1. マスカルポーネで簡単ティラミス

ティラミスといえばマスカルポーネを使用するのが特徴である。そこでまずはマスカルポーネを使った簡単な作り方を紹介する。
市販のスポンジケーキを1cmくらいにスライスし、容器に入れてエスプレッソコーヒーまたは濃く作ったインスタントコーヒーに浸す。卵は卵黄と卵白に分け、卵黄をボウルに入れ、常温に戻しておいたマスカルポーネ、砂糖を加え、よく混ぜ合わせる。別のボウルに卵白、砂糖を入れツノが立つまでしっかり泡立ててメレンゲを作り、数回に分けてマスカルポーネに加えて混ぜる。チーズクリームをコーヒー液に浸したスポンジケーキの上にかける。
これを2回繰り返し行い冷蔵庫で2時間程度寝かせ、仕上げにココアパウダーをふりかけたら完成だ。以上が基本的な作り方である。
卵を使用しない場合はマスカルポーネに生クリームを混ぜることで代用できる。使い方は卵白と同様にしっかりツノが立つように泡立てることである。
なお、卵も生クリームも使用せずにティラミスを作ることも可能である。この場合はクリームチーズを使用し、マスカルポーネとクリームチーズは同量程度の割合がおすすめである。
2. マスカルポーネなしの簡単ティラミス

ティラミスはマスカルポーネをベースに使用するのが基本であるが、これを使わないで作ることも可能だ。代用品として一般的なのはクリームチーズである。とてもなめらかでほんのり甘いマスカルポーネに対し、クリームチーズはどっしりと硬くチーズらしい酸味と塩味があるのが特徴だ。
作り方はマスカルポーネを使用した場合と同様であるが、チーズの味わいが異なるため、クリームチーズを使用した場合は、卵ではなく生クリームを使用し、はちみつを加えると、味に深みが出るのでおすすめである。
さらに根本的にチーズを使用せずに作ることも可能である。チーズの代わりに使うのはヨーグルトだ。ただし、そのまま使うと水っぽいため、水切りヨーグルトにして使用する。水切りの方法は大きいボウルににザルを入れてキッチンペーパーをのせた上にプレーンヨーグルトを流し入れ、キッチンペーパーで包み込み、上から重しを乗せたら2時間ほどで水切りは完成だ。あとは、同様にツノが立つように泡立てた生クリーム加えて混ぜるだけである。
3. ビスケットやカステラで簡単ティラミス

ティラミスの土台部分には、本来ビスコッティ・サヴォイアルディというフィンガービスケットを使う。これは多孔質でもろく、甘くて軽い食感のケーキとクッキーの中間のような焼き菓子である。輸入食材を扱う店舗などで購入することもできるが、中々手に入りにくい。そのため、一般家庭で手作りする場合にはほかの物で代用することが一般的であり、いくつか紹介したい。
まずはカステラである。薄く切ってコーヒーをしみ込ませれば、元々のカステラの甘さとマッチして美味しい土台が完成する。
次はビスケットを使う方法である。ビスケットというとサクサクした食感が残るのではないかと心配に思うかもしれないが、コーヒー液とクリームからも水分が移るため、しっとりとするのでまったく問題ないのだ。
こちらもビスケットの甘みがあるのでコーヒー液には砂糖を入れなくてもOKだ。あまり長く浸すと柔らかくなりすぎてしまうため、軽くくぐらせる程度で十分だ。1枚まるごとだと容器の収まりが悪い場合は、先に軽く割ってから使用すると土台として使いやすくなるだろう。
結論
難しいイメージのあるティラミスであるが、実は火も使わずに家庭にある食材で手軽に作ることも可能なデザートだ。クリームにマスカルポーネを使った本格レシピから代用品としてヨーグルトを使用したり、土台もビスケットやカステラ、スポンジケーキなどさまざまな材料で作ることができる魅力的なデザートである。
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