1. 魚に含まれている栄養素とは

タンパク質
魚のタンパク質含有量は肉とほぼ変わらない値になっている。また、魚のタンパク質は体内で利用される量が多く、消化されやすいので子どもから大人まで胃腸に負担をかけることなく食べられる。
カルシウム
煮干しなどにはカルシウムが多く含まれている。さらにビタミンDも一緒に摂れるので吸収率が高まるといわれている。ただし、カルシウムの体内への吸収率は小魚は30%と牛乳の40%よりも劣るので、いろいろな食材を組み合わせて偏りなく食べるとよい。
タウリン
アミノ酸の一種。タコ、イカ、貝類、のりにはタウリンが豊富に含まれている。体内では胆汁を生成したり、解毒作用、浸透圧の調整などを行う。
EPA
エイコサペンタエン酸と呼ばれる高度不飽和脂肪酸が含まれている。マイワシ、サバ、クロマグロなどに多い。体内でほとんど作ることができないため、食べ物から摂取する必要がある。
DHA
ドコサヘキサエン酸と呼ばれる高度不飽和脂肪酸が含まれている。ブリ、サバ、すじこなどに多い。EPAと同様に体内でほとんど作ることができないため、食べ物から摂取する必要がある。
2. 魚貝類は何と読む?

魚貝類のグラタン、魚介類の盛り合わせ、このようなメニューがあったとしよう。その場合、魚貝類と魚介類の違いについて悩むことになる。誰もが一度は漢字で書くときに迷った経験があるかもしれない。
まず、言葉の読み方から考えてみよう。魚貝類も魚介類も一見読み方は同じように思えるが、少し違いがあるという。
魚貝類の「貝(カイ)」という漢字の読み方は、音読みだと思っている人も多くいるかもしれないが、実は訓読みである。「貝」は、音読みの場合は「バイ」、訓読みは「カイ」である。すべて音読みで読むと「ギョバイルイ」となる。この「ギョバイ」という読み方は、昔の資料には出てくる言葉である。
魚貝類の「貝(カイ)」という漢字の読み方は、音読みだと思っている人も多くいるかもしれないが、実は訓読みである。「貝」は、音読みの場合は「バイ」、訓読みは「カイ」である。すべて音読みで読むと「ギョバイルイ」となる。この「ギョバイ」という読み方は、昔の資料には出てくる言葉である。
しかし、「ギョカイルイ」と読むことになると、音読みと訓読みが混ざった重箱読みといわれる読み方になってしまう。そのため、「ギョカイルイ」と呼ばれるようになった原因は、「介」と「貝」が混じり合った名称で呼ばれるようになったからとされている。
3. 魚介類の「介」の意味って?

次に魚貝類や魚介類はどのような魚の種類を意味するかというと、魚貝類は魚類と貝類のみ、魚介類は水産物の総称である。たとえば、魚類ならサバやサンマ、アジなど、貝類ならハマグリ、あさり、ホタテなど。水産物なら海に生育するすべての生物を示す。
詳しく説明すると、魚介類の「介」は甲羅や鎧、殻という意味がある。したがって貝類だけでなく、甲羅をもつカニやエビなどが仲間に入る。そこから意味が広がり、魚介類とは、魚類や甲羅のないナマコ、タコ、イカなども含む水産物の総称となったようだ。メディアなどでも魚貝類より魚介類が使われる傾向があるため、魚介類のほうを優先して使うとよいだろう。
魚貝類と魚介類は、どちらが昔から使われていたかというと、魚介類のほうが古いといわれている。魚介類は江戸時代の後期以降から使用されていたようだ。一方、魚貝類は近代になってから使われるようになったようだ。
著名人の芥川龍之介は魚貝類と魚介類の区別をしており、エッセイ集などでは魚貝類のことを「ギョバイ」と読ませている。
著名人の芥川龍之介は魚貝類と魚介類の区別をしており、エッセイ集などでは魚貝類のことを「ギョバイ」と読ませている。
結論
魚介類や魚貝類の意味が分かると、自信をもって子どもなどにも説明ができる。芥川龍之介は昔から意味の違いを理解し、執筆していたとは驚きだ。魚介類の意味は魚などを含めて全般的に海の生きものすべてを意味するため、迷った時は魚介類を使用するのが無難だ。
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