1. 献立の一品に:ひき肉とズッキーニのおかず

ズッキーニとひき肉に、夏野菜やじゃがいもを加えてボリュームアップすればそれだけで夏のスタミナ源となる。暑い夏だからこそふうふうと冷まして食べるオーブン料理は、ごはんがすすむだけではなくパンにも合う。そしてなによりも、アルコールも美味しくなるのである。
ズッキーニとひき肉のグラタン
ひき肉や夏野菜から旨みを引き出す料理のひとつがグラタンである。ズッキーニとひき肉に加え、炭水化物のじゃがいもを加えることで腹持ちもよくなる。トマトや玉ねぎも入れて、一皿で栄養補給を試みたい。まずはフライパンで玉ねぎとひき肉を炒め、火が通ったらほどよい大きさに切ったジャガイモとズッキーニ、そしてトマトも加える。白ワインや月桂樹の葉を加えてしばし煮込み、耐熱容器に移す。上からとろけるチーズや粉チーズをたっぷりとかけて、オーブンで焼く。チーズがよい具合に溶けて焦げてきたらできあがりである。ビールだけではなく、ワインのおともにもなりそうな一皿となる。
重ね焼きにしてもビジュアルがレベルアップ
ズッキーニをピーラーでスライスし、ジャガイモも薄く切って重ね焼きにするとミルフィーユのような外観となって楽しい。ひき肉や玉ねぎ、トマトはあらかじめ炒めて味を付けておき、深めの耐熱容器にズッキーニ、ひき肉、じゃがいもの順で重ねていく。この場合も、最後にチーズをたくさんのせることでボリューミーになる。レンジやオーブンで加熱し、じゃがいもに火が通れば完成する。
2. ボリュームたっぷり!ひき肉とズッキーニのパスタ

ズッキーニといえば地中海を代表する食材であり、当然のことながらパスタには格好の具材である。これにひき肉を加えることで、週末のランチは家族でイタリアンを楽しめるのである。その作り方を見てみよう。
ミートソースで楽しむパスタ
ズッキーニとひき肉のパスタはトマト入りトマトなし、いずれも食べる際にチーズをふんだんに絡めて味付けすることで美味しくなる。酸味がほしい場合には、にんにくの香りをきかせてひき肉を炒める際に、ミニトマトを切って加える程度でもよいだろう。ズッキーニはその食感を楽しむために、ひき肉とは別にソテーしておくとよい。スパゲッティでもよいが、リガトーニなどの穴の開いたショートパスタにすると、ひき肉も絡みやすくなる。最後にバジルの葉をトッピングして気分を味わいたい。
和風でも楽しめる
ズッキーニとひき肉のパスタは、あっさりと和風にしても意外性があってよい。ズッキーニとひき肉は、にんにくだけではなくしょうがのテイストも加えて炒め醤油ベースの味付けにする。茹でたパスタを絡めたあとは、チーズではなく炒りごまをトッピングすると和の香りが引き立つ。
3. ひき肉とズッキーニのカレー

盛夏に大汗をかきながら食べたいもののひとつ、それがカレーである。ひき肉とズッキーニは、カレーの具材としてもってこいである。そのほかの夏野菜もたくさん入れて、ヘルシーにホットに夏のカレーを堪能しよう。
ズッキーニ入りのキーマカレー
市販のカレールウを利用すれば、ズッキーニ入りのキーマカレーは簡単にできる。玉ねぎやズッキーニ、パプリカをみじん切りにしてひき肉とともに炒めたあと、指示に従って水を加えて煮込む。カットしたトマトも加えたあとにカレールウを投入、味が落ち着くまで煮込めばできあがる。通常のゴロゴロの具材のカレーとはひと味違う食感が楽しめるのである。
ドライカレーにする
大人だけの食卓であれば、ドライカレーにしてよりエスニックに楽しむのも手である。みじん切りにした玉ねぎを、たっぷりのにんにくとしょうがのみじん切りとともに炒める。小さな角切りにしたナスとズッキーニも加え、黒胡椒を挽く。別のフライパンでひき肉をしっかりと炒め、野菜の具材と混ぜる。カレー粉を加えてしばし加熱し、ウスターソースなどで作る調味液で煮詰める。水分がなくなればドライカレーの完成である。大人味のカレーとしてパートナーと楽しんでほしい。
結論
ズッキーニとひき肉というありふれた2つの食材からは、趣が異なるさまざまな料理が生まれる。ズッキーニの旬である夏のスタミナ源となりそうなこってり料理から、気軽に楽しめるパスタまで幅広い。いずれの料理も子どもたちが喜ぶ要素を有しているため、夏のメニューとしてぜひ定番化したい。スパイスや香味も効かせて、ぜひ夏らしいメニューを楽しんでほしい。
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