラとして流通していることが多い野菜だ。アブラナ科の1年草で、地中海沿岸が原産。イタリア料理でよく目にするのはこのためだ。かなり古くから栽培されていた野菜で、ハーブの一種に数えられることもある。ゴマのような風味とピリッと辛みのある味わいが特徴だ。
ロケットサラダとルッコラ
英語で「rocket 」、フランス語で「roquette」から日本ではロケットサラダとされ、明治時代頃に伝来したとされているが、当時はあまり受け入れられなかったようだ。戦後になって、イタリア料理がブームになり、イタリア語の「rucola 」の名前で広く知られることになった。
ロケットサラダの使い道
生食が基本で、サラダに使われることが多い。そのほか、ピザのトッピング、パスタ、カルパッチョなどにもよく使われている。
2. ロケットサラダのもつ栄養素

ロケットサラダは、濃い緑色が特徴の緑黄色野菜。カルシウム、β-カロテン、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、葉酸、食物繊維を多く含み、非常に栄養豊富だ。ちなみにピリッと辛いのは、大根や芥子などと同じアリルイソチオシアネートという成分によるものだ。
3. ロケットサラダの選び方と保存方法

ロケットサラダの選び方
緑の色が濃いほど、味わいも濃い傾向にあるロケットサラダ。茎が細いものは若いので、柔らかな食感で食べやすくおすすめ。しんなりしていたり、黄色に変色しているものは、鮮度が悪いので避けるといい。
ロケットサラダの保存方法
買ってきたら、そのまま野菜室に入れるのではなく、一度水に放つといい。シャキッとさせたら、しっかりと水を切って、湿らせたペーパータオルでくるみ、袋に入れて野菜室で立てて保存する。そもそも長期保存には向いていないので、早めに食べるのが正解だ。
4. ロケットサラダの育て方

種まき時期
ロケットサラダは、プランターでも比較的簡単に育てることができる。種まきは、春と秋の2回。秋のほうが害虫が少ないとされている。長方形の大きめのプランターなら、1cm程度の筋をつけて1cm間隔で筋蒔き、小さめの鉢の場合は2〜3cm間隔でばら蒔きすればOK。種が非常に小さいので、固まらないように注意すること。
発芽と害虫
土は、ホームセンターなどで売っている野菜用の土でOK。種まきをしたら、土を優しくかぶせ、ジョウロで水を与え、湿らせた新聞をかぶせて、発芽まで2〜3日待つ。この時、土が乾かないように注意すること。虫がつきやすいので、発芽したらネットを被せると安心だ。
間引き菜
本葉が1〜2枚出たタイミングで、元気なものを残して、間引く。この間引き菜はベビーリーフとして食べることができる。さらに本葉が4〜5枚になったタイミングで2回目の間引きを実施する。この時、色が薄かったり、元気がない場合は、追肥する。
5. ロケットサラダの収穫のタイミング

株ごと収穫
ロケットサラダは、収穫方法が2パターンある。株元からハサミでカットする場合は、背丈が15〜25cmになった頃が収穫のタイミングだ。
外葉の収穫
外葉は、食べたい大きさになったら摘み取ってOK。葉の付け根からカットするのが正解だが、新芽を傷つけてしまうとそれ以上大きくならないので、注意したい。
6. ロケットサラダのおすすめの食べ方

ロケットサラダのシンプルサラダ
その美味しさを楽しむのなら、シンプルなサラダにするのがおすすめ。茎が硬い部分は取り除くとより食べやすい。ドレッシングは、塩胡椒と美味しいオリーブオイルがあれば、十分。バルサミコ酢を加えるとグッと深みのある味わいに。生ハムやモッツァレラチーズ、トマトとの相性もいい。
ロケットサラダのシーザーサラダ
ロケットサラダを使用したシーザーサラダは、大人の味わい。ピリッと辛い風味が食欲をアップさせてくれるので、ステーキなどの前菜にもぴったりだ。アンチョビを効かせたマヨネーズドレッシングとも相性がいい。
ロケットサラダと白身魚のカルパッチョ
ロケットサラダは、カルパッチョにもぴったり。とくに白身魚やサーモンとの相性がいい。薄切りにした魚を並べた皿に、オリーブオイルと塩胡椒、レモン汁で和えたロケットサラダをたっぷりとのせ、さらに上からオリーブオイルをまわしかけ、ハーブを散らせば完成だ。
結論
ロケットサラダは、ルッコラの名前で親しまれている地中海生まれの野菜。ビタミン類が豊富に含まれており、ゴマのような濃厚さとピリッと辛みのある味わいが、料理にアクセントを加えてくれる。日持ちがしない野菜なので、早めに食べきるのがポイント。プランター栽培に挑戦してみるのもいいかもしれない。
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