1. レタスが赤く変色する理由とは?

95%が水分で、サラダとして生食できるレタス。冷蔵庫で保存したレタスを取り出すと、切り口に赤い筋や赤い斑点ができていたという経験をした人もいるのでは?ではなぜレタスが赤い色になってしまうのだろう。また赤くなったレタスを食べても大丈夫なのだろうか。
レタスが赤く変色する理由
みずみずしい緑色の葉が特徴のレタスだが、切り口が赤く変色するのはなぜなのか。それは酸化酵素の働きが影響しているからだ。たとえば人の身体にすりキズができて時間が経つとかさぶたになるように、レタスも切り口を外敵から守ろうとして赤くなっているのだ。りんごやなすも切ってそのままにしておくと変色するように、レタスも空気中の酸素によりポリフェノールの褐色色素が反応して赤くなるというわけだ。これは酵素の自然な反応であり、決して劣化しているわけではない。
ちなみにひと言でレタスといっても、玉レタス・ロメインレタス・リーフレタス・ステム(茎)レタスのようにいろいろな種類があり、品種ごとに食感や含まれる栄養素が異なる。選び方のポイントは葉の色が淡い緑でみずみずしく、適度に弾力があるものが新鮮だ。リーフレタスやロメインレタスは葉がねじれずにまっすぐと重なっており、色があざやかで美しいものを選ぶのがいいだろう。
2. レタスの赤い変色を防ぐ調理法

切り口が赤いレタスにならないようにするには、どう防げばいいのだろうか。ここではレタスが赤くなるのを防ぐ方法を紹介しよう。
レタスが赤くなるのを防ぐ方法
冷蔵庫で保存しても、しなびることもあるレタス。切るより手でちぎるほうが赤い色になりにくいといわれている。扱い方は葉を外側から1枚ずつはずし、手で大きめにちぎればよい。もし切るときは繊維にそって縦切りにすると、細胞をこわしにくくなるので赤くなりにくいようだ。切ったあとのレタスは空気にふれないようにラップをするか、酢水か薄い食塩水に浸して酵素の働きを抑えるとよい。また赤く変色しないように刃や素材が工夫された、レタス専用のナイフを使うのもおすすめだ。
ちなみにレタスが赤くなる生理現象を、褐変(かっぺん)という。この現象は先述したように、切り口を守ろうとする自然反応だ。赤い部分を食べても問題はないようだが、気になる人は変色したところを取り除けばよい。
3. レタスの赤い変色を抑える保管方法

レタスの色が赤くなるのを防ぐため、保管前に実施できることを紹介しよう。
レタスが赤くならずに長持ちする方法
レタスに小麦粉をまぶすと日持ちが長くなるといわれている。ただし小麦粉をやみくもにレタスにまぶしても効果は期待できない。小麦粉をまぶすところは芯の部分のみだ。具体的な方法を解説するとレタスの芯を包丁で少し切り落とし、そこに小麦粉をまぶせばよい。まぶしたらポリ袋に入れてしっかりと結び、芯を下にして冷蔵庫の野菜室で保存すること。これだけで日持ちがぐっとよくなる。ではなぜ小麦粉が日持ちがよくなり赤くなるのを防ぐのだろうか。それは芯にまぶした小麦粉がレタスの水分が抜けるのを防ぐからだ。外側の葉から使えば、3週間くらいはもつだろう。実際にレタスをそのままの状態で野菜室に保存したものと、小麦粉をまぶしてからポリ袋に入れて保存したものを比較してみると、8日目の状態では鮮度には大きな差がついたという。赤くならずに長持ちさせたいなら、小麦粉を芯にまぶすことを覚えておいてもらいたい。
結論
レタスの切り口が赤い色になる理由と変色を防ぐ方法を紹介した。赤くなっても問題なく食べられるが、気になる人は紹介したように、変色を防ぐために繊維にそって縦切りにしたり、日持ちするように芯の部分に小麦粉をまぶしたりするとよい。
この記事もCheck!