1. バイ貝の煮付けの作り方やプロのコツ

バイ貝は煮付ける前に、まず下処理をする必要がある。下処理の方法は調理法や食べ方によって異なるが、煮物にする場合は塩茹でがおすすめ。貝類は苔や汚れが付いているものが多いため、まずはバイ貝の表面に付いた汚れをたわしなどでこすって落とす。大きめの鍋に海水程度の塩分濃度の塩水(3%程度)を作り、洗ったバイ貝を入れる。火を付けて沸騰させ、10分ほど茹でたらザルにあけて冷水で洗う。爪楊枝などで殻から身を外し、唾液腺と呼ばれる毒のある部分を取って殻に戻せば下処理は完了。
唾液腺に含まれるテトラミンと呼ばれる毒を摂取すると、めまいなどを引き起こす可能性があるので必ず取り除こう(※1)。下処理が終わったバイ貝を鍋に入れ、水・酒・みりん・醤油・出汁などで作った煮汁を加える。アルミホイルなどで落としぶたをし、10分程度煮ればバイ貝の煮付けの完成だ。仕上がったあとに煮汁ごとしっかり冷ますと、味が中までしみ込む。ショウガを加えて煮ると、よりプロのような仕上がりになる。また、バイ貝と一緒に大根を煮込むのもおすすめだ。大根などの野菜類を一緒に煮込むと、貝類の旨みが野菜にしみ込んで美味しい。
2. バイ貝の煮付けの賞味期限と保存方法

市販のバイ貝の煮付けであれば真空パックになっていたり、しっかりと管理された中で加熱殺菌したりしているため長く日持ちする。しかし、自宅で作ったバイ貝の煮付けは早めに食べ切るのがおすすめだ。できあがった煮付けは冷蔵庫で保存し、3日程度を目安に食べ切ろう。バイ貝の煮付けはできたてを食べても美味しいが、一晩冷蔵庫で寝かせると味がしみ込んでより美味しく食べられる。作りたてを味見し、冷蔵庫で冷やしておいて翌日しっかり味のしみたバイ貝を楽しむのもよいだろう。冷蔵庫で冷やしたバイ貝の煮付けは電子レンジなどで再加熱するか、煮汁ごと火にかけて再加熱するのがおすすめだ。傷んでくると嫌なにおいがしたり、煮汁に粘りが出てくるので心配な場合は確認してから食べよう。
冷凍保存も可能
長期間保存したいときは、小分けにして冷凍しておくのがおすすめ。バイ貝と煮汁を一緒にジッパー付きの袋に入れ、空気を抜いて冷凍しておこう。食べるときは冷蔵庫で自然解凍、もしくは流水などで解凍してから加熱して食べよう。
3. 通販で人気のバイ貝の煮付け

バイ貝の煮付けは自分で作ってももちろん美味しいが、通販などで購入すればより手軽に食べられる。ここでは、通販で購入できるおすすめのバイ貝の煮付けをいくつか紹介しよう。
清川屋「ばい貝のうま煮」
清川屋のバイ貝の煮付けは、山形県産のバイ貝を甘辛く煮付けて冷凍した商品。冷凍庫で7ヶ月程度日持ちするため、おみやげや贈り物にもおすすめの商品だ。量が少なく、価格も安価なので試しに購入してみたい人にもピッタリ。解凍後は冷蔵庫で保存し、早めに食べ切ろう。
ハマオカ海の幸「ばい貝のうま煮」
バイ貝の煮付け発祥の地とされる富山県で作られているうま煮は、大粒のバイ貝がゴロっと入った食べごたえのある商品だ。殻が付いていないため、そのまま食べられるのも嬉しいポイント。炊飯器に入れて米と一緒に炊けば、バイ貝の炊き込みごはんも作れる。
マルヨ食品株式会社「業務用味付けばい貝」
マルヨ食品のバイ貝煮付けは、業務用で固形量1000g入りと大容量なのが嬉しいポイント。殻付きのバイ貝がたっぷり入っているため、1つずつ身を取り出しながら味わえる。未開封であれば90日ほど日持ちし、開封後は冷蔵庫で保存する。冷蔵庫でも数日は保存できるため、毎日少しずつ楽しもう。
結論
バイ貝の煮付けは食べたことがない人も多いと思うが、じつは意外と簡単に作れる。下処理や唾液腺の処理などに注意すれば、簡単に美味しく作れるのでぜひ試してみてほしい。また、作るのが大変な場合は通販で購入するのがおすすめ。少量で販売している商品もあるため、初めて食べる場合は少ない量のものを選んでみよう。
(参考文献)
※1参照:千葉市 つぶ貝(バイ貝)を食べる際には十分注意しましょう。
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